アトピーでも食べられるお菓子が知りたい!安全なお菓子はどう見分ける?

お菓子は私たちの生活に多幸感を与えてくれる小さなプレゼントのようなものです。仕事中やリラックスしているときに、お菓子を食べるのを楽しみにしているという人も多いのではないでしょうか。しかしお菓子の中には体に対して悪影響を与えてしまうものもあるので注意が必要です。
そこで今回はアトピーの人が避けたいお菓子と、安全なお菓子選びの方法を解説していきます。アトピーを気にしないでおいしいお菓子を食べるには、一体どうすれば良いのでしょうか。

アトピーの原因をまずおさらい

まずは知っているようであまり詳しくは知らないアトピーの原因についておさらいしておきましょう。アトピーは乳幼児に多いアレルギー性の症状です。アトピーの原因になり得るアレルゲンは、ダニやハウスダスト、カビ、食品などさまざまあります。食べ物はハウスダストと比べるとアレルゲンとしては弱く、通常5〜7歳で食制限をする必要はなくなります(※1)。


しかし、小さな子どもは消化器官が未熟なため、食品からアレルギー反応が引き起こされることは珍しくありません。一方でアトピーは子ども特有の症状ではなく、近年では大人もアトピーになり得るものであるという認識が広まっています。よくいわれるのは子どものころアトピーでも大人になれば改善されるということです。


しかし大人になっても症状が続いたり発症したりするケースもまれではなくなってきました。これらは大人アトピーと呼ばれるものでアトピーを発症する原因は主にストレスや生活習慣の乱れと考えられています。1度アトピー性皮膚炎を患ってしまうと皮膚のバリア機能が弱くなり、ちょっとした刺激でも症状が悪化してしまうことがあります。刺激物の中にはせっけんや化粧品、添加物などもありますが、汗やアカといった私たちの体から自然と出るものも含まれています。


また、乾燥など環境からくる要因もアトピーの悪化につながりがちといえます。成人してからもアトピーになる危険性は隠れているので、それを避けるためにも日常生活のあらゆるところで気をつける必要があります。

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参考資料

お菓子でアトピーがひどくなる?

アトピーは未発達な子供が発症しやすく、大人が食品によってアトピーとなるケースは比較的少ない傾向です。しかし食べ物が大人アトピーを悪化させる原因になることはよくあります。そのひとつがお菓子です。お菓子の中には乳製品や油、添加物などが含まれているものがたくさんありますが、それらは顔には症状が出なくても身体の一部にアトピーが出たり、アトピーの症状を悪化させる可能性が高いといわれています。


アトピーに良くない代表的なお菓子はチョコレート、ポテトチップス、おかきなどです。チョコレートには植物油脂やアレルギー物質チラミンが含まれており、ポテトチップスも油分が多くトランス脂肪酸を過剰に摂取する可能性が高くなります。おかきの原料となるもち米には、活性化することでアレルギーを引き起こす化学物質のヒスタミン、あるいはヒスタミン類似物質が含まれているといわれています。(※2)


これらのお菓子に含まれる成分はアトピーの悪化を助長すると考えられるので、極力摂取は控えるべきです。とりわけ油を多く使っているお菓子は油が酸化してより体に悪影響を与える恐れがあるため、油菓子の摂取は積極的に控えるようにしてください。もちろんアトピーのアレルゲンは人によるため、アトピーを患っていたとしてもこれらの製品を摂取しても平気な方もいることでしょう。


しかしアレルギーは過剰な免疫反応によって引き起こされるものなので、摂取しすぎると食べても平気だったものが急にアレルゲンとなることもありえます。

アトピーでも大丈夫!安全なお菓子の見分け方

お菓子はアトピーに対して良くない効果を持つものが多いからと言って、アトピーの人はお菓子をまったく食べてはいけないということではありません。お菓子の中にも比較的安全性が高いものがいくつもあるため、アトピーで悩んでいる人は優先的に安全なものを食べることをおすすめします。まずお菓子を選ぶ際には、成分表をチェックしましょう。


「調味料や添加物が使用されていないか」、使用されている場合でも「成分表のどの位置にあるのか」を見ることがポイントです。もちろん無添加のものがベストなのですが、添加物がある場合でも成分表の中で記載順が後の方に書かれていればお菓子の中にそれほど多くは含まれていないと推測できます。成分表に書かれる位置は、そのお菓子の中にどれくらい含まれているかを知る上でのヒントとなります。


また成分表は基本的にすっきりしているものの方が安全性としては高いといえます。ごちゃごちゃといろいろな成分が書かれているものでは、添加物が多く含まれている可能性が高いからです。チョコレートを選ぶ際はミルクが含まれておらずカカオ分の多いブラックチョコレートか、国際基準に則って植物油脂の割合を低く抑えているクーベルチュールチョコレートが良い選択です。油不使用のお菓子も、アトピーの人は選んでおきたいもののひとつです。


ノンフライなどと書かれているものでは酸化した油を摂取するリスクは減ることでしょう。


また、手作りのお菓子もおすすめです。アトピーの人向けの、簡単に作ることが出来るお菓子レシピがたくさん公開されていますので、すてきなおやつタイムを送るためにもぜひ参考にしてみてください。

B/Hマガジン編集部

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