朝起きたらまず白湯を一杯
ダイエットの大敵の便秘を解消する効果的な方法の一つ目は、白湯を飲むことです。白湯は、一度沸騰した熱湯をひと肌程度に冷ましたものをいいます。これを朝一番に飲むことをおすすめします。白湯の作り方は簡単で、沸騰させたお湯を10分程度冷ませば出来上がりです。忙しくてその時間もとれない場合は、マグカップに水を入れて1分から1分半程度電子レンジで加熱すれば簡単にできます。
白湯を朝一番に飲むと効果的な理由は二つあります。一つは、熱すぎない程度のお湯を体に入れることによって、内臓が温められ、活発になるからです。温められた内臓は活発に活動するようになりますが、それは胃腸に関しても例外ではありません。結果として便秘の解消につながるというわけです。朝一番の内臓の活動がまだ本格的にならないタイミングで白湯を飲み温めてあげることが、その人の胃腸の調子を上げるのです。
もう一つの理由は、飲みやすいということです。朝一番に冷たい水を一杯飲むという人もいるようですが、その方法も悪くありません。しかし、冷たい水を朝一番に飲むのは刺激が強すぎると感じる人も多いでしょう。白湯であれば、すんなりと飲むことができます。それでも味がない白湯は飲みにくいという場合は、はちみつなどで味を付けるとより飲みやすくなるはずです。
白湯を飲むタイミングですが、朝食前にゆっくり飲むのが良いとされています。ゆっくり飲むことで、徐々に内臓が温まることになり、より効果的だからです。白湯を飲んだあと30分程度たって内臓の動きが本格化してきてから朝食を食べると良いでしょう。そうすると、スムーズに排便できるようになるはずです。
オリーブオイルを1日1杯
便秘解消に効果的な二つ目の方法は、オリーブオイルを飲むことです。オリーブオイルとは、オリーブの果実や種子をペースト状に石臼などでひいた後、そのペースト状のものから圧搾して取り出すオイルです。中性ヨーロッパでは油といえばオリーブオイルを指すことも多かったようです。今でも料理には欠かせないオイルとして世界中で愛用されていて、日本でも簡単に手に入ります。
オリーブオイルは、なぜ便秘解消に効果的なのでしょうか。オリーブオイルが排便を促す仕組みは、小腸にオリーブオイルが入って溜まることにより、排便の潤滑剤の役割を果たすからです。しかし、料理を炒める程度にオリーブオイルを使用しただけでは少量すぎるため、胃にすぐ吸収されてしまい、なかなか小腸まで到達しません。そこで、ある程度まとまった量を飲むことが必要になります。まとまった量といっても、スプーン1杯程度で十分ですので、コストの面でもあまり影響はないでしょう。
オリーブオイルの便秘解消効果を高めるためには、飲むタイミングも大切です。蠕動運動が最も活発になるのは朝食後ですので、朝食を食べる時に一緒に飲むと良いでしょう。オリーブオイルはカロリーも結構ありますので、何も食べないでオイルだけを飲むのはおすすめできません。食品側でも油を使用する場合は、オリーブオイルのカロリー分、食品に使用する油の量を減らすなどの工夫も必要でしょう。
効果的な飲み方は、脂溶性ビタミンを含む食品といっしょに飲むことです。また、体を温める効果がある食材と一緒に飲むのも効果的です。野菜や果物のスムージーに加えて飲むのも悪くないでしょう
繊維が豊富なオールブランを朝食に
便秘解消や防止に効果的な三つ目の方法は、オールブランを食べることです。オールブランとは、コーンフレークのようなシリアルの一種で、小麦外皮などが原料になっているものです。ブランとは、小麦の外側の皮という意味です。牛乳などをかけて食べるのが一般的です。
オールブランは食物繊維が豊富で、お腹の調子を整える効果があると言われています。ダイエットに伴って生じる便秘の症状を改善してくれる強い味方といえます。また、食物繊維だけでなく、鉄分やマグネシウムなど体にとって大切な栄養素がたくさん詰まっていますので、それ自体が健康食品でもあります。
しかし、オールブランにも欠点があります。それは、一般的にはあまりおいしいものではないという点です。もちろん個人差があり、おいしいと感じる人もいますが、食べるのが嫌になると感じる人は、味付けを工夫してみると良いでしょう。例えば、きな粉と豆乳で味付けすることによって和菓子のような雰囲気に変わります。また、クルミやレーズンを入れることによって、シリアルらしい食べやすい味に変化します。カロリーのコントロールは慎重に行う必要がありますが、チェコやバナナでパフェ風にする方法もあります。
ダイエットに大敵な便秘の解消に効果的な方法を3つご紹介しました。自分に合った方法を早く見つけることによって、ダイエット成功に確実に近づけるでしょう。
