染めるだけじゃない!黒酢で白髪予防をする方法

染めるだけじゃない!黒酢で白髪予防をする方法

加齢とともに気になる人が増え始める白髪。体質や遺伝などによって、若くても白髪に悩まされている人もいます。染めてもすぐに伸びてきてしまうし、黒髪とは違う方向にうねったり飛び出したりするので余計に目立ってしまうのです。すべての毛が真っ白な白髪ヘアになってしまえばお洒落に見えるのでしょうが、そうなるまでには時間がかかります。老けた印象になりやすいまだらな白髪は、染めて隠すのが改善策ですが、白髪をこれ以上増やさないような予防法を実践してみるのも良いかもしれません。そこで、今回は黒酢を使った白髪予防の方法について紹介します。

なぜ?黒酢で白髪予防が期待できる理由

白髪が増えてしまう原因はいくつかあります。なかでも、メラニンを作るメラノサイトの働きが加齢により鈍くなってしまうことや、ストレスや睡眠不足により血流が滞ってしまいメラニン生成ができなくなってしまうことが、黒髪と白髪を分ける大きな違いです。もともと、生まれたばかりの髪に色はありません。生まれたばかりの髪は、メラノサイトの働きによって黒く染色されて黒髪として外に出てくるわけですが、メラノサイトが活発に働けなくなると上手く染色できずに白いまま外に出てしまいます。髪が、生まれて外に出るまでの間に施されるはずの工程を受けられていなかったことを踏まえると、黒髪とは質感が違うように感じるのも頷けるのではないでしょうか。

まれに、ストレスが溜まり白髪が増えたのに、そのストレスから解放されたとたん白髪の途中から黒髪に戻る人がいます。メラノサイトの働きは加齢とともに鈍くなってしまうもので、白髪の増加を完全に止めるのは難しいのですが、メラノサイトに栄養を与えて活気づけられれば白髪予防ができるというわけです。黒酢には、疲労回復などに良いとされるアミノ酸やクエン酸が豊富に含まれていますが、実はそのアミノ酸が髪の白髪予防に活躍してくれる成分なのです。

黒酢は他の酢よりも必須アミノ酸が豊富

髪を健康に保つ成分はタンパク質です。そもそも、人間の身体の約20%はタンパク質からできていて、血液を含む身体中の水分量に次いで大切な成分といえます。内臓や血液、皮膚や筋肉など、身体のすべてはタンパク質から構成されているのです。体内にあるたんぱく質は、身体の健康を守るために重要な臓器などへ先に栄養を送る仕組みになっているため、髪へのタンパク質供給は後回しになります。身体の不調が続いた後は、髪がパサついてしまったりするのはこのためです。なので、外からタンパク質を与えて髪の健康状態を維持するために、タンパク質の原料であるアミノ酸が必須になります。

髪に良いアミノ酸を含んでいる酢はさまざまありますが、黒酢は米酢の約8倍、リンゴ酢の約35倍ものアミノ酸を豊富に含んでいるのが特徴です。玄米を原料に、熟成させて作られていることがアミノ酸量の違いにつながっているとされています。そして、身体に必要とされる20種類のアミノ酸のうち、自分の体内で作り出すことのできない必須アミノ酸が9種類も含まれています。普段の食事や飲み物に、意識的に取り入れてみると良いでしょう。

血流を促進!黒酢にはアルギニンが含まれている

黒酢に含まれているアルギニンは、若返りのアミノ酸といわれるほどの働き者です。アルギニンには成長ホルモンの分泌を促す働きがあり、傷の治癒力アップや免疫力アップといった効果に期待できます。また、アルギニンが体内で作り出す一酸化窒素は、血管を拡張させる効果が高く、血行促進作用をもたらせてくれます。それは、動脈硬化や脳梗塞のような生活習慣病への効果が期待されるほどです。それによって、頭皮の血行が良くなれば、髪に必要な栄養素を隅まで届けてくれるようになるでしょう。さらに、血行が良くなると栄養が行き届くだけではなく、不要だった老廃物を押し流して排出してくれる作用も期待できます。

また、アルギニンが表皮にあたる角質層の保湿にも効果があるといわれていて、健やかな髪を育てるための頭皮にはもってこいの成分です。頭皮が荒れてしまっていると、新たに生えてくる髪がごわつきやすかったり切れやすかったりするもの。アルギニンの血行促進力による新陳代謝と頭皮を保湿する効果は、白髪予防だけでなく黒髪のツヤやコシ、手触りに至るまで美髪としての効果も期待できます。

白髪予防のために黒酢リンスも作られている

髪を必要以上に洗浄しないほうが、美しい髪を保てるという考え方の人が増え、昨今では湯シャンプーや石鹸シャンプーのように、従来の市販のシャンプーとは違う洗髪法が現れています。しかし、石鹸で洗髪してしまうと髪がアルカリ性になってしまうのです。そこで、髪を弱酸性に戻すためにクエン酸リンスが市販されてはいますが、弱酸性に戻すのなら黒酢リンスにもできます。黒酢リンスなら、アミノ酸を多く含んでいるお陰で、タンパク質による髪の補正まで期待できます。弱酸性に戻った髪は、めくれてしまったキューティクルを戻し、髪に栄養分を閉じ込めて逃がしません。黒酢リンスで直接頭皮と黒髪を整えておけば、白髪の増える要素が減っていくことでしょう。

摂取するだけじゃない!黒酢リンスとは

黒酢は、食事や飲み物から摂取して多くのアミノ酸を体内に取り込むことで白髪予防につながります。さらに、直接髪と頭皮にアミノ酸を届ける白髪予防では、黒酢リンスの右に出るリンスはないでしょう。用意するものは、黒酢と洗面器とお湯だけです。一般的な洗面器にお湯を張り、黒酢を40~50滴ほど入れて混ぜておきましょう。あとはいつも通りにシャンプーで洗髪してよくすすいだ髪を、黒酢入り洗面器に浸すだけで良いのです。より効果を高めたい場合には、黒酢リンスを頭皮や毛先にもみ込んでみるのもおすすめです。黒酢リンス後は、シャワーなどですすがず、タオルドライしてからドライヤーなどで乾かすだけで問題ないのですが、もし酢の匂いが気になるようであればさっとすすぐ程度であれば効果に差はないといわれています。

市販のリンスなどは、髪の保護剤とともに少量の洗浄成分が混ざっているものがほとんどですから、念入りにすすいでおかないと毛穴の詰まりや頭皮のかぶれなどのようなトラブルが心配になります。実際、そういった頭皮トラブルからメラノサイトへの栄養が行き届かなくなり、白髪が増えてしまう例があるほどです。口にも入れられる黒酢リンスなら、手軽に安心して頭皮ケアができます。

抗菌効果も!毛根の炎症を防ぐ

酢は、古くから抗菌効果が注目されてきました。生魚とともに食べる寿司のシャリや酢漬け、マヨネーズのような保存食品には酢が活躍しています。酢の成分は、細菌に出会うとあっという間に細菌の中に侵入して、細菌の内側から息の根を止めることができるといいます。その働きがあるから、防腐剤に似た使われ方をしている食品なのです。ステンレスのシンクをお酢でふき取るとピカピカになるのは、シンク全体にこびりついた曇った汚れを餌にしている細菌を酢の力でやっつけてくれているから。人の頭皮でも同じような抗菌効果が期待できます。

頭皮は、毎日外気の汚れや整髪剤などの汚れにさらされていて、洗髪で汚れを落としきれないと細菌の温床になりやすい状態です。また、長い爪の女性は洗い方に注意が必要で、頭皮に傷がついてしまうと髪で蒸れて上手くかさぶたにならず、雑菌が繁殖してしまうかもしれません。毛根が詰まり炎症を起こしてしまうと健康的な黒髪が新たに生えるのが難しくなり、毛根が閉じてしまったり毛根が閉じなくても白髪しか生えてこなくなったりする可能性があります。黒酢リンスで頭皮を抗菌して清潔に保つことも白髪予防への第一歩といえます。ただし、黒酢リンスで抗菌する前にシャンプーで1日の汚れをきちんと洗い流しておいたほうが良いでしょう。

キューティクルを閉じて髪質改善

髪のキューティクルは、髪1本1本を守っているウロコのようなものです。日頃のお手入れでめくれたままになってしまったり、洗髪の際にめくれてしまったりと、髪同士の絡まりやごわつきの原因になっています。シャンプーをしてすすいだ後、髪がきしんで指が通りにくくなっている状態が、キューティクルがめくれている状態です。通常、髪は弱酸性に保たれているとキューティクルも自然と閉じてくれます。濡れた状態できちんとキューティクルを閉じさせておくことの何が良いのかというと、タオルドライやドライヤーなどで乾かす際にも、髪同士が余計な摩擦で傷む心配がほとんどなくなることです。キューティクルが開いたまま乾かそうとすると、めくれたウロコがはがれて切れ毛になってしまったり、めくれた部分から栄養が蒸発してしまったりして残念な見た目の髪になってしまいます。

黒髪のつややかな質感を維持するには、キューティクルを意識したお手入れを続けることが大切です。また、髪を乾かした最後には冷たい風で髪を引き締めて、キューティクルが開きにくくなるように仕上げておきましょう。弱酸性の酢リンスで閉じたキューティクルは、その後の正しいお手入れでさらにサラツヤ感の高い髪質へとステップアップするはずです。

白髪に悩んだら黒酢で早めの対策を

白髪を見つけた時のため息は、多くの人が一度は経験していることでしょう。髪に黒い色素を与えてくれるメラノサイトは、年齢とともに機能が低下してしまう細胞ですが、早めの対策でその低下してしまう速度をゆっくりにすることが期待できます。黒酢に含まれるアミノ酸は、必須アミノ酸量が他の酢に比べて豊富に含まれています。黒酢は、コラーゲン生産促進効果や血行促進効果を持ち合わせる若返りの酢でもあるのです。体内で生産できない必須アミノ酸を手軽に毎日摂取して、髪まで行き届く量のたんぱく質を確保しましょう。

さらに、黒酢リンスは髪の外からアミノ酸を吸収させる即効性が期待できる白髪対策です。黒酢の持つ豊富な栄養と抗菌力は、固くなった頭皮を柔らかくほぐし、しっとりとさせてくれます。頭皮の状態が良くなると、汚れが落ちやすくなったり新しい髪が生えやすくなったり、良いことずくめです。毛穴に詰まる心配のない材料ですから、よくもみ込んで頭皮の血行促進、新陳代謝促進でメラノサイトが活発に動ける環境を作ってみてはどうでしょうか。中からも外からも黒酢で白髪予防の対策をしていくうちに、黒髪のツヤが増したり肌のツヤが増したりと、女子力がどんどん上がるかもしれません。

B/Hマガジン編集部

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