「酵素」ってなに?特徴や働きについて | B/H magazine

「酵素」ってなに?特徴や働きについて | B/H magazine

酵素は食べ物を消化、吸収、分解、排泄するために不可欠な物質です。酵素は人の体の場合5000種類ほどあり、生物が生きていく上では欠かせない存在。

「酵素」ってなに?特徴や働きについて

皆さんは、酵素という物質を聞いたことがありますか? 酵素という言葉を聞くと「体に良い」というイメージが強いと思いますが、この酵素は生物が生きていく上では欠かせない大切な物質です。 しかし年齢とともに体内で分泌できる酵素の量は減少してしまいますから、意識して食事などで摂取することが大切。
そもそも酵素とは「触媒」と言い、食べ物の消化や栄養の吸収など健康的な体を維持するために非常に重要な役割があります。 しかし、特徴や働きまでは知らないという方も多いかもしれません。 そこで今回は、酵素の特徴や働き方などについてご紹介させて頂きます。

そもそも酵素(エンザイム)ってなに?

BM0320B.jpg

そもそも酵素(エンザイム)とは、何なのでしょうか。

ヒトを含む動物や植物などの生物は、食べた物をエネルギーとして使う際に細胞の中で化学反応を起こしています。 この化学反応に関連する必須タンパク質が「酵素(エンザイム)」です。 酵素は食べたものを消化したり吸収、分解、排泄するために不可欠な存在。 酵素は人の体の場合5000種類ほどあり、脂肪を分解する酵素やタンパク質を分解する酵素など、それぞれの酵素が栄養素の吸収をしたり胃で消化するのに必要になってきます。 この酵素は遺伝子情報が基本で作られており、年齢とともに体内で作られる量が減少してしまうと体調を崩してしまったりする危険もあるのです。 このため代謝が衰えている高齢者は、胃に優しい食べ物を心がける必要があります。

酵素は私達が消化や吸収などの生命を維持するために必要な活動に必須の物質なのです。

酵素はどんな働きをするの?

酵素は、主に消化酵素と代謝酵素と食物酵素の3つに分けられます。 ここでは、酵素の働きを見ていきましょう。

食物酵素について

食べ物に含まれている食物酵素。 体内で消化をサポートする働きをしています。

消化酵素について

消化酵素は、食べた物を分解して吸収しやすくしてくれる酵素のこと。 唾液や胃液、膵液などがよく知られている一例ですね。 唾液に含まれる水分はアミラーゼというデンプンを分解する性質があり、胃ではプロテアーゼという消化酵素によりタンパク質をアミノ酸に分解しています。 プロテアーゼにはトリプシン、ペプシン、キモトリプシンなどの消化酵素があります。

また膵臓では脂質を分解するリパーゼと呼ばれる消化酵素が含まれており、脂肪を脂肪酸とグリセロールへ分解します。 他にも核酸を分解するヌクレアーゼなどもあり、この4つの種類の消化酵素が特に重要な働きをしています。

代謝酵素について

消化酵素によって、体内で使えるようにしたエネルギーを体の細胞に届けるために働く酵素のこと。 細胞に働きかけて新陳代謝をサポートすることから、免疫力向上や血液循環の促進などに関係します。 また悪い物質については尿によって体の外に排出する役割もあり、免疫反応や体の成長には欠かせない存在です。

酵素の特徴とは?

BM0320C.jpg

酵素は必要不可欠な存在ですが、どのような条件でも働いてくれるわけではありません。 そこでここでは、酵素の特徴について見てみましょう。

タンパク質のため熱に弱い

酵素は多くの構造がタンパク質であるために、熱に弱いのが特徴です。 もちろん酵素によって耐熱性は異なりますが、大体35〜40度程度と言われています。 もしも加熱するなどして高温になってしまうと、反応が遅くなり機能を失ってしまうため本来の働きを損なってしまうのです。

決められた環境でのみで活発に働く

酵素は、いつでも働くわけではありません。 人の体温である35〜37度前後、または動物の体内温度である40度くらいまでの環境にあると活発に働く、と言われています。

しかし酵素はそれぞれ活発に働くpHが異なるので、一定の条件でないと活動しません。 そもそもpHは、酸性化アルカリ性かを表す指標のことですが酵素はpH7.35〜7.45くらいの中性で活発になると言われています。

酵素の力は凄い

BM0320D.jpg

酵素は食べた物を消化したり吸収するのに不可欠な存在です。 しかし、年齢を重ねると徐々に減少してしまうと言われています。 「歳を取ってから食べられるものが減った」「油ものを食べると胃もたれしやすくなった」などということを感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、これは消化酵素が減少した証拠でもあります。 一定の条件があると本来であればきちんと働ける酵素ですが、年齢だけでなく過度なストレスや寝不足などの不規則な生活、栄養バランスを考えない偏った食生活などを続けている場合も、酵素がどんどん減ってしまいます。 もしも

・肌荒れをしやすくなった

・太りやすくなった

・体調を崩しやすくなった

・疲れやすくなった

などというときにも代謝酵素の力が弱まっていることが原因であるかもしれません。 酵素を活発に働かせるためには、ミネラルやビタミンが必要不可欠です。 代謝酵素をしっかりと働かせてエネルギーにするためにも普段の生活習慣や栄養バランスを考えた食事が大切になってきます。

酵素・酵母を外から取り入れて腸内環境を良くしよう

酵素は健康的な体作りをサポートしますから、積極的に取り入れて腸内環境を良くしましょう。 酵素は熱に弱いという特性があるため加熱調理せずに摂取するのがおすすめですが、何でもそのまま食べるわけにはいきませんので軽く炒めたり蒸す、茹でるなど調理方法を考えて最低限の加熱調理を行いましょう。

腸内環境を良くするには消化を助ける働きがある発酵食品や食物酵素がおすすめ。 発酵食品は味噌や日本酒などの麹菌などに含まれており炭水化物を分解するサポートをします。 食物酵素は果物やお刺身、生野菜などの加熱していない食品に入っています。

そして酵母にもアミノ酸や、ミネラル、タンパク質、ビタミンなどの栄養素を含んでおり、腸内細菌の善玉菌の調節に関わります。 体内酵素の働きを助けるものを積極的に摂取して、腸内環境を整え体全体の調子を整えてみてください。

酵素についてのQ&A一覧

最後に、酵素についてのQ&A一覧を見てみましょう。

・サプリや健康食品で酵素成分は摂取できるの?

酵素はサプリや酵素ドリンクなどの健康食品でも摂取することができます。

・糖尿病などの病気でも酵素は摂取して良い?

酵素は血糖値が高めの方も摂取されます。 また1食94カロリー程度の低カロリーのサプリも多いため、健康維持をしながらダイエットをする方もよく利用しています。 もしも持病がある方がサプリメントを服用される場合は、医療機関に相談してから摂取するようにしてください。

・化粧品に酵素は含まれているの?

洗顔料や化粧水などの化粧品に酵素を使ったものもあります。 うるおいとハリのある素肌に導くエイジングケアを目的にするものが多いので、肌荒れに悩む人にもおすすめです。

・加熱していない生野菜は、何でも良い?

生野菜は、野菜本来の味が食べられるものが良いです。 近年、農業では化学肥料や農薬を使ったものが増えています。 野菜を栽培するときにも酵素を使って野菜の代謝を活発にし、また土にいる微生物の活動を活発にさせて自然の恵みを受けた食品など本来の味を活かした栽培方法で作られた野菜を食べるのが理想です。

・酵素はどんな人が摂取するのにおすすめ?

酵素は健康維持したい方、年齢問わずにおすすめです。 体内で作られる酵素は、年齢とともに減少してしまいますから特に高齢者は積極的に摂取するのが推奨されます。

B/Hマガジン編集部

化粧品・サプリブランドの「B/H collect」編集部によるwebマガジンです。
美容・健康・サプリメント・スキンケアのお役立ち情報からお悩み解決方法まで、幅広い情報をお届けします。