むくみが起きるさまざまな要因
人体の60％は水でできており、常に体の中を循環しています。きれいな水は、血管を通して全身へと運ばれ、老廃物を含んだ水は回収されて汗や尿になって体の外に排出されているのです。ところが、何らかの理由でこのサイクルが滞ると、血管からシミ出た水が細胞の間に溜まり、皮膚が膨れ上がります。これが「むくみ」です。
水が溜まる理由はいくつか考えられます。一つ目は、女性ホルモンの働きです。女性ホルモンの一種であるプロゲステロンには、妊娠した際に受精卵が着床する場所を柔らかくするため、体内に水溜めこむ作用があります。そして、その作用は妊娠時だけではなく、生理前にも起こるのです。逆に、生理中は女性ホルモンの分泌が少なくなり、体温低下と共に新陳代謝も下がるために水分の排出が少なくなります。この二重の作用により、むくみが起きやすい土壌が築き上げられます。
また、男性に比べて筋肉が未発達なのも、女性にむくみが多い原因です。心臓から足の先まで血液を循環させるには、実は大変な力を必要とします。そこで、足の筋肉は血液を押し上げる補助ポンプの働きをしています。しかし、女性はその力が弱いので、血液をうまく押し上げることができない場合があり、滞った水分が足のむくみを作り出してしまうのです。
さらに、運動不足や睡眠不足、偏食、喫煙など生活習慣の乱れが引き金となり、血がドロドロの状態になった場合も血液の循環が悪くなり、むくみを引き起こします。
ただ、原因は一つとは限らず、こうした要因が重なり合って、むくみが常態化している場合が多いようです。
酵素の働きとむくみを解消するプロセス
酵素は、たんぱく質で構成された成分であり、消化や新陳代謝を行っています。体内だけで数千から数万種類の酵素が存在していると言われ、それぞれ個別の役割を持っています。例えば、唾液に含まれているアミラーゼはデンプンを分解し、小腸で分泌されているプロテアーゼはたんぱく質を分解するという具合です。
また、食品の中にも酵素は含まれています。それらを食べることで体内の酵素を補充することは可能です。しかし、酵素はたんぱく質で構成されているため、熱には弱く、加熱調理するとその働きを失ってしまいます。そのため、酵素を補給するのであれば、果実や、生野菜、納豆、刺身などの熱が加えられていない食品を食べるのが良いでしょう。そして、より効率良く酵素を摂取するために開発されたのが酵素サプリです。
酵素サプリにはさまざまな食物の酵素が大量に含まれているので、定期的に摂取することで消化の負担を減らし、新陳代謝を高めることができます。また、肉中心の食事をしていると赤血球同士がくっつき合い、血液がドロドロになりますが、酵素には赤血球の固まりを分解して血をサラサラにする働きもあるのです。こうした酵素サプリの働きによって、血の巡りが良くなると、体内での水分の循環もスムーズになり、むくみも改善されることになります。ただし、生活の乱れが原因でむくみになっている場合、それを正さないことには根本的な解決にはなりません。サプリで体調を整えている間に規則正しい生活を送れるよう、少しずつ努力していくことをおすすめします。
成分と原材料をチェックして、より効果の高い酵素サプリを選ぼう
酵素サプリが、むくみに対して効果があることは確かですが、どんな商品でも良いというわけではありません。より高い効果を得ようと思えば、むくみ解消に重点を置いているものを選ぶことが大切です。中には、色々な成分が配合されていて、むくみ解消は効果の一部にすぎないものもあるので注意が必要です。
むくみを解消するには、血液の流れをスムーズにして老廃物を含んだ水分を排出させなければなりません。まず、血行を良くする成分としては、ポリフェノールが有名です。また、クマリンという成分も血液循環改善に大いに力を発揮します。さらに、水分を排出させる成分として有名なのが利尿作用のあるカリウムです。
これらの成分が含まれていれば、むくみに対して一定の効果が期待できます。ただ、成分だけ見て満足するのではなく、必ず原材料も確認しましょう。成分名しか書かれていない場合は、合成サプリメントの可能性があるからです。
サプリは天然成分の方が吸収力に優れ、高い品質を誇ります。例えば、ポリフェノールの場合、赤ぶどうの葉や明日葉などが原材料として有名です。クマリンはメリロートと呼ばれるハーブから抽出されます。カリウムはトウモロコシのヒゲにたっぷり含まれています。これらが原材料として記載されていれば、天然成分を使用している証であり、むくみの際に選ぶべき商品の有力候補となるでしょう。
