セラミドとは?その特徴やメリット、効果を最大限に引き出す方法を解説 | B/H magazine

セラミドとは?その特徴やメリット、効果を最大限に引き出す方法を解説 | B/H magazine

セラミドの効果を徹底解説します!肌の保湿力アップ、バリア機能強化で潤いある美肌を手に入れる方法を詳しくご紹介。今すぐチェックして美肌を目指そう!

セラミドとは?その特徴やメリット、効果を最大限に引き出す方法を解説

皆さんは、肌トラブルに悩まされていませんか?
加齢やストレス、不規則な生活習慣を過ごしていると肌のバリア機能が失われてしまい、


・肌のシミやシワが増えた
・50代を過ぎてから乾燥肌で肌荒れもひどい
・毛髪が減ってパサパサになった
・皮膚が乾燥しやすくアトピー体質になった


などという悩みを抱えることもあるかもしれません。
そんなときに知っておきたいのが「セラミド」という成分。
セラミドは、肌の保湿やバリア機能に非常に大切な役割をしています。
そのため、セラミド不足を改善すれば肌にとって多くのメリットがあるのです。
是非、保湿成分と言われる「セラミド」の特徴や種類、メリット、効果を引き出す方法を知って美白でみずみずしい肌を手に入れてみてください。

セラミドの種類とその構造について

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スキンケアでよく耳にする「セラミド」という成分。
化粧水やサプリなどで一度は聞いたことがあり「お肌に良さそうなもの」という認識もあるかもしれません。

そもそもセラミドとは、人間の表皮の角質層の中にある「保湿因子」の1つです。
簡単に言えば、人の肌にある「うるおい成分」のこと。

では、このセラミドという成分はどのような構造で、どういった種類があるのでしょうか。
見ていきましょう。

セラミドの基本構造とは

セラミドは、表皮の角質層にある保湿因子の1つで、細胞間脂質の50%以上を占める重要な成分です。皮脂膜、天然保湿因子(NMF)と共に、肌の保湿機能をサポートします。セラミドは、細胞同士をくっつけ、水分が蒸発しないようにバリア機能を果たします。

皮膚は表皮、真皮、皮下組織の3つで構成され、表皮は角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4つの層からなります。セラミドは角質層に含まれ、保湿機能とバリア機能を担当します。私たちが普段使う美容液や化粧水は、この角質層にうるおいを与える役割があります。

角質層の厚さはわずか0.02mmで、バリア機能で細菌や紫外線などの外部刺激から肌を守ります。この機能は、「うるおい成分」で満たされた角質層で発揮されます。

正常な角質層は約20%の水分を含んでおり、セラミドはこの水分量を保ち、肌のバリア機能をサポートします。セラミドが十分であれば、肌は潤いを保ち、外部刺激から守られます。逆に不足すると、肌は乾燥し、バリア機能が低下し、刺激に弱くなります。意識的にセラミドを摂取し、肌の健康を維持することが大切です。

セラミドにもいくつかの種類がある

セラミドにもいくつかの種類があるので、セラミド化粧品を選ぶときには種類を確認しておかなくてはいけません。
そこで、以下でセラミドの種類と特徴についてご紹介します。

◆ 哺乳類由来の「天然セラミド」

天然セラミドはビオセラミド、セレブロシドなどの多種のセラミドを含んでおり、哺乳類由来です。
バランスよくセラミドを増やす働きがあり、高い保湿効果が期待できます。

◆ 人の肌に似ている「ヒト型(バイオ)セラミド」

人のセラミドの構造に似せて、酵母などにより作られたものです。
保湿力や浸透力が高く、肌への刺激が少ないのが特徴です。

◆ 植物由来の「植物性セラミド」

とうもろこしや大豆、米などといった植物から抽出したセラミドのことです。
植物由来のため人の肌のセラミドとは構造は異なりますが、お肌に優しいのが特徴です。

◆ 化学的に合成された「疑似セラミド」

セラミドに似た物質を化学的に合成したセラミドのことです。
天然セラミドやヒト型(バイオ)セラミドよりも効果は劣りますが、安価なのが特徴です。

セラミドの役割とは?

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セラミドの役割は、


・肌の水分を保つ保湿機能
・外部刺激から肌を守るバリア機能
・炎症反応を抑える


などのいった働きをしています。
それでは、それぞれの役割を詳しく見ていきましょう。

◆肌の水分を保つ保湿機能

セラミドは、お肌の保湿成分として重要な役割があります。
そもそもセラミドは、細胞間脂質の半分以上を占めているのでお肌のうるおいにとっては欠かせません。
表皮の底である基底層でセラミドの基礎ができ、ターンオーバーによって表面の角層に来るとセラミドとして保湿機能を働かせます。


生活習慣の乱れや加齢、ストレスなどにより、肌が乾燥してしまう原因は、ターンオーバーがスムーズに機能せず、セラミドの生成が弱まっていることが一因と考えられます。
そういったときにはドリンクやサプリメントなどを飲むなどして、セラミドを補うのがオススメです。

◆外部刺激から肌を守るバリア機能

セラミドは天然保湿因子と細胞間脂質、皮脂膜という3つの保湿因子によってバリア機能を果たしています。

ーNMFとも呼ばれる「天然保湿因子」

天然保湿因子(Natural Moisturizing Factor)は、角層細胞の中にあります。
これは、肌のうるおいの元であるアミノ酸でできており、水分を保持する働きをしています。

ー細胞間脂質

セラミドや脂肪酸、コレステロールで構成される細胞間脂質。
細胞間脂質は角質の細胞同士を繋いで、肌の水分を保つ働きがあります。

ー天然保湿クリームと呼ばれる「皮脂膜」

皮脂膜は皮脂や汗などが混ざってできた膜です。
角質層の表面を覆って、水分の蒸発を防ぎます。

◆炎症反応を抑える

セラミドは、炎症反応を抑える働きがあります。
そのため、セラミド不足になると角層の隙間から外部刺激を受けやすくなり、乾燥肌や敏感肌などといった弱い炎症を起こすこともあります。

セラミドは万能!得られる様々な効果とは?

セラミドは様々な効果が得られます。
それでは、個々の効果について詳しく解説していきます。

肌の乾燥を防ぐ「保湿効果」

セラミドは、


・バリア機能の向上
・乾燥肌や敏感肌、アトピー肌の改善
・水分量を維持する


など、肌の乾燥を防ぐ「保湿効果」があります。

◆バリア機能の向上

乾燥や肌荒れなど、肌は外部刺激を受けやすいです。
そういった外部刺激から守るのが「バリア機能」です。
このバリア機能をしっかりと機能させるためには、セラミドという成分が欠かせません。
セラミドが充分にある肌は、うるおいがありキメが整って外部刺激による肌荒れも引き起こしにくくなります。

◆乾燥肌や敏感肌、アトピー肌の改善

乾燥肌や敏感肌、アトピー肌の方は、セラミドを作り出す働きが弱くバリア機能も充分ではない場合もあります。
そういった場合は、日常的にセラミド配合の洗顔料、化粧水、シャンプーなどで保湿力を高めてバリア機能も働かせることが大切です。

◆水分量を維持する

セラミドは水に溶けない特徴があります。
もし湿度がなくなってしまったとしても、水分を蒸発せずに留まらせることができます。
そのため、セラミドが充分であれば冬の季節でも乾燥を防ぐことができます。

肌老化を抑える「アンチエイジング効果」が抜群

セラミドは、


・シワやくすみ、たるみの改善
・肌のハリと弾力で若々しい印象に
・紫外線から肌を守る


など、肌老化を抑える「アンチエイジング効果」が抜群です。

◆シワやくすみ、たるみの改善

セラミドは肌表面の角層を整えます。
それにより、肌の調子を整えることでシワやくすみ、たるみを改善します。

◆肌のハリと弾力で若見えする姿に

セラミドが充分あると、肌の奥からふっくらとうるおいのある仕上がりになります。
バリア機能が高いとキメも整い、ハリと弾力で若見えする姿になります。

◆紫外線から守る

セラミドは、肌のうるおいを保ち、紫外線などの外部刺激からも守ります。
日焼け止めだけでは防ぎきれなかった紫外線から守る働きがあるので、バリア機能を高めるためにもセラミドは大切です。

肌荒れ予防のための「抗炎症効果」がある

セラミドは、


・吹き出物などの肌荒れやニキビの予防
・肌の赤みやかゆみの軽減
・皮膚炎などの皮膚疾患に対する効果


など、肌荒れ予防のための「抗炎症効果」があります。

◆吹き出物などの肌荒れやニキビの予防

吹き出物などの肌荒れやニキビの予防のためには、保湿ケアが大切です。
肌の内部にセラミドが充分にあると、お肌が乾燥しにくく、うるおいのある状態になり吹き出物などの肌荒れやニキビの予防にも繋がります。

◆肌の赤みやかゆみの軽減

紫外線やエアコン、マスクの着脱など私たちの生活では、肌への外部刺激が多く存在します。
そういった外部刺激は乾燥を招く原因にもなりますが、セラミドは肌を保護する働きもあるため肌の赤みやかゆみの軽減になります。
またセラミドだけでなく、ヒアルロン酸などといった保湿効果の高い成分も併せて塗布するとよりうるおいのあるお肌になるでしょう。

◆皮膚炎などの皮膚疾患への効果

慢性皮膚炎などの皮膚疾患は、セラミドが少なく皮膚の水分を保ちにくい場合があります。
そうなると肌が乾燥しやすくなったり、細菌やその他の刺激を受けやすくなります。
一方で、セラミドをしっかりと摂取したり作れる環境にあると皮膚炎などの皮膚疾患への効果が期待できます。

セラミドの効果を発揮させるための方法

本来であれば、肌が自ら作ることができるうるおい成分なのですが、紫外線や加齢など様々なことが原因によってセラミドを作る機能が衰えていってしまいます。
肌の保湿に不可欠な成分でもあるために、以下のような方法でセラミドの効果を発揮させてください。

食事でセラミドを摂取する

セラミドは本来、1日0.6~1.2mg程度の摂取が必要なため、食事で摂取することも大切です。
では、具体的にはどういった食品にセラミドが含まれているのでしょうか。

◆セラミドが摂取できる食品とは?

セラミドは、化粧品に含まれているイメージが強いですよね。
しかし、食品からも摂取することが可能です。
具体的には、米、こんにゃく芋、小麦、大豆、乳製品、ホウレンソウなどに含まれています。

◆セラミド生成をサポートする栄養素も重要

セラミドの生成をサポートする栄養素も積極的に摂ると、より効果的に働きます。
大豆や魚などのタンパク質は、筋肉、髪、肌にとって重要な栄養素です。これらのタンパク質はセラミドの生成をサポートするため、積極的に摂取しましょう。

◆規則正しい食生活を心がける

セラミドの効果だけではなく、健康維持には規則正しい食生活を意識することが重要です。
具体的には「栄養バランスの取れた食事をする」「1日3食決まった時間に食べる」「正しい献立で適量食べる」が挙げられます。

スキンケアで補給する

化粧品などを使ってセラミドを補給する方法もあります。

◆化粧品はどんなセラミド配合のものを選べば良い?

化粧品を使ってセラミドを補給するのであれば、毎日安心して使えるスキンケア製品を選びましょう。
具体的な成分表示がしっかりと明記されており、セラミドの含有量が多く、高濃度のものを選ぶのがおすすめです。

◆どんなスキンケア方法をすればセラミドの効果があるのか

乳液やクリームなどの直接お肌へ塗るタイプのセラミドは、比較的早くから効果が得られるので気になる部分のスキンケアを行いたい方におすすめ。
スキンケア製品はセラミドが配合されていても濃度が低い場合もあるため、効果が充分に得られる高保湿のものにしなくてはいけません。


具体的には、研究などで分かっている1800μg以上のグルコシルセラミドが配合されている製品にすると効果が得られやすいでしょう。
洗顔後のきれいなお肌に、美容液などのセラミドがたっぷり含まれる化粧品を馴染ませて、成分を浸透させるように使ってみてください。

◆セラミドサプリメントを飲むのもアリ

飲むセラミドで補給するのも1つの手段です。
セラミドサプリメントは化粧品と比べると時間はかかるものの、数週間の期間飲み続けていると効果が得られるようになってきます。
化粧品なしでも、ドリンクやサプリメントでも補えるので飲むタイプで土台からセラミドを活かす肌作りをするのも良いでしょう。

生活習慣の乱れを直す

生活習慣の乱れを直し、規則正しい生活を送ることでセラミドを増やすことができます。

◆寝不足にならない

寝不足はターンオーバーを乱します。
そうすると、どんどんセラミドは減ってしまい乾燥肌や肌荒れを招きやすくなってしまいます。
そうならないようにするためにも、セラミドを減らさないようにしっかりと睡眠を取ることが大切です。

◆ストレスを減らす

ストレスによってホルモンバランスが乱れると、セラミドが減ってしまいます。
ストレスを発散するためにも、好きな音楽を聞いたりアロマオイルをするなど自分でリラックスできる方法を見つけるのも1つの手段です。

◆軽い運動をする

ストレッチやヨガ、ジョギングなどといった軽い運動は肌バリアの機能を高めます。
運動は血行やリンパの流れをよくして、栄養素を体中に巡らせてくれる効果があります。
もしも、運動不足だと感じている場合には軽い運動から始めてみてください。

セラミドには副作用がある?注意点について

セラミドには副作用があるのでしょうか。
注意点などを見てみましょう。

過剰摂取に気をつけよう

セラミドだけでなく、お肌に良いとされる成分でも過剰摂取が良いというわけではありません。
どのようなサプリメントや、ドリンク、食品であっても過剰摂取には気をつけましょう。

◆過剰摂取によって起こる副作用とは?

セラミドは、決まっている量の3〜5倍以上摂取すると鼻水や発熱、倦怠感などといった副作用を引き起こす可能性があります。
通常の量であればセラミドに副作用はありませんが、もしも副作用が心配であれば始めは摂取量未満で試すようにしてください。

◆摂取量の目安について

セラミドの摂取量の目安は、1日当たり0.6~1.2mg程度になっています。

セラミド配合の化粧品を使うときの注意点

セラミド配合の化粧品を使うときの注意点は、以下の通りです。

◆使用量と頻度を適切に行う

セラミド配合の化粧品の場合、洗顔後に1日1度使うのがおすすめ。
またサプリメントは、瓶などに記載されている通りの量を飲むようにしてください。

◆併用を避けるべき成分を知っておく

皮膚炎症状がある場合、ステロイド外用薬と併用される方がいらっしゃるかもしれません。
併用は乾燥の改善になると言われていますが、まれに接触皮膚炎に起こることがあるため注意しなくてはいけません。

◆アレルギー反応が起こる場合もある

基本的にセラミドは、どのような方でも使用ができます。
しかしまれに、セラミド配合の濃度が高いものを使う方でアレルギー反応が起こってしまう場合もあります。
そのため、初めてセラミドを使うときにはパッチテストを行うようにしてください。

セラミドに関するQ&A

最後に、セラミドに関するQ&Aをご紹介します。
以下では、セラミドに関するよくある質問とその答えを見ていきましょう。

セラミドには美肌や美白などの効果はあるのか

セラミドは美肌や美白などの効果もあります。
セラミドは肌を構成する成分ですから、充分にあるとシミやそばかすなどといったメラニンの生成を抑える効果があります。

セラミド不足になるとどういった変化があるのか

セラミドが不足してしまうと、肌のうるおいを保てなくなってしまいます。
そうすると、肌が乾燥したり突っ張るなど肌に悪影響が出ます。

セラミドはどうやって摂取する?

セラミドの摂取方法は、食品や化粧品、サプリメントを飲むなどの方法があります。

B/Hマガジン編集部

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