納豆の魅力、ナットウキナーゼが注目される理由
納豆に含まれる成分の中で、特に注目されているのが「ナットウキナーゼ」です。ナットウキナーゼは、納豆のネバネバ成分に含まれる酵素で、血栓を溶かして血液をサラサラにする働きがありますので、高血圧予防に効果を発揮します。
ナットウキナーゼには、血液の流れをスムーズにする働きがあり、血栓症や動脈硬化・心筋梗塞などの予防に効果があると言われています。血中コレステロール値の上昇を抑える働きもありますので、脳梗塞の予防にもつながります。
また、活性酸素の発生を抑える抗酸化作用がありますので、アンチエイジング効果にも注目が集まっています。いつまでも若々しくありたい女性にも納豆はおすすめです。
さらに、腸内の善玉菌を増やして悪玉菌を減らしてくれますので、便秘の解消にもつながります。
納豆というと、どうしても朝食のイメージですが、血栓は深夜から早朝にかけて出来やすいと言われていますので、高血圧の方や血液をサラサラにしたい方は、夜ご飯に納豆を食べるのがおすすめです。ただし、ナットウキナーゼは熱に弱いので、高温で調理すると効果が得られなくなってしまうので注意してください。
納豆を食べ過ぎると、血液がサラサラになりすぎて血が止まらなくなってしまうのではないかと心配になりがちですが、納豆を毎日食べても血が止まらなくなるようなことはありません。そのような副作用はありませんので、安心して毎日食べられます。
不飽和脂肪酸が豊富な納豆のレシチン
納豆の成分というと、どうしてもナットウキナーゼが注目されてしまいますが、身体に良い納豆の成分はほかにもあります。
納豆には、「レシチン」も豊富に含まれています。レシチンはリン脂質の一種で、不飽和脂肪酸にリンが結合してできています。人間の全ての細胞の中に存在する健康に欠かせない成分です。細胞の中に必要な栄養素を取り入れ、逆に、要らなくなった老廃物を外に出す働きがあります。
もし、レシチンが不足すると、身体が疲れやすくなったり、体調不良を引き起こしたりします。肌の状態が悪くなって老化を早めたり、動脈硬化につながったりします。
このようなことにならないためにも、普段から納豆を食べて、レシチンを摂りましょう。不飽和脂肪酸が豊富な納豆のレシチンには、悪玉コレステロールを減らす働きがあるので、動脈硬化の予防につながります。
また、インスリンの分泌を活発にするので、血糖値を下げる働きがあり、糖尿病の予防にもつながります。老廃物を排出するデトックス作用もありますので、肌荒れを改善してスベスベお肌にし、ニキビやシミを防いでくれる美肌効果も期待できます。
最近では、レシチンの痴呆症予防の効果にも注目が集まっています。記憶力に大きく関係すると言われる物質「アセチルコリン」の材料になっているのがレシチンなのです。納豆のレシチンには、脳細胞を元気にする効果も期待されています。
女性にうれしいイソフラボンの効能とは
納豆には、女性にうれしい成分「イソフラボン」も豊富に含まれています。イソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。
最近では、このエストロゲンが更年期障害や生理前症候群（PMS）、乳がんなど、女性ならではの悩みに大きく関係していることが分かってきています。
女性の体はとてもデリケートです。ストレスやちょっとした環境の変化でホルモンバランスがくずれてしまいます。また、年齢を重ねるに従って、どうしても女性ホルモンのエストロゲンが減少してしまいます。
イソフラボンを摂って減少したエストロゲンを補うことで、生理不順や生理前の不調（PMS）、更年期障害や抜け毛・お肌の不調などに効果を発揮して、女性らしい本来の身体作りにつながります。潤いのある女性らしいお肌や艶のある黒髪、ふくよかなバスト、卵巣や子宮に働きかけて赤ちゃんのできやすい体質にするなど、女性らしい身体作りに役立つのがイソフラボンなのです。
また、女性らしい身体を保つだけではなく、血管や骨を丈夫にしたり、コレステロール値を正常にして動脈硬化を防いだりする効果も期待できます。
さらに、イソフラボンは女性だけでなく、男性にも効果が期待できます。イソフラボンを摂ることで男性ホルモンの過剰分泌が抑制されると言われています。そのため、男性ホルモンが大きく影響する抜け毛や前立腺の病気予防に効果が期待されています。
納豆は、こんなに健康効果が高いのに価格も安く、とても手軽に摂れる食品です。ぜひ毎日の食事に取り入れてください。そうは言っても、納豆の臭いやネバネバが苦手でどうしても食べられないという人もいます。そんな方には、納豆の酵素を抽出したサプリもおすすめです。
