エネルギー豊富なバナナ
バナナは果物の中でも1本あたりのカロリーが高く、そのため、時間がない日の朝食にも使える優秀なフルーツです。食物繊維が多く、お通じ改善にも効果的です。そのまま食べるほか、牛乳やヨーグルト、豆乳などと合わせてスムージーにしても良いでしょう。甘みが強いフルーツですので、砂糖を入れなくても満足感があります。バナナにも1グラムほどたんぱく質が含まれていますので、乳製品などの良質のたんぱく質と合わせることで栄養バランスはほぼ完璧となります。時間がない時の栄養補給には最適です。消化も良いので、スポーツ前のエネルギー補給にも使えます。また、バナナには不足しがちなマグネシウムやビタミンB類も多く含まれています。中でも、ビタミンB1は糖質の代謝を助けるビタミンで、ダイエットには欠かせない栄養素の1つです。さらに、バナナが特徴的なのは、これらのビタミン・ミネラル類の他に、精神の安定に役立つアミノ酸であるトリプトファンが多いことです。トリプトファンは脳に届くと、脳内物質であるセロトニンに変化します。セロトニンの不足はうつなどの原因になります。そのため、メンタルの不調の予防や改善のほか、美容の大敵であるストレス対策にも効果を発揮します。
アンチエイジングに効果的なりんご
「1日1個で医者いらず」ということわざまであるりんごは、昔から健康に良いフルーツとして認知されてきました。各種のビタミンやミネラルをバランスよく含んでいます。それだけでなく、最近ではアンチエイジングなどの効果も認められています。その秘密はりんごの皮に含まれるりんごポリフェノールです。あのりんごの赤い皮の原因になっている色素です。りんごポリフェノールは強力な抗酸化作用を誇っており、アンチエイジングや美肌作りを助けてくれるのです。それだけではなく、中世脂肪を下げてくれるので、ダイエットにも役に立ちます。さらに、りんごに多く含まれるペクチンは、普段の食生活では不足してしまいがちな水溶性食物繊維です。水溶性の食物繊維は便を柔らかくしてくれるので、スムーズなお通じに役立ちます。ただし、りんごを食べる時には注意点もあります。それは生のまま、皮ごと食べることです。生のままというのは、酵素が失活してしまうのを防ぐためでもありますが、ビタミンCなど加熱に弱いビタミンを守るためでもあります。また、皮ごとというのは、りんごの健康効果の秘密ともいえるりんごポリフェノールが皮に特に多く含まれているからです。とはいえ、農薬が気になって皮ごと食べるのに抵抗がある方もいらっしゃるでしょう。その場合は酢水につけて、たわしで洗うと安心して皮も食べることができますよ。
美肌を作るビタミンの宝庫、マンゴー
美肌の基本は肌のターンオーバーを活発にすることです。そうすることで、肌の細胞がどんどん新しいものに入れ替わり、色素沈着である肌のしみや古い角質が原因のくすみなどを防止してくれます。また、ターンオーバーが正常に行われるということは、皮膚そのものが健康であるということです。そのため、敏感肌などの肌トラブルを改善することもできるのです。マンゴーは肌のターンオーバーを助ける葉酸が豊富です。また、抗酸化作用のあるベータカロテンをも多く含むため、細胞を活性酸素から守ります。そのことによって、シミなどを予防することができます。ベータカロテンは体内に入るとビタミンAに変化するのですが、ビタミンACEともいわれるように、ビタミンCとビタミンEと一緒にとることで強力な抗酸化効果を発揮します。そのため、活性酸素の原因の1つである紫外線から肌を守り、シミなどの予防に役立つのです。このビタミンACEがマンゴーにはすべて含まれています。紫外線が強くなる季節には、積極的にとってほしいフルーツの1つです。