今話題の低速ジューサー、普通の高速ジューサーとの違いは何?

今話題の低速ジューサー、普通の高速ジューサーとの違いは何?

近ごろでは日本人の健康志向が高まり、新鮮な生ジュースを毎朝飲んでから1日のスタートを迎えるという方が増えてきました。そこで活躍するのが電動ジューサーやミキサー。カットした野菜や果物を入れてスイッチを押すだけで、簡単にフレッシュジュースを作ることができると愛用者が増えつつあります。今までは電動の高速ジューサーやミキサーでジュースを作る人が大半でしたが、最近では素材を圧縮しながらすりつぶす低速回転のジューサーに注目が集まっています。 同じジューサーでも低速と高速では、出来上がりのジュースの見た目や成分にかなりの違いがあると言われています。それでは、この低速ジューサーと高速ジューサーの構造上の違いやジュースの違いについて、詳しくお話ししましょう。

ジュースが酸化しにくく、酵素を効率良く摂取できるジューサーは?

高速ジューサーは、1分間におよそ8000~15000回転するカッターで食材をすり下ろし、さらに遠心力で飛ばして水分と搾りかすを分離するという仕組みでジュースを作ります。そのためジュースの中に多量の空気が入り込み、空気に触れる面積が多くなってジュースが酸化しやすくなります。それに比べ低速ジューサーの場合、1分間に30~45回転という非常にゆっくりとしたスピードでスクリューを回転させて素材を圧搾して絞っていくため、ジュースに空気が入り込みにくく、酸化しにくいジュースを作ることができます。

試しに色が変化しやすいリンゴジュースを高速ジューサーと低速ジューサーで作ってみると、一目瞭然です。高速ジューサーで作ったリンゴジュースは、ジュースの中に多量の空気を含んでいるため、作った直後から次第に茶色く変色していきます。ですが低速ジューサーで作ったリンゴジュースの場合は、空気の含有量が少ないので長時間フレッシュな色を保つことができます。

最近はダイエットや健康維持サポートとして酵素を積極的に摂取している方が増えていますが、この酵素はフレッシュジュースからも摂取することが可能です。元々生の野菜や果物にはたくさんの酵素が含まれていますが、ジュースにすると酸化と共に酵素も分解されて効率良く体の中に酵素を取り入れることができないという難点があります。フレッシュジュースから多くの酵素を効率よく体の中に取り入れたい方には、高速ジューサーよりも低速ジューサーで作るジュースの方がいいと言えるでしょう。

食材の栄養素を壊さずにジュースにできるのは?

さらに栄養素の面からも、高速ジューサーと低速ジューサーで作ったジュースの違いについて見てみましょう。

高速ジューサーの場合はカッターを高速回転させて食材をすり下ろすため、非常にわずかですが摩擦熱が生じることになります。このわずかな摩擦熱によっておよそ30%ものビタミンや熱に弱い栄養素や酵素が失われてしまうと言われています。また刃が高速回転するため、葉物野菜のような軽い食材は上部で浮いてしまい、キャベツやコマツナなどの葉物野菜をジュースにすることは難しく、ジュースに加工できる野菜や果物にはそれなりの制限があります。

それに比べ低速ジューサーの場合は、石臼のようなスクリューがゆっくりと回転するため、摩擦熱が生じにくく、食材の栄養素や酵素を壊すことなくジュースにすることができます。また葉物野菜などをジュースにするのも問題なく、多くの種類の野菜や果物を高圧搾でジュースにすることが可能です。低速ジューサーの最大の長所は、様々な野菜や果物に含まれている栄養素を無駄なく効率良く摂取できるという点であり、健康志向の高い人たちから注目されています。

モーター音の違いにも注目!

高速ジューサーの高速回転モーターの音や食材を高速ですり下ろして分離する音の大きさに、びっくりしたことのある方も多いでしょう。ましてや朝の静けさの中で使用するには、かなりの騒音だと感じる方もいるかもしれません。

低速ジューサーの場合はスクリューが低速でゆっくりと回転するため、運転音がとても静かです。モーター音よりもむしろ野菜や果物が圧搾される音の方が聞こえてくるので、決して騒々しいと感じることはありません。これなら赤ちゃんや高齢者のいるご家庭でも安心して使うことができますね。いつでも音を気にせず、ジュースを飲みたいと思うタイミングでジューサーを使うことができるのが、低速ジューサーの強みと言えるでしょう。

このように高速ジューサーに比べて低速ジューサーはいいことずくめに見えますが、短所と言えるべき点もいくつかあります。ゆっくりと回転しながら少しずつ食材を搾るため、1杯のジュースを作るにも5分程度の時間がかかるということを理解しておかなければなりません。急いでいる時に何杯ものジュースを一度に作るのには不向きだと言えるでしょう。また投入口に合わせて、ある程度食材を小さめにカットしなければならないという点も少し手間がかかります。さらに価格も高速ジューサーに比べてまだまだ高額であることが多く、ジューサーとしては少し思い切った買い物になります。

このように低速ジューサーには様々なプラス面やマイナス面があります。低速ジューサーを使ってみたいと考えているならば、まずはこれらをきちんと理解した上での購入がいいでしょう。

参考サイト(外部)

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B/Hマガジン編集部

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