化粧品だけじゃない！お肌の乾燥には内側からのケアを
お肌の手入れの最後に保湿の役割で使われることの多いオリーブオイルですが、飲むことで内側からも美容効果を発揮してくれます。オリーブオイルに含まれている成分として効果が期待できるのがビタミンAで、乾燥肌になりにくくなったり肌の健康を守ってくれたりする働きがあります。加えてビタミンEには抗酸化作用があり、ポリフェノールも抗酸化・抗菌の働きがあるのでアンチエイジングにはもってこいです。
さらに植物性スクワランは肌の潤いを守り、オリーブオイルの色素成分となっているクロロフィルは毒素を排出する働きがあるため、赤くなった吹き出物などの炎症を和らげてくれます。これらの成分はいくら肌に良い効果があると言っても、その成分だけを集中して摂っていればいいというものではなく、バランスよくとることが大切ですよね。その点オリーブオイルはさまざまな成分が最初から含まれているため、オリーブオイルを飲むだけでそれぞれの相乗効果が期待できるのです。
どうしてオリーブオイルが便秘に効くの？
オリーブオイル発祥の地と言われているのは地中海沿岸ですが、実はこの地域では便秘になったらオリーブオイルを飲むという風習があります。子供から大人まで民間薬のように使われており、実際オリーブオイルの主な成分であるオレイン酸がその役割を果たしています。まず、小腸で消化吸収しきれず大腸まで運ばれたオレイン酸が、腸を刺激することによって蠕動運動が起こります。そして、便秘で水分を失いカチカチになった便が滑りやすくなるよう、潤滑油の働きをすることで便秘解消につながっていきます。
便秘解消が期待できる量はスプーン約2杯で、ひどい便秘の人は食事をする前に飲むと良いようです（引用元シニア野菜ソムリエ・栄養士・アスリートフードマイスター立原瑞穂「オリーブオイルの嬉しい健康効果」スキンケア大学、最終更新日不明、http://www.skincare-univ.com/recipe/bihada/article/005734/、2016/5/15引用）。
ただし、人によっては理想的な量を飲んでいても下痢をしやすくなる可能性もあります。まずは少量から始めて、自分にとっての適量を見つけてみましょう。ちなみに大腸以外では、母乳に近い構成の成分であることから胃酸の分泌が抑えられ、胃もたれがしにくくなったり、肝臓では消化酵素の生産を促してくれたりするため、アレルギー体質の人や子供にも優しいオイルと言えます。
驚きの効果！オリーブオイルでダイエット！？
効率的にダイエットができるという意外な効果がオリーブオイルにはあります。そもそも食用油がなぜダイエットに効くのか、疑問に思う人もいるのではないでしょうか。確かにオリーブオイルは油であることに変わりはなく、カロリーが高いため摂りすぎるとダイエットどころかどんどん太っていってしまいます。オリーブオイルでのダイエットは、少量の油で効率的に痩せられるというところがポイントです。ここでもオレイン酸が重要な役割を果たしていくのですが、食事のだいたい1時間前くらいにオリーブオイルを飲むことで、オレイン酸が脳の視床下部にある満腹中枢器官に働きかけ食事量を減らせる可能性があるということです（引用元シニア野菜ソムリエ・栄養士・アスリートフードマイスター立原瑞穂「オリーブオイルの嬉しい健康効果」スキンケア大学、最終更新日不明、http://www.skincare-univ.com/recipe/bihada/article/005734/、2016/5/15引用）。
また、楽しく食事をしながら痩せることができる地中海ダイエットもおすすめです。方法は簡単で、毎日使用する油をオリーブオイルに変え、ヨーグルトや魚介類、野菜などを多く食べるように心がけます。肉料理は脂肪分の少ない鶏の胸肉やささみなどを使うようにしましょう。地中海式と言っても難しいことはなく、例えばトマトにオリーブオイルをたっぷりかけてレモンやハーブで味付けをしたシンプルサラダは、手早く作ることができて簡単です。トマトにはビタミンCが豊富に含まれており、オリーブオイルに含まれているビタミンAとビタミンEとあわせると、美容とダイエットの両方にうれしい最強の抗酸化サラダとなります。さらに、オリーブオイルはスープにかけたりパンに塗ったりしてもおいしくいただけますし、地中海式ダイエットにはワインを適量飲むという、お酒好きにはたまらない決まりもあるようです。赤ワインにもオリーブオイル同様ポリフェノールが豊富に含まれているので、体のサビ取りにはぴったりですよね。何ごとも継続することが大切ですが、辛いばかりで楽しく取り組めないとなかなか難しいもの。日々の生活の中で自分に合った方法を探しつつ、楽しい美容ライフを送ってみてくださいね。
