ポリフェノールでアンチエイジング!老化を抑えて美しい肌を
玉ねぎに含まれている成分の中で代表的とも言えるのが、ケルセチンという成分です。ケルセチンとはポリフェノールの一種です。ポリフェノールは赤ワインに多く含まれていることで知られていますが、その作用としては抗酸力が強いことで有名です。人の体は睡眠不足や偏った食生活、日々の生活の中でのストレスなどにより活性酸素が発生します。この活性酸素、体をさまざまな外因から守るために必要な化合物ではあるのですが、多すぎる活性酸素は老化を早めることにもつながってしまいます。すると血管や血液がダメージを受けて、やがてはドロドロの血液へとつながってしまうのです。その酸化ストレスから血液を守ってくれるのがケルセチンで、血流や血行を良くして体の中から健康にしてくれる働きがあるのです。血行が良くなることでお肌の新陳代謝も活発になり、キメの整った美肌が期待できるほか、ポリフェノール特有の強い抗酸化作用でニキビや吹き出物予防なども見込めるのです。
お腹にも優しい玉ねぎで健康的な食生活を
玉ねぎを使った料理は豊富にありますが、調理法によって摂取できる栄養素も変わってきます。玉ねぎの辛味を感じる成分である硫化アリルは、加熱によってプロピルメルカプタンという甘味成分に変化するという特徴があります。カレーライスやシチューなどを作る際、玉ねぎをあめ色になるまで炒めるとおいしくなると言われますよね。それはこの成分変化が理由で、さらに火を通すことで旨み成分であるグルタミン酸も引き出せるためおいしくなるのです。
硫化アリルには血液をサラサラにして動脈硬化や高血圧、糖尿病などを予防する働きがあるほか、ビタミンB1と結びつくことでビタミンB1の働きを持続させたり促進させたりする効果あります。ビタミンB1は疲労回復などに効果的なため、豚肉や納豆などの大豆製品などと一緒に食べることでさらなる相乗効果が期待できます。ただし硫化アリルは水溶性のため、効率的に摂取するには生のままで食べることが大切です。生の玉ねぎは辛味が強いのでサラダなどにする場合は水にさらしたりしますが、有効な栄養分が水に流れてしまい成分の効果を体に取り入れるには不向きです。そんな時にはお酢を使うと必要な栄養分を流すことなく、辛味を取ることができます。
また、硫化アリルを加熱することにより出てきたプロピルメルカプタンにも重要な役割があり、胃の中の血流を増加させたり胃粘膜を保護したりする働きがあるのです。風邪を引いていたりもともとお腹が弱かったりという人は、温かいスープなどにして一緒に食べれば、胃炎などの症状を緩和することができます。
ダイエットにも向いている玉ねぎパワーはサプリメントを利用しても効率的
これまで見てきた玉ねぎの有効成分は、効果としては血流や血行を良くしたり胃の働きを活発にしたりするというものでした。しかし、玉ねぎパワーはこれだけではなく、他にもたくさんの栄養素が含まれています。例えばオリゴ糖ですが、これは腸内にある善玉菌を増やすことで腸内環境を整えるため、便秘の解消につながります。また、すでに紹介した硫化アリルには腸の蠕動運動を促す役割があり、玉ねぎは水溶性の食物繊維が豊富なため便秘にはもってこいの食材と言っても過言ではありません。体全体の血行が良くなることで新陳代謝の活発化やデトックスもでき、ダイエットにはとても向いている食材です。
このように健康や美容にとても良い玉ねぎですが、中には辛味が苦手だったり忙しくてなかなか家で料理をしなかったりするという人もいるかもしれませんね。そういった場合は、サプリメントで摂取してみるのもおすすめです。玉ねぎのサプリメントはいろいろな会社から販売されていますが、凝縮された玉ねぎエキスを一粒に詰め込んでいるため、健康と美容の両方を手軽に手にいれられるのです。中には粉末タイプのものもあるので、味噌汁やシチューなどの料理に振りかければ、味を楽しみながら栄養補給ができます。
サプリメントの原料には玉ねぎ皮が使われていることが多く、先にご紹介したケルセチンは過食部分よりも表皮の方に多く含まれています。玉ねぎの皮をお茶にして飲む方法もありますが、サプリメントを使えば効率的にケルセチンを摂取することが可能です。日々を忙しく過ごしている人にこそ試してほしいサプリメントですが、それぞれの生活にあわせた方法で摂ってみてくださいね。