なぜ一日に三食とることが推奨されているの？
子供の頃から私たちは、朝・昼・晩の三回食事をとることに慣れ親しんできました。しかし、昔は一日二食だったり、地域によっては一日六食という習慣だったりしたようです。いつから一日三食で定着したかという説にはさまざまなものがありますが、そのひとつにはあの発明王エジソンの存在が大きいと言えます。彼は発明したトースターを売るために一日二食だったアメリカ人の食生活を一日三食に変えたという逸話が残っています。日本では江戸時代に二食から三食に切り替わったようですが、これはろうそくの明かりなどが普及するようになり、夜起きている時間が長くなったためだと言われています。アメリカでも日本でも、発明や文明の発達によって人々の生活習慣は変わっていったのです。
この一日三食は人工的に作られた風習とはいえ、かなり理にかなっています。朝起きたときは一日のエネルギーを蓄えるために朝食を、昼食は午後の活動を支えるため、夕食は一日の疲れを癒し明日への体調を整えるためにとても大切です。昔と違って現代人は働く時間や活動時間が長くなり、それを補うためのエネルギーが必要になりました。そのため、昔の人と同じ食習慣をしていては、体が栄養不足になり不健康なものになってしまいかねません。
一日三食は多いという方も、それぞれの食事で食べる量を減らして三食を心がけると、体の中で良い栄養の吸収と排泄のサイクルをつくりだすことができます。食事を少しずつとることは消化にも良いので、一日二食をがっつり食べている人は同量を三食に振り分けてみましょう。一方、少量の食事を何回も食べればよいかというとそういうことではありません。例えば一日六食にすると、虫歯のリスクが高くなります。何事もバランスが大切で、多すぎても少なすぎても健康を害する可能性があります。
食事は一体いつとれば正解？
食事をとるベストなタイミングは、大まかにいって朝と昼と晩の三回ですが、寝起き直後や寝る寸前に食べるのは体によいことではありません。朝は寝起き後30分から1時間してから食べると、お腹も目覚めた状態になるので消化に良いです。また、排泄のサイクルに対しても寝起き後1時間以内に食事をとることはよい影響を与えるため、体全体のバランスを整えることが可能になります。
夜寝る前に何かを食べると太るとよく聞きますが、それは本当のことです。寝る前に食事をとると消化がうまく行われず、食べ物が体に残った状態になります。体温も上がってしまい、血糖値の上昇やインスリンの分泌も盛んになるので、質の良い睡眠をとることが妨げられます。翌日の朝なぜか空腹感を感じていつもより多く食べてしまうケースもあるので、寝る前の食事は控えるべき行動です。一般的には寝る3時間前には極力ものを食べない方がよいと言われています。
昼食をとるタイミングとしては、朝食と夕食のちょうど真ん中の時間かやや朝食寄りの時間にとると効果的です。食事のボリュームは朝昼晩で3:4:3がベストと言われており、昼に多めにとることで、夜までお腹が空くのを防いでくれます。
人類の大敵？！深夜の空腹対処法
夜寝る前に食事をとることはいけないとわかっていても、空腹感で眠れなかったり、深夜お腹がすいて目が覚めたりと、人によってはお腹が減ることで睡眠を邪魔されることがあります。睡眠不足をとるか消化不良をとるか悩ましい選択ですが、実際はそのような悩みを持たなくても解決できます。
どうしても深夜にお腹がすいたなら、白湯を飲んでみましょう。体が温まり眠りにつきやすくなるだけではなく、何かをお腹に入れることで多少の満足感が得られます。水にカロリーはないので、消化不良を起こすことも太ることもありません。どうしても白湯だけでは物足りない人は、極力具がないスープを飲むのもひとつの解決手段です。同様にカロリーが低いものを口にするのも方法のひとつですが、消化のことを考えると控えた方が無難です。何か固形のものを口に入れたいなら、体によい栄養素が詰まった酵素サプリを飲むとよいかもしれません。空腹時に飲むことが推奨されるサプリメントもあるので、深夜にどうしてもお腹が減って寝られない場合はサプリを試してみてください。
参考資料：All about Beauty / タイミングが決め手！同じカロリーで太る人・痩せる人 / http://allabout.co.jp/gm/gc/425917/
