洗顔はスキンケアの基本!正しい洗顔のやり方とは?
洗顔はスキンケアの基本です。洗顔の目的は、肌に付着したホコリや皮脂、古い角質といった汚れを落とすことです。それによって酸化した脂質や雑菌からお肌を守り、同時に洗顔後のお手入れで使用する化粧水などの基礎化粧品の有効成分を浸透しやすくしてくれます。
このように大切な役割を持つ洗顔ですが、一歩やり方を間違えると肌に大きなダメージを与えてしまいます。洗顔料に含まれる洗浄成分などが少なからず肌に刺激を与えるからです。そのため洗顔の際は、肌を傷めないようできるだけ肌に優しい方法で洗うのが鉄則です。
それにはいくつかの守るべきポイントがあります。
1つ目のポイントは、なるべく洗顔料と肌が触れる時間を少なくするということです。長時間洗顔料が肌に触れていると、洗浄成分が肌に負担をかけます。洗顔は1分以内に終わらせましょう。
もちろん洗顔の回数が多すぎるのもよくありません。目安は1日2回までです。
2つ目のポイントは、できるだけ肌に摩擦を与えるのを避けるということです。顔の皮膚は薄いので、刺激にはとても敏感です。こするように洗ってしまうと、肌の角質層を傷つけてしまいます。
洗顔時の摩擦による刺激は、肌の乾燥を招いたり、色素沈着を起こしたりする原因になります。そのため洗顔では「泡で洗う」という感覚が大切です。
洗顔時に顔を濡らしたら、洗顔料をしっかり泡立てて、きめ細やかな泡を作るようにします。その泡を指で転がすようにして肌の汚れとなじませ、洗い上げていきましょう。
3つ目のポイントは、すすぎ方です。すすぎ残しはもちろんNGですが、すすぐ際のお湯の温度も大切です。
すすぐ際のお湯の温度は30度から32度、高くても34度以下のぬるま湯がベストです。
熱めのお湯ですすぎを行ってしまうと、肌内部にある保湿成分を流出させてしまいます。
インナードライに注意!夏場も乳液は忘れずに!
肌の健康を守る上で重要なのは保湿です。肌が乾燥するとバリア機能が低下し、シミやしわ、敏感肌といった肌トラブル、さらには肌の老化にもつながります。美肌をキープするためにも、肌をしっかりと乾燥から保護していかなければなりません。
これは湿度の低い冬だけではなく、夏も同様です。夏というと湿度も高く、皮脂の分泌も増えるので、逆に肌がべたべたするようなイメージがあるかもしれません。
しかし皮脂が出ていることと、肌がうるおった状態であることは、決してイコールではありません。肌の表面がうるおっているように見えても、肌の角質層にある水分量が少ないということもあるのです。この状態の肌のことを「インナードライ」といいます。
この「インナードライ」を防ぐためには、油分だけではなく、肌の水分を保持する成分を補うことが大切です。肌の水分量を適度に保つのに必要なのは、皮脂、天然保湿因子、セラミドなどの細胞間脂質です。
なかでも保湿に大きな役割を果たしているのが、角質内の水分の8割を守っているセラミドです。このセラミドは加齢とともに減少してしまうので、スキンケア化粧品で外部から補うのがおすすめです。
また、乾燥を防ぐためには適度な油分も必要です。化粧水や美容液でセラミドなどのうるおい成分を補給したら、水分が蒸発しないよう乳液でフタをするのを忘れないようにしましょう。こうしたケアに季節は関係ありません。
朝と夜で違う!それぞれのお手入れの目的
お手入れの目的は、時間帯によって違います。余計な肌トラブルを防ぐためにも、朝と夜、それぞれのお手入れの目的をもう一度確認してみましょう。
朝のお手入れの目的は、主に紫外線、ほこり、乾燥などの刺激から肌を守ることです。そのため、肌の保護がスキンケアのポイントになります。朝起きたら、まず洗顔で余計な皮脂などを洗い落とし、のちのち刺激物質に変化しそうなものを肌の表面から取り除きます。次に保湿ケアで乾燥から肌を保護し、さらに紫外線によるダメージを防ぐために日焼け止めを塗ります。こうした一連のケアが、昼間の肌を守ることになるのです。
それに対し、夜のお手入れの目的は、昼間に受けたダメージから肌を回復させることにあります。そのため、昼間に付着した汚れやメイクを落とし保湿を行うほか、肌の新陳代謝を促すような美容成分の入った化粧品でケアを行っていきます。まず、クレンジングや洗顔で、メイク用品などをしっかりと落とし、これらに含まれる成分が肌に残るのを防ぎます。そして汚れが落ちて、有効成分が浸透しやすくなった肌に、保湿成分や美白成分、アンチエイジング成分などの入った化粧品を使っていきます。そうすることで、睡眠中に起こる肌の新陳代謝をより有意義なものにすることができます。
このように、朝と夜ではスキンケアの目的がまったく異なります。そのため朝用と夜用とでは、化粧品に含まれる成分などに違いが出てくることがあります。間違った使い方をしてしまうと、シミなどの原因になります。それぞれの化粧品の説明書をよく読み、その指示に従うようにしましょう。