美肌成分だけじゃない？ストレスに打ち勝つビタミンCの効果
レモンやみかん、イチゴなど、酸っぱい果物に多く含まれているイメージのあるビタミンCですが、実は甘い柿にもビタミンCがたっぷり含まれていることをご存じでしょうか。
成人が1日最低限必要とするビタミンCの摂取基準は約100mgですが、柿に含まれるビタミンCは柿1個分200gに対して70mgと非常に多く、柿を1個半とればそれだけで1日の摂取基準が足りる計算です。みかん1個当たりのビタミンC量が30mg、イチゴ1個当たりのビタミンC量が20mgということを考えると、柿がいかにビタミンCを豊富に含んだ食品かがわかりますね。
ちなみに甘くて美味しいサツマイモも中1本あたり70mgとビタミンCを豊富に含んでいますが、水溶性のビタミンCであり熱で非常に壊れやすいため、加熱したサツマイモではビタミンCがほとんどなくなってしまいます。このように加熱したら失われてしまうビタミンCを、効果的に摂取できるのが果物や野菜を食べるメリットのひとつです。
また、同じ柿でも干してある干し柿では同様にビタミンCがほとんどなくなっているので、ビタミンCを効果的に摂取したい場合は必ず生の新鮮な柿を食べるように心掛けましょう。
ビタミンCには身体を錆びさせる原因である活性酸素を除去し、高い抗酸化作用で風邪の予防や美肌効果が期待できる栄養素です。さらに、ストレス社会においてストレスの軽減にも役立っています。ビタミンCは副腎に働きかけ、抗ストレスホルモンを作りエネルギーの増大に役立ちます。実際にストレスが大きくなるとビタミンCの消費量が多くなることが知られており、ビタミンCがストレスの軽減に役立っていることがわかります。
抗酸化力が決め手！アンチエイジング効果抜群のポリフェノール
ビタミンCと同様に高い抗酸化力が期待できる成分がポリフェノールです。自然界に5,000種類以上も存在するといわれ、赤ワインやリンゴなどにも多く含まれることで有名です。柿には「柿タンニン」というポリフェノールが含まれており、その含有量は赤ワインの20倍、緑茶の73倍とも言われています。血液を浄化してサラサラに保ち血圧を安定させたり、脂肪の酸化を防いだり、血糖値の上昇を抑えるなど、柿タンニンは美容と健康を維持するために重要な働きをします。
また、悪玉コレステロールを減らす働きもあり、血管の若返り効果も期待できます。
柿に含まれるポリフェノールは、タンニン以外にもカテキン・フラボノイドなどがあり、高い抗酸化作用と抗菌作用、解毒作用も持っています。そのため食中毒や風邪の予防効果にも優れており、健康維持にも役立ちます。血液の浄化作用で血液の流れがスムーズになれば、老廃物の排出もスムーズになり、デトックス効果、冷え性の改善効果も見込めます。体の隅々まで栄養が届くようになるので疲れが取れない、常に身体がだるいといった疲れやすい方にもぴったりです。
むくみにお悩みの方必見！カリウムの効果
朝、寝起きの顔を見ると顔がパンパンにむくんでいる、夕方になると足がむくんで辛いなど、多くの方が悩むむくみの症状を和らげてくれるのがカリウムです。柿にはカリウムが1個分200mgにつき340mgも含まれており、カリウムが多いとされるバナナの540mgには及ばないまでも非常にカリウムの豊富な果物となっています。
カリウムは細胞の代謝・酵素の活性化・神経や筋肉の興奮と収縮などの働きを司るとても重要な物質で、通常摂取したカリウムは全て尿や便となって体外に排出されます。そのため、毎日きちんと摂取することが大切です。
夏によく起こる夏バテの症状も、実はカリウム不足が原因のひとつです。特に夏場や秋のはじめごろは、日差しの暑さやスポーツなどの運動時に、汗や水分と一緒にカリウムも体外に排出されてしまうので、意識して補給することが大切です。カリウムが不足すると脱力感・呼吸困難・不整脈などの筋肉症状や、イライラする、気持ちが落ち着かないなどの精神症状が現れます。
また、腎機能の低下を招き腎盂炎にかかりやすい、腸がマヒして腸閉塞になりやすいというリスクも発見されています。
塩分のとりすぎ、カリウムの不足によって体内の細胞のバランスが崩れ、高血圧や心臓発作の引き金となることもあるので毎日の食生活でしっかり補うことが大切ですね。カリウムもまた、水に溶けやすく加工食品ばかりの食事では不足しがちな栄養素です。新鮮な柿をしっかり食べてカリウム不足を予防しましょう
