洗顔の美容効果は水次第!?水とお肌の関係はとても複雑!

洗顔の美容効果は水次第!?水とお肌の関係はとても複雑!

汗や皮脂で顔がべたべたになってしまったとき、また1日の最後によれたメイクを落とすとき、顔を洗うとさっぱりしますよね。その洗顔に欠かせないものが、洗顔料、そして何より水です。洗顔はスキンケアの基本と言われています。 美肌作りは正しい洗顔にかかっているといっても過言ではないのです。
そんな重要な作業だけに、それぞれのプロセスや使うアイテムがとても大切。すすぎなどに使っている水もその例外ではありません。

水では肌はうるおわない!顔の洗い過ぎはNGです

お風呂上りの肌は、水分を含んでいるせいかしっとりとしていますよね。しかし、これを「うるおっている状態」だと思うのは間違いです。このしっとりとした肌、実は水で角質がふやけているだけなのです。つまり、肌の表面を刺激や乾燥から守っている肌バリアが弱くなって、肌の内部から水分が蒸発しやすい状態になっているということです。


これと同じことが洗顔後の肌にも言えます。肌へのダメージを防ぐためには、顔をなるべく水に濡らさない方が良いのです。さらに洗顔をする場合には、洗顔料の使用も問題になります。確かに毛穴の皮脂汚れなどを落とすためには洗顔料の力が必要です。しかし肌の皮膚は薄く、とても繊細なもの。洗顔料に含まれる洗浄成分は肌にとって負担になります。


そのため、洗顔料を使って顔を洗いすぎてしまうと、必要な皮脂やうるおいまで洗い流してしまい、乾燥や余計な皮脂の分泌を招きます。洗顔は、美肌にとって必要不可欠なお手入れとはいえ、肌にとっては水と洗顔料という2つの刺激を一度に受けてしまう行為でもあるわけです。ですから美容の観点からは、洗顔の回数は必要最小限にした方が望ましいということになります。朝と夜、1日2回にとどめましょう。3回以上は洗いすぎです。

炭酸水で洗顔!?期待できる効果とは

美容法の中には、炭酸水で洗顔を行う、というものもあります。これは炭酸を配合した洗顔料やクレンジングを使うのではなく、炭酸水を使って洗顔料の泡立てやすすぎなどを行う洗顔です。

炭酸には、皮脂などのタンパク質由来の汚れを吸着する作用があり、また皮膚の血行を促進する効果があります。そのため、炭酸水洗顔を行うことで毛穴の汚れが落ち、肌の新陳代謝が活性化するといった効果が期待されているのです。


この炭酸水洗顔で用いるのは、炭酸水と普通の洗顔料です。炭酸水は市販されている無糖の飲用炭酸水を買ってきても良いですし、自分で作ることもできます。自分で作る場合には、水に食用のクエン酸と重曹を混ぜて作ります。クエン酸と重曹は安価なものなので、コスト的には自作の方が優れています。

炭酸水洗顔にはいくつかやり方が存在します。一番簡単なのは、洗面器に入れた炭酸水に数秒ずつ、何度か顔をつけるというもの。またもう少し手の込んだ方法としては、炭酸水で泡立てた洗顔料を使って顔を洗うというものもあります。その際、最初に顔を濡らすときやすすぎに炭酸水を使っても構いません。


ただ、さまざまな美容効果が期待されている炭酸水洗顔ですが、刺激が強いというデメリットがあります。肌が強い人は毎日行っても大丈夫ですが、敏感肌の人には洗顔の頻度を減らしたり、洗顔の際は炭酸水に触れる時間を少なくしたりといった工夫が必要になります。

お肌のうるおいを守るのは水温です!

正しい洗顔をするためには、すすぎに使う水の温度も重要になります。高すぎてもダメですし、逆に低すぎてもダメです。洗顔の目的の1つは、肌の表面にある余分な皮脂を落とし、それが肌表面で酸化してしまうのを防ぐことにあります。ですから皮脂をしっかり浮かせて落とすために、皮脂が溶けてくる温度で顔を洗うようにしなければなりません。


その目安となる温度が30度です。35度を超えてくると、今度は肌内部のうるおい成分、セラミドなどの細胞間脂質や天然保湿因子まで流出させてしまいます。また適度な皮脂も立派なうるおい成分の1つですので、これらが落ちすぎてしまうのも問題です。こうしたうるおい成分や皮脂が流れてしまうと、肌のバリアが壊れて肌の内部が乾燥し、乾燥肌や敏感肌になります。

さらに肌の乾燥はしみやしわ、たるみなど、お肌の悩みにも直結します。こうした事態を避けるためにも、洗顔の際に使うぬるま湯は、肌の温度より低いものの方が良いのです。


ですから、顔を洗う際に理想となるお湯の温度は30度から34度の間ということになります。やや低めのぬるま湯ということですね。普通肌の人では、32度くらいが適温だと言われています。あまり皮脂を落としたくない乾燥肌や敏感肌の人は30度付近、脂性肌の人は32度よりやや高めにして顔を洗うと、より肌質の改善につながりやすくなります。

また、すすぎに使うお湯の温度は最初から最後まで一定に保ち、洗面器などから手にとって使うようにするのもポイントです。


シャワーから出るお湯はやや熱めに出てくる傾向がありますし、直接顔に浴びてしまうと水圧で肌にダメージが加わってしまいます。濡れている上、洗顔料の泡がのった肌はとても敏感な状態です。すすぐ際には手で優しくすすぎましょう。

B/Hマガジン編集部

化粧品・サプリブランドの「B/H collect」編集部によるwebマガジンです。
美容・健康・サプリメント・スキンケアのお役立ち情報からお悩み解決方法まで、幅広い情報をお届けします。