プラセンタは定番化!人気のヒミツとは?
お肌にハリや潤いを与える成分として一時期大人気となったコラーゲン。実は分子が大きいため肌への浸透力が問題となり、お肌に直接つけても効果が低いと話題になったために一時期よりも人気が下火になりました。
そこで開発されたのが角質層まで浸透させるように低分子化されたコラーゲンです。通常のコラーゲンでは角質層までの浸透力がないために肌の表面のみの保湿効果しか期待できませんでしたが、分子を細かくすることで肌内部での保湿効果が期待できるようになりました。
しかし、肌表面だけであっても肌表面に高分子の膜をはって水分を保ち、肌のバリア機能を高める作用やしわや乾燥から守る効果もあるため、コラーゲン入りの化粧品に全く美容効果がないというのは間違いです。
一方でプラセンタ入りの化粧品もまた爆発的に人気となりました。当初は高価でなかなか手が出せなかったプラセンタエキスですが、大量生産が可能になったことによって手が届きやすい価格帯になりました。そのため気軽に使えるようになり、なおかつ高級な美容成分という良いイメージも伴って定番人気となりました。そもそもプラセンタとは胎盤を意味しており、豚や馬などの動物の胎盤からエキスを抽出したものです。そのため動物性のプラセンタエキスは臭いが気になることも多く、原材料を知った人の中には嫌悪感を示す人も。
そこで新たに植物の胎座を使った植物性プラセンタなども登場しました。実際には植物性プラセンタと動物性プラセンタは全く別物で成分も効果も大きく異なりますが、動物性プラセンタ、植物性プラセンタともに高い保湿力と豊富な栄養素が美肌に効果的であると、その人気を保っています。
そのセラミド大丈夫?実はいろいろあるセラミドの種類とは
お肌の保湿に重大な役割を果たすセラミド。実はセラミドにはたくさんの種類があることをご存じでしょうか。そもそもセラミドは表皮・真皮・皮下組織と分かれている皮膚の中で、一番上の層である表皮の角質層に存在する物質です。細胞と細胞の間を埋める細胞間脂質のひとつで、細胞間脂質は、水分を蓄えて肌を保湿すると同時に、細胞間を隙間なく埋めて肌を守る役割も果たしています。
セラミドは細胞間脂質の約50%を占めており、セラミド1から7までの種類があります。特に重要なセラミドとして注目を集めているのがこのうちのセラミド1.2.3で、セラミド1は外部刺激からのバリア機能をサポートし、セラミド2は保湿機能をサポート、セラミド3は保湿機能とともにしわの深さを軽減する機能を持っています。化粧品に配合される際もセラミド1.2.3を配合と明記している場合が多いのでぜひチェックしてみましょう。
本来セラミドは人間の肌に元々備わっている物質ですが、加齢による影響を受けやすく、20歳から徐々に減りはじめ、40歳では約50%、70歳前後では30%まで減少すると言われています。そのためしっかりと補うことでお肌の保湿効果を高めることが大切です。セラミドは角質層に存在するためスキンケアによって補うことが可能な成分です。セラミド配合の化粧品には動物の脳や脊髄から抽出した「天然セラミド」、人の皮膚内のセラミドに似せた「ヒト型セラミド」、植物から抽出された「植物性セラミド」などがあります。
最も効果が高いのが「ヒト型セラミド」になるので配合成分だけでなくどの原材料に由来するセラミドかも合わせてチェックしておきましょう。
今最も注目したい最新の美容成分とは
現在最新の美容成分として注目を集めているのが「プロテオグリカン」です。プロテオグリカンは私たちの体内に存在し、コラーゲンやヒアルロン酸とともに細胞外基質を構成する保水性に優れた成分です。その保水性はヒアルロン酸の1.3倍とも言われており、高い保湿力とEGF(上皮細胞増殖因子)と似た働きをして肌のターンオーバーを促し、細胞の若返りを促進する作用があることがわかっています。
また、プロテオグリカンには抗酸化作用と体内で炎症を起こす細胞の生成を抑制する作用があることがわかっており、ニキビや日焼け後のお手入れとしても有効で、日焼けやニキビによる肌ダメージによるシミの生成を防ぐ効果が期待できます。
何よりも体内にもともとある成分であることからアレルギーの心配がなく、効率よく抽出できる技術の確立によって今後様々な美容分野での活躍が期待できる注目の成分です。