不眠・肥満のトラブルは食生活の影響かも!?栄養と健康の深い関係

不眠・肥満のトラブルは食生活の影響かも!?栄養と健康の深い関係

食生活の質は、身体に直接的な影響を与えます。外食続きで野菜不足、お菓子の食べ過ぎ、3食菓子パンやファストフードで済ます、といった悪い食生活は健康トラブルを引き起こす大きな原因になるのです。もちろん美容のためにもよくありません。
「最近どうも調子が悪い」と感じたら、まずは日頃の食事内容の見直しから始めてみてはいかがでしょうか。

高いコスメやサプリを買う前に!ビタミン足りていますか?

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偏った食生活で真っ先に気になるのがビタミンのような微量栄養素の不足です。ビタミン類は身体の機能を調節するために大切な役割を果たしています。しかし体内で必要な量を合成できないため、食事から補う必要があるのです。ビタミンは全部で13種類あり、水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンに分類することができます。

  • 水溶性ビタミンは水に溶けやすいビタミンで、ビタミンCなどがこれにあたります。水に触れると外に溶けだしてしまうため、調理の際には注意が必要です。また、脂溶性ビタミンにはビタミンEなどがあります。油に溶けやすい性質を持つため、油脂類と一緒に取らないと吸収率が落ちるという特徴があります。

  • これらのビタミン類は、糖質や脂質をエネルギーに変えたり、細胞分裂のプロセスに関わったり、あるいは免疫系や神経系を正常に働かせたり、とさまざまな分野で働いています。さらに各種ビタミンは単体で働いているわけではなく、協力しあって働いていることが分かっています。ですからすべてのビタミンを十分にとるようにしなければなりません。

  • ビタミン不足は、身体に様々な悪影響を及ぼします。たとえばビタミンCの不足はコラーゲンの減少を招いてシワのできやすい肌を作ります。またビタミンB1が不足すると糖質がうまくエネルギーに変換できなくなるので、慢性疲労や糖質太りにつながります。

  • このように、ビタミンは身体や肌の不調と密接に関わっているのです。もし思い当たる症状があったら、ビタミン不足を疑ってみましょう。基礎的な栄養素が足りていない状態で、いくら高価なコスメやサプリメントを使ってもあまり効果は期待できません。

    食べてないのに太る!?そんなあなたは食物繊維不足かも

    食物繊維もまた、普段の食生活で不足しやすい栄養素の1つです。食物繊維は消化酵素では消化できず、そのまま便として体外に排出されてしまう物質ですが、腸の健康を考えるうえでは非常に重要な栄養素になります。

    腸は免疫や脳にまで大きな影響を及ぼす、人の健康にとって極めて大切な器官です。その腸の健康を決めるのが、腸の中に住んでいる腸内細菌です。腸内細菌には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいますが、これらのどの菌が優勢かによって腸内環境の良し悪しが決まります。

  • 理想は善玉菌優勢の腸内環境です。悪玉菌が優勢になると、便秘になったり、毒素が発生したりします。さらに腸内細菌の大半を占める日和見菌も悪玉菌と一緒になって悪さをし始めます。日和見菌に悪さをさせないためにも、善玉菌を増やして悪玉菌の繁殖を抑えなければなりません。加えて最近では、悪玉菌の中には、肥満と関係する菌がいることが分かってきました。この菌が増えてしまうと、エネルギーを身体に取り込みやすくなって、太りやすい体質になってしまいます。腸内環境はダイエットの成功をも左右するのです。

  • そこで腸内環境を整えるために必要となるのが食物繊維です。食物繊維は善玉菌の大好物なので、善玉菌を増やすのに役立ちます。また、かさのある柔らかい便を作り、同時に腸の動きを促して毎日のお通じをスムーズなものにします。食物繊維には余分な糖質や脂肪の吸収を抑える働きもあるので、これらを含んだ便が速やかに排出されると、必要以上に栄養素を体内に吸収しなくて済むのです。また便秘になってしまうと、便が腸の中で腐敗して腸内環境が悪くなってしまいます。腸内環境をよくするためにも快便は大切です。

  • 食べてないのに太る、あるいは便秘がち…そんな症状が続いたら、食物繊維の摂取量を増やしてみてはいかがでしょうか。

    眠れないのには訳がある!寝るのにも栄養が必要です!

    良質な睡眠と栄養状態の間にも密接な関係があります。

    それは私たちの睡眠が、メラトニンというホルモンによってコントロールされているためです。メラトニンは日中セロトニンという形で分泌されています。これが夜になるとメラトニンに変化し、だんだんその濃度が高くなっていきます。そしてこのメラトニンの濃度が濃くなると、体温が下がって身体がお休みモードになるのです。

  • メラトニンをきちんと分泌させるには、その元となるセロトニンを作るための材料が必要になります。それがトリプトファンです。トリプトファンは人体で合成できない必須アミノ酸の1つで、大豆製品や乳製品、かつお、牛肉などに多く含まれています。偏った食生活で、慢性的なタンパク質不足に陥ってしまうと、それに伴いトリプトファンも欠乏しやすくなります。

  • なお、トリプトファンの吸収率を高めるためには、糖質も必要です。安眠のためには、夕食でタンパク質と糖質を同時に取った方が良いのです。そのため、ダイエットで糖質オフをしている方は不眠になるリスクが高くなります。

    また、セロトニンを合成するためには、トリプトファンだけでなく、ビタミンB6やナイアシン、マグネシウムといったビタミン、ミネラルも必要になってきます。結局、すべての栄養素をバランスよくとることが良い睡眠を得るためのカギとなるのです。

  • B/Hマガジン編集部

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