「大人ニキビ」の原因とは？
大人になってからのニキビは、主にあごのラインのところであるとか、口の周りなどに突然できたりすることがあります。思春期のころにできるニキビとは違って再発しやすく、しかも放っておくとシミの原因になってしまうこともあるため注意が必要です。
そんな厄介な大人ニキビには、さまざまな原因があると考えられています。たとえば、暴飲暴食などの食生活の乱れであるとか、睡眠不足などといった生活習慣の乱れなどが原因となるのです。
また、紫外線を浴び過ぎや、女性であれば生理周期なども関係してくると考えられます。
ストレスも無関係ではないでしょう。いずれにしても、大人ニキビはかなりの部分で生活習慣や生活のリズムの乱れが大きく影響してくることになるでしょう。
こうした生活の乱れが続くと、肌のターンオーバーが鈍くなってしまいます。
ターンオーバーとは新陳代謝のことであり、この新陳代謝が悪くなると古くなった角質層がそのまま表皮に残り、新しい細胞に生まれ変わることができなくなります。すると角質層がうまくはがれずに分厚くなり、それが毛穴をふさいでしまうことになって、そこにニキビができてしまうというわけです。
予防にもケアにもビタミンCが大切な理由
大人ニキビにはいくつかの種類があります。これは症状のレベルともいいかえられますが、症状のごく浅い段階の大人ニキビはまだそれほど目立たず、色が白いため白ニキビとも呼ばれています。
しかし、症状が進行すると徐々にニキビの色が濃くなり、悪化すれば膿のようになって、そのままニキビ跡が残ってしまうこともあります。ニキビ跡というのはメラニンの過剰な分泌によって生じるため、大人ニキビの症状を抑えるためには、メラニンの分泌を抑えることが肝心となります。そしてメラニンの分泌を抑える効果があるとされているのが、他でもないビタミンCなのです。
ビタミンCはメラニンの過剰分泌を抑えて、ニキビ跡を残さないようにケアしてくれるとともに、肌のターンオーバーを正常に戻す作用も期待することができます。そればかりか、ビタミンCには抗酸化作用などの老化を抑制する効果もあり、大人ニキビをケアして予防してくれることはもちろん、老化防止や美肌効果などももたらしてくれるのです。
また、ビタミンCは日本人にとって馴染みのある食材から摂取できるという点も魅力的なポイントです。レモンに豊富に含まれているイメージが特にありますが、レモンよりもほうれん草やブロッコリー、あるいは芽キャベツなどに豊富に含まれています。濃い色のついた食材に多く含まれるので、こうした食材を積極的に摂取してみましょう。
ちなみにビタミンCの摂取目安量は一日におよそ100gほどです。レモン1個あたりのビタミンCが100gほどなので、ぜひ参考にしてみてください。
より効果を求めるなら「C」と「B」のダブル摂取がおすすめ
ビタミンには水溶性と脂溶性の二種類があります。この中でビタミンCは水溶性のビタミンに分類され、水に溶けやすく分解されやすいという特質を持ちます。そのため摂取した後に体内に留まる時間が短く、すぐに尿として排出されてしまいます。つまり、ただビタミンCを摂取していたとしても、その効果をしっかりと身体に反映させることができないことがあるということです。
ビタミンCを摂取するときはそれが含まれた食材やサプリメントだけを摂るのではなく、他の食材やサプリメントと一緒に摂取するとよりその効果を高めることができます。中でもビタミンBはビタミンCとの相性の良いビタミンであり、特に大人ニキビを予防ケアするためにビタミンを摂取するのであれば、この二つのビタミンのダブル摂取がおすすめです。ビタミンCは、そのメラニンの過剰分泌を抑える働きやコラーゲンを生成する効果などによって大人ニキビの発生や進行を抑え、一方ビタミンBは新陳代謝を促進して肌に潤いを与えてくれる効果が期待でき、余分な脂を抑えてくれる働きも得ることができます。
ただ、ビタミンCとビタミンBが豊富に含まれる食材を摂取しようとすれば、やはり食べる量が増えてしまうことになりかねません。食べる量が増加すると食生活の乱れにもつながってしまうことがあるため、ビタミンCとビタミンBを効率的に摂取するならやはりサプリメントがおすすめです。ビタミンCとBのサプリメントをダブルで摂取することで、すでにできてしまった大人ニキビを解消することに役立つと同時に、継続して摂取し続けることで大人ニキビを予防することも期待できるようになります。
