病気のサインでもある!? 「むくみ」の原因と改善法

病気のサインでもある!? 「むくみ」の原因と改善法

お酒を飲みすぎて翌朝顔がむくんでしまった、立ち仕事を長時間していたらふくらはぎがパンパンにむくんでしまった……。このような経験は多くの方があるかと思います。
原因がはっきりしているむくみならまだよいのですが、中には原因がよくわからないのにむくみが起きてしまうこともあります。実はそのような場合病気が隠れていることもあり注意が必要です。今日はむくみによる病気のサインと、むくみの改善方法をご紹介します。

血液循環に関わるむくみのメカニズム

むくみの原因とは何でしょうか。一般的にお酒を飲みすぎたり水分を取りすぎたりすると、体内に余計な水分がたまってむくみが出てしまうイメージがあります。

しかし実際のところ、むくみを引き起こすメカニズムとしては「血液循環」が関わっています。私たちの体内を流れる血液は、心臓が常に動いてポンプの働きをすることにより、動脈を通じて体中を流れています。この時に体内にある不要になった老廃物や血液も循環しているのですが、血液の循環が悪いとそれらの水分がスムーズに流れず、体内にたまってしまうのです。それがむくみとなります。

血液の循環を悪くさせる原因の一つに、運動不足による「筋力の低下」があります。筋肉は収縮することにより血液を循環させる役目があるのですが、その筋肉が衰えると血液の流れも悪くなるのです。例えば歩くことが少ない、足の筋力が衰えている人は足のむくみがひどくなるケースもあります。

この他にも血液循環が関わるむくみとして、静脈弁が壊れることで血液が逆流してしまう「下肢静脈瘤」によるむくみや、余分な水分を尿として排出することができない「腎臓の病気」によるむくみもあります。食生活や生活習慣を変えてもむくみの改善が見られない方は、一度病院で検査をしてもらったほうがよいかもしれません。

原因いろいろ。むくみやすい人はこんな人

下肢静脈瘤や腎臓の病気と言ったサインでもあるむくみですが、むくみがある多くの方の場合、食生活や生活習慣が原因でむくみが生じてしまうケースがほとんどでしょう。

例えば日常の食事を外食ばかりに頼っている人の場合、大人が一日に摂取すべき塩分濃度をオーバーしているケースがあります。過度の塩分摂取はナトリウムを体内に蓄積させることになります。すると体内ではナトリウムの濃度を一定に保とうとするため体にある水分をためこんでしまい、これがむくみの原因になります。外食だけでなく日頃から味付けの濃い食生活を送っている人も注意が必要です。

さらに「飲酒」「冷たい飲み物」をよく飲む人もむくみの原因となるので気をつけましょう。アルコールは飲むことで体の利尿作用を高めます。一見体内にある水分が排出されるので良いイメージもあるかもしれませんが、必要以上に水分を尿として排出してしまうので脱水症状になってしまうケースもあるのです。その結果水を大量に飲むことになり、それが体内に蓄積されむくみを引き起こしてしまいます。

そして夏場は特に冷たい飲み物を好んで飲む方も多いでしょうが、冷えた飲み物というのは血液循環を妨げる作用があります。逆に常温や体温に近い温度の白湯などは血液循環を助けデトックス効果もあるので、むくみにお悩みの方は常温に近い水を積極的に取るようにしましょう。

むくみを改善させる簡単セルフケア

むくみがひどいと感じる方には、日頃からリンパの流れを良くして血流をよくする「リンパマッサージ」がおススメです。

さまざまな方法がありますが、「足先から太ももに向かって」マッサージすることを意識すれば血流は良くなります。これは普段立ち仕事で足のむくみがひどい方に特におススメの方法です。足先から太ももに向かって足をさするマッサージなので、自然と足を上に上げることが必要となります。この姿勢を取るだけでも足の筋肉を働かせることになり、筋肉がポンプの役割を果たして血液の循環を促してくれます。

お風呂に浸かりながら足を上げてマッサージでも良いですし、寝る前に横になって足を上げてさすってあげるだけでも効果は出てくるでしょう。

また身体が冷えた状態が続くと、血流が悪くなり体内に余計な水分が蓄積しやすくなります。むくみの改善には「冷え」に対処することも大切です。夏場は素足で過ごすことが多い方も、むくみの症状がでているのであればストッキングや靴下をはくようにしましょう。さらにシャワーではなくしっかりとお湯につかり、体を温めてあげるケアも効果的です。お湯につかる時間がないという方でもバケツにお湯をくんで足だけを温める「足湯」でもむくみに効果があります。

また、足のむくみを感じたときに簡単にできるケアとして「ツボ押し」があります。足にはむくみに対処できるツボがいくつかありますが、わかりやすいのが「曲泉(きょくせん)」とよばれるひざの後ろ部分、しわにあるツボと、「豊隆(ほうりゅう)」と呼ばれるふくらはぎの筋肉が一番盛り上がっているところのツボです。この二か所はいずれも分かりやすい場所にあります。ツボ押しはその一点を押せば効果があると言われていますが、手で痛くない程度にそれらのツボを適度に揉んであげれば、足の血流が次第に良くなります。寝る前のセルフケアはもちろん、夕方になって足がむくんできたと感じるときに、応急ケアとして行うのも良いでしょう。

B/Hマガジン編集部

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