アミノ酸とビタミンCが豊富
はちみつが身体にいいということは知られていますが、それでは実際にどんな栄養が含まれているのでしょうか。
はちみつは良質なビタミン類やミネラルなど、実に多くの栄養素を含んでいます。抗酸化作用を多くもつポリフェノールや、貧血を防止する鉄分、皮膚を健康に保つナイアシンなど、挙げればきりがありません。虫歯予防や風邪予防、喉の痛みの改善などあらゆる場面で活躍してくれる食材でもあります。
中でも注目したいのが、「アミノ酸」と「ビタミンC」です。アミノ酸は、疲労回復などの身体の調子を整える効果があります。それだけではありません。肌のハリや潤いを保ち、美容を増進してくれるのです。
つまり、アンチエイジング効果があるというわけです。ビタミンCも同様の効果があります。コラーゲンの生成を助け、肌を美しく保ちます。
口内炎やニキビにビタミンCが良いといわれるように、美肌を考える上ではビタミンCは欠かせない栄養素です。
しかもその多くは活性型といわれていて、ビタミンのサプリメントや錠剤に比べて、良質なのが特徴です。また砂糖に比べてカロリーが低いのも魅力のひとつ。100gあたりで見ると、砂糖が約400キロカロリーなのに対して、はちみつは約300キロカロリーです。栄養素の量や健康効果も考慮すると、はちみつの方が圧倒的におすすめです。
お菓子を作るときや、紅茶などにシロップを入れる際などは、積極的にはちみつを取るようにしましょう。ふだんの食生活で取っている砂糖をはちみつに変えるだけでも、効果は現れるでしょう。
保水力アップで潤い肌に！
食べることで多くの栄養を摂取することができるはちみつですが、それだけではありません。身体の外側から綺麗になるためにも有用です。絶世の美女と呼ばれたクレアパトラや、海外セレブの間で話題になっているのが、「はちみつパック」です。
やり方はとても簡単。まず、はちみつを少量のお湯でとき、顔に塗ります。そして、5分から10分ほどおいて流すだけ。これを毎日繰り返すことで、もちもちでぷるぷるのお肌に近づくことができます。
もちろん肌に合わない場合には続けてはいけませんが、何日か続けるとその効果を実感できるでしょう。というのも、はちみつには空気中から水を肌に集める強力な保湿効果があるためです。
はちみつの成分の20パーセントは水分であり、そのねっとりした状態が肌から水分が逃げるのを抑えてくれるのです。またはちみつの成分であるビタミンB群が代謝を良くしたり、肌あれを防いだりする効果があるのです。それだけではなく、殺菌作用もあるのがはちみつのすごいところです。
例えばマヌカハニーというはちみつは、寝る前に口の中に含むと歯肉炎を予防できるといわれています。寝る前に甘いものを口に残すと聞くと、虫歯になりそうなイメージですが、マヌカハニーの強力な殺菌作用が口内に存在する細菌の繁殖を防ぐというのです。
こうした強い殺菌力は、ほかのはちみつでも同様です。肌に塗ることで、ニキビの予防にも役立ちます。オイルの代わりに使用して、顔のマッサージをするのも有効でしょう。
腸内環境改善で内側から肌を綺麗に！
はちみつは自然の食材の中でも栄養価が高く、万能薬ともいわれています。疲労回復効果や美容効果があることは既に説明したとおりですが、特に「整腸効果」はほかの食材と比較しても群を抜いているといえるでしょう。
その理由は2つあります。ひとつは「オリゴ糖」を含んでいること。オリゴ糖とは、腸内の善玉菌のエサになり、善玉菌を増加させる効果があります。悪玉菌の増殖を防ぐ効果もあるので、腸内環境を整えるのに一役買ってくれます。
もうひとつは「グルコン酸」というものを含んでいることです。グルコン酸とはクエン酸や乳酸といった有機酸の一種です。
腸内のビフィズス菌を増やすことで、便秘や下痢の解消といった整腸作用に強い力を発揮します。こうしたお腹に優しい成分を多く含んでいることが、はちみつの魅力といえます。
腸内環境を改善することは、美肌にも効果的です。というのも、腸内環境が乱れると、便秘のみならずむくみや肌荒れなどの原因となることがあるからです。美肌を気にするあまり、外側だけをケアする人がいますが、それだけでは不十分といえます。
身体の中から調子を整えることで、美肌を含めアンチエイジングの効果があるのです。
はちみつパックと食生活にはちみつを取り入れることで、年齢に負けない美しい肌を目指しましょう。
