乳酸菌が腸内環境を改善
キムチは発酵食品です。発酵食品と聞いて思い浮かべるのは腸によい、というイメージがあるのではないでしょうか。なぜ腸によいのかというと乳酸菌のおかげなのです。乳酸菌は発酵食品に多く含まれており、キムチにも豊富に含まれています。しかし、乳酸菌の特徴を知っておかなければなりません。
乳酸菌は腸に届かなければ腸内環境を改善する効果は得られないのです。そのため乳酸菌を効率よく腸にまで届ける必要があります。キムチにはラクトバチルス乳酸菌が含まれており、腸内に到達しやすいといわれています。
さらに、腸内環境を改善するためには腸にいるビフィズス菌を増やす必要があるのですが、キムチに含まれる乳酸菌はとても効率よく働いてくれますので優れた整腸作用が期待できます。
腸内環境が改善すると便秘が改善されます。便秘に悩む人は多いですが、便秘が原因で吹き出物がでやすくなったり、肌荒れになりやすかったり、などのトラブルに見舞われがちです。便秘が解消されると腸内がデトックスされますので、美肌につながるのです。さらに体の内側から健康的になれるでしょう。
普段何気なく食べているキムチが、腸内をきれいに掃除してくれて、肌にもよい効果があるとくれば、健康にも美容にもありがたい食べ物ということがわかります。
唐辛子に含まれる成分も大切
唐辛子を使わないキムチもありますが、殆どのキムチには大量の唐辛子が含まれています。おなじみのキムチの辛さは唐辛子からきているのですが、唐辛子にはどのような成分が含まれているのでしょうか。
美容に効果がある成分としては、カプサイシンやβカロテンがあげられます。カプサイシンは気持ちをリラックスさせる効果や、疲労を回復する効果があります。そのため、ゆっくり熟睡することができるでしょう。質のよい睡眠は美肌をつくるのには欠かせませんし、ぐっすり眠れるとストレスの解消にもつながります。
そのため、夕食にキムチを食べることを習慣にしてみてもよいのではないでしょうか。次にβカロテンについてみていきましょう。βカロテンと聞いてもあまりピンとこないかもしれませんが、身近な食材としては緑黄色野菜にも含まれている成分です。緑黄色野菜は赤、黄、緑と色鮮やかなイメージですが、唐辛子を思い浮かべてみてください。とても鮮やかな赤い色をしていますよね。唐辛子はβカロテンがとても多く含まれていますので、美肌をつくるためには欠かせない成分が豊富なのです。
βカロテンは消化されるとその後肝臓に蓄積されます。その後ビタミンAに変化していきます。このビタミンAが活性化されていくと、新陳代謝が活発化されていき肌もきれいになっていきます。
ビタミンAは別名美肌ビタミンとも呼ばれていますので、積極的に唐辛子を摂取したいところです。一方、ビタミンAに変換されず肝臓に残ったβカロテンは老化の原因である活性酸素の発生を抑えてくれます。
カプサイシンでダイエット効果も
カプサイシンは新陳代謝を活発にしてくれるので、美肌をつくり、便秘の解消にも貢献してくれることがわかりました。さらにうれしい美容効果があります。それは、ダイエットにも役立つということです。
便秘が解消されるだけでもダイエット中の人にはとても有難いのですが、カプサイシンには他にもダイエットに適した働きをしてくれます。
カプサイシンは脳に働きかけて褐色脂肪細胞を活性化させることにより、基礎代謝が上がりやせやすい体に導いてくれるのです。年齢とともに代謝が下がっていきますので、やせにくくなったと感じる人も多いのではないでしょうか。
唐辛子のカプサイシンの力を借りてみるというのも、ダイエットをストレスなく進めるためのひとつの方法です。キムチはそのまま食べてもいいですし、野菜やお肉との相性もよいので色々な料理に取り入れてみてはいかがでしょうか。
さらに、カプサイシンは血糖値が上がるのを抑制してくれます。その結果、脂肪がつきにくくなるのです。キムチを食べるだけで、ダイエット向きの体になっていくのであれば、日常の食生活に積極的に取り入れていきたいものです。
しかしながら、キムチは辛いですし、香辛料としてニンニクが入っています。会社のランチで焼肉にいって、キムチを毎日食べる、というのは少し勇気がいるのではないでしょうか。夜に食べるようにしても、仕事が忙しくて外食をしがちになる人も少なくないでしょう。
そんなときに試してみたいのはサプリメントです。臭いも気になりませんし、乳酸菌のサプリでは水なしで飲めるものもあります。腸にもしっかり届きやすい工夫もされています。また、カプサイシン配合サプリメントも手軽に入手することができますので、気になる人は試してみてはいかがでしょうか。
