まずは食生活の改善から
1つ目のダイエットの方法は食生活の改善です。食事制限をすることでダイエットをする方法はケースによっては有効ですが、産後にその方法をとることは避けた方がよいでしょう。基本は、バランスよく3度の食事をとることが重要です。
和食を中心にすることで高タンパク低カロリーの食事が実現しやすくなります。脂肪や糖分が多くなると乳腺炎になる可能性が高まりますので、その点を考えても和食は産後の食事として適しています。
ビタミンが豊富な野菜や果物、そして炭水化物は積極的に食べるようにすることもポイントです。
また、母乳育児をするだけで体重が落ちたという経験をしたママも多いようです。母乳育児を続けていると、脂肪や糖分が多い食事を避けるようになりますので、自然と体重が減る効果があるといわれています。
さらに、母乳をつくるためには多くの水分が必要です。そのため、便秘になりやすくなります。
そこでおすすめなのが寒天です。寒天は食物繊維が豊富なため便秘になりにくくする効果が期待できますし、ゼロカロリーですのでダイエットにも向いています。
もちろん寒天ばかり食べるのはよくありませんが、お腹がすいたときにおやつがわりにするなどして摂取するとよいでしょう。
有酸素運動を取り入れる
産後ダイエットの2つ目の方法は有酸素運動です。有酸素運動だけでなく無酸素運動を組み合わせると効果はさらにアップしますが、筋トレなどの無酸素運動については、産後で体力が落ちている期間中は無理のない範囲でとどめる方がよいでしょう。
有酸素運動の代表的なものとしては、ウォーキングや水泳、そしてヨガなどがあげられます。また、産後体操を試してみるのもよいでしょう。産後体操は、出産で溜まった疲れを解きほぐしてくれる効果が期待でき、筋肉を鍛え血行を良くすることにもつながります。その結果、血栓予防や子宮収縮にも役立つといわれています。
軽い運動である産後体操を続けることで運動をする習慣が身につき、ダイエットしやすい体に変えていくことができるでしょう。その上で、だんだんとウォーキング、さらには水泳にトライしてみるとよいです。
産後しばらくすると赤ちゃんとベビーカーでお散歩ができるようになりますので、そのころからウォーキングを始めることをおすすめします。外の空気を吸うことでリフレッシュ効果も期待できます。
また、ヨガも産後ダイエットに効果的です。自宅でも簡単にできる有酸素運動ですので、空いた時間を活用するなど臨機応変にやってみるとよりよい効果が得られます。
腹式呼吸を意識してゆっくり動くことやリラックスすることに重点をおいてやることがポイントです。体力がついてくるまでは、無理なポーズに挑戦することは避けた方が無難です。
骨盤矯正で代謝をアップ
産後ダイエットの方法の3つ目は骨盤矯正です。出産によって骨盤は広がりますが、産後ある程度の時間をかけてだんだん縮みもと通りになります。ただ、出産時に骨盤がずれてゆがんだ状態になってしまったり、骨盤周辺の筋肉が落ちてしまったりすることが原因でもとの位置に戻りにくくなることがあります。
そうなると、骨盤がゆがんだ位置で固定してしまいます。骨盤がゆがんでいると、骨盤周辺の血行が悪くなり脂肪燃焼が妨げられますのでダイエットを阻む原因となります。
そこでおすすめなのが、骨盤ベルトと骨盤スクワットです。まず骨盤ベルトについてですが、ベルトをつけることで骨盤を正しい位置に戻すことができるようになります。骨盤ベルトは、運動のように努力する必要がなく、つけるだけでできる簡単ダイエット法です。ベルトをつけたまま睡眠をとることも可能ですので、寝ている間にもできます。
骨盤ベルトによってほぼ骨盤の位置が正常に戻ってきたら、補正下着をして骨盤位置の定着を図ることも有効です。
だたし、補正下着にはさまざまな種類があり、種類ごとにつけるべき時期が違いますので注意が必要です。
また、骨盤スクワットは、骨盤周辺を伸ばしたり筋肉を鍛えたりすることが目的です。出産で落ちてしまったインナーマッスルを鍛える方法として効果があるといわれています。
骨盤周辺の筋肉が戻れば、骨盤がもとの位置に戻りやすくなるはずです。骨盤矯正を行うことによってダイエットできますが、骨盤矯正の効果はそれだけではありません。
姿勢が良くなったり、月経異常が解消したり、便秘が解消したりなどの効果も期待できます。食事による方法、有酸素運動による方法に加えて、骨盤矯正についても産後のダイエット方法として取り入れてみることもおすすめします。