チアシードはどんな食べ物？
チアシードは芸能人やモデルが食べていると紹介されることも多く有名になりましたが、実際どんなものか知らない人も多いと思います。チアシードとは、メキシコを始めとした中南米原産の植物「チア」の種のことです。
シソ科サルビア属に属するミントの一種で、ゴマのような小さな粒状の見た目をしており、ゴマと同じように黒色や白色の種があります。「チア（chia）」とは古代マヤ語で「力（Power）」を意味する言葉で、大昔から精力のつく食べ物として珍重されてきました。紀元前3,500年にはチアを貿易していた記録も残っているほどです。
現地では水と一緒にチアシードを飲むのが一般的だったようです。販売されているチアシードは乾燥した状態ですが、水分に浸すことでぶよぶよのゼリー状に変わります。このぶよぶよがダイエットに効果的な秘密なのです。
チアシードが大流行しているアメリカでは、ヨーグルトに入れたりドリンクと一緒に飲んだりする人が多いですね。混ぜてしばらく置くとタピオカのような見た目と食感に変わります。乾燥したままの状態では食べにくいのと、場合によっては発芽毒が含まれていることがあり危険です。食べるときは水分のあるものと一緒に食べるようにしてください。
満腹感を促進させるチアシード
水に入れると膨らんでぶよぶよになるチアシードですが、ダイエットに効果的なのはどうしてでしょうか。
その秘密は膨らんだときにできるぶよぶよにあります。このぶよぶよの正体は「グルコマンナン」とよばれる難溶性の食物繊維です。胃の中で溶けて吸収されないので、腸内までそのまま届いて消化しきれなかった他の食べ物と一緒に体外に排出されます。
水に触れるとチアシードは10倍まで膨れ上がるので、少量でもしっかり食べた感覚があり満腹中枢が刺激されるのです。食物繊維で満腹感を得るダイエット法はこれまでもありましたが、チアシードは水に触れたときの膨張率が特に高く、より大きな満腹感が得られます。
チアシードには黒と白のものがありますが、膨張率がより高いのは白いホワイトチアシードの方です。膨張率はブラックチアシードが8倍から10倍なのに対して、ホワイトチアシードは10倍から14倍と1.5倍くらいの差があります。その分高価ですが、より高い満腹感を得るにはホワイトチアシードを選ぶとよいでしょう。
おなかの中で膨れ上がって満腹感が得られるので、無理なガマンをしなくてもおなかが減らず間食もなくなります。腸内をきれいにして便秘の解消を手助けしてくれるので、まさにダイエットにピッタリの食べ物といえます。
栄養も豊富なチアシード
ダイエット食としてとても優秀なチアシードですが、それだけではなく含まれる栄養分も大変優れています。
チアシードには、たんぱく質、食物繊維、8種の必須アミノ酸（バリン、ロイシン、イソロイシンなど）、必須脂肪酸であるオメガ3脂肪酸（αリノレン酸など）、ミネラル（カルシウム、リン、カリウム、鉄、亜鉛、マグネシウム）など優れた栄養素がふんだんに含まれています。
普通の食品で取り込める量と比較しても段違いの含有量で、特にひとつの食材で必須アミノ酸を8個も含んでいるのはとても珍しいです。古代マヤではチアシードを食べれば24時間走り続けられるとか、水とチアシードがあれば生きていけるとまでいわれるほど、優れた栄養分を持つスーパーフードだったのです。
食事節制などでダイエットをしていると、どうしても栄養分が不足してしまいがちですが、チアシードであれば不足しがちな栄養分をしっかりと補ってくれます。ゴマなどの場合は殻がついていると栄養が十分に吸収できませんが、チアシードの場合は殻つきでも栄養は摂取できます。
ただし効果的に栄養を取り込むには、口の中でしっかり噛んで食べる方がよいです。プチプチした特徴的な食感があるので苦手な人もいるかもしれませんが、ダイエット効果を高めるためにもチアシードは口で噛んで食べるようにしましょう
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ちなみにチアシードの一日の推奨摂取量は10gです。いくら優れた栄養素でも食べすぎは体に悪いのは当然ですよね。特にチアシードは100gで500キロカロリー以上のカロリーがあるので、満腹感が出るとはいえ食べすぎればカロリーオーバーになることもあります。
サプリメントの中には10gずつに小包装されたチアシードもありますので、食べすぎ防止にも外出時にチアシードを食べたいときにも便利ですよ。やせてきれいになれるチアシートで、ガマンしないダイエットを成功させてくださいね。
