乳酸菌でインフルエンザが防げる!でも注射だけじゃダメなの?

乳酸菌でインフルエンザが防げる!でも注射だけじゃダメなの?

毎年、11月から4月にかけて猛威を振るうインフルエンザは、高熱や激しい咳、関節痛などの症状を引き起こすほか、重症化すると命を落とすこともある恐ろしい病気です。 インフルエンザウイルスは感染力が強いため、いったん流行しはじめると短期間で一気に感染が広がってしまいます。「気がついたときにはもうかかっていた!」という病気だけに、事前の予防が大切です。 インフルエンザの有効な予防法として有名なのが、予防接種です。しかしこの予防接種も、決して万能とはいえません。

おさらいしよう!インフルエンザにもいろいろな種類がある

インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染することによって発症する病気です。実は、このインフルエンザウイルスにはたくさんの種類が存在しています。人に感染するインフルエンザウイルスには、A型、B型、C型があります。

そのうち毎年のように流行するのは、A型とB型です。なかでもA型は大流行を起こしやすく、なおかつ重症化しやすいという傾向があります。ちなみにB型はA型よりも症状が軽く感染スピードも遅め。C型は鼻風邪程度の軽い症状で済むことが多いです。

インフルエンザウイルスのなかでももっとも恐ろしいA型は、さらに亜型といわれるいくつかの種類のウイルスに分かれます。理論上は144種類のA型インフルエンザウイルスが存在しています。またA型には突然変異を繰り返す性質があるため、一度かかって免疫を獲得したとしても、あまり意味がありません。

以前大問題になった新型インフルエンザも、A型の突然変異によるものでした。毎年のようにA型インフルエンザが大流行してしまうのには、こうした理由があったわけです。

さて、理論上は144種類ものタイプがあるA型インフルエンザですが、流行しやすいタイプはある程度決まっています。そのため、ある程度はそれに対応したワクチンを用意することが可能です。

インフルエンザの予防接種では、数種類のA型インフルエンザウイルス、およびB型インフルエンザウイルスに対応したワクチンを使用することになっています。どのインフルエンザに対応したウイルスを使うかは、国立感染症研究所の予測にもとづき、厚生労働省が決定しています。

予防接種したのに!なぜインフルエンザは防ぎきれないの?

インフルエンザの予防接種では、流行しそうなウイルスを予測し、その予測に基づいて使うワクチンを選びます。予防接種でインフルエンザを予防しきれない原因の一つは、そこにあります。

的中率は高いとはいえ、あくまで予想は予想。ワクチンが対応しているインフルエンザウイルスと、実際に流行するインフルエンザウイルスのタイプとが違うことがあるのです。

加えて、たとえ予想が的中したとしても、完全にインフルエンザウイルスの侵入を防ぐことができるわけではありません。予防接種を受けた場合、インフルエンザウイルスの発症を防ぐことのできる確率は約60~70パーセントといわれています。残りの3~4割の人は、発症してしまう計算です。

もっともインフルエンザウイルスの予防接種には、重症化を防ぎ死亡率を下げるという効果もありますので、もし発症してしまったとしてもまったく意味がないわけではありません。ただ「予防接種をしたからといって安心」とは言い切れないということは確かです。

インフルエンザにかからないためには、予防接種を受けることも重要ですが、インフルエンザにかかりづらい生活習慣を身につけることも同じくらい大切になってきます。ウイルスの侵入そのものを防ぐ徹底した手洗いうがい、免疫力を高めるバランスのよい食事や良質の睡眠などです。

腸を元気にするのが大事!免疫力はクリスパタス菌で高められる!

さらに、免疫力を高め、インフルエンザウイルスに負けない身体を作るためには、腸内環境を整えることも重要です。腸には免疫細胞の約6割から7割が集中しているといわれており、腸内環境と免疫力の間には深い関連性があります。腸がきれいな人は、免疫力も高いのです。

腸内環境の良し悪しを決めているのが、腸に住んでいる腸内細菌たちです。

この中で悪玉菌といわれる腸内細菌が増えすぎてしまうと、腸内に毒素が増え、免疫細胞の働きが鈍ってしまいます。免疫細胞を活発化させるためにも、悪玉菌の増殖を抑える善玉菌が優勢の腸内環境を作る必要があります。代表的な善玉菌には、乳酸菌、納豆菌などがあげられます。

さらにそれぞれの善玉菌は、悪玉菌の増殖を抑える以外にも、人間の身体によい影響を及ぼしています。たとえばヒト由来の乳酸菌であるクリスパタス菌は、自然分娩で産まれる赤ちゃんが母親から受け継ぐ乳酸菌です。

クリスパタス菌は、健康な女性の膣内に住んでいる乳酸菌で、細菌が膣内で繁殖するのを抑え、感染症から女性の身体を守っています。クリスパタス菌には、それ自体に免疫バランスを整える効果があるほか、他の乳酸菌などの持つ免疫力アップ効果を高める効果があることが判明しています。

こうした免疫系に作用する善玉菌を積極的に摂取することは、腸内環境の改善や免疫力アップに効果的だと考えられています。薬とは違い、こうした善玉菌を含むサプリメントや食品には副作用の危険性がないのも魅力です。毎日腸にたっぷり善玉菌を補給して、パワフルな免疫細胞を作っていきましょう。

参考サイト(外部)

お母さん由来の乳酸菌「クリスパタス菌KT-11株」:アレルギージャーナル

B/Hマガジン編集部

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