大人の女性が口臭に悩む原因
「最近、口の中がネバネバする」とか「口臭が気になるようになってきた」という女性は多いのではないでしょうか。自分の口臭が気になると、人と近くで話すことに抵抗感が出てきてしまいますよね。
口臭の原因となるものはさまざまですが、最大の原因は『歯周病』といわれています。厚生労働省の調査によると、30代以上の8割、60代以上になると9割以上が歯周病にかかっているそうです。
口内にはおびただしい数の細菌が住んでいて、善玉菌と悪玉菌が優劣を争っています。口内の悪玉菌が増殖すると、歯と歯肉の間に境目ができる『歯周ポケット』が形成され、これが口臭の原因になっています。
歯周ポケットに食べ物のカスによってできた歯垢(プラーク)が入ると、普段の歯磨きでは除去できず、細菌が増殖し続けてしまいます。
10代や20代の若い人でも歯周病にかかっている人は多く、年齢が上がるにつれて罹患率は高くなります。誰もが感染している歯周病は、人ごとではありませんね。
ちなみに、歯周病が悪化すると口臭が酷くなるだけでなく、歯がグラグラになって抜け落ちてしまいます。歯周病は軽視されやすいのですが、大切な歯を失ってしまう可能性もあり、放っておくと怖い感染症なのです。
口臭ケアは大人の身だしなみの一つで、毎日の歯磨きは欠かすことはできません。そこにプラスして、口内環境を整えるための食品やサプリメントなどを日常のケアに取り入れてみるのも良いですね。
なぜ乳酸菌が口臭予防に効果的なの?
口内には数億から数兆個の細菌が潜んでいます。それらの細菌は善玉菌と悪玉菌に分かれ、優劣を争っています。そのため、乳酸菌を摂取して口内の善玉菌を優勢にすることで、口臭予防に効果があるとされています。
乳酸菌と聞くとお腹に効くイメージがあるかもしれませんが、口内の細菌にも効果的なのです。毎日歯磨き粉を使って歯磨きをすると、善い菌も悪い菌も一緒に洗い流してしまうため、善玉菌を優勢にすることはできません。
そこで、乳酸菌をサプリメントなどで補うことで、口内環境を整えて口臭予防をすることができます。乳酸菌といえば、ヨーグルトを思い浮かべる人もいるかもしれませんね。メディアでもヨーグルトを使った歯磨きが紹介されました。
普通に歯磨きをした後、仕上げに無糖のヨーグルトを使って歯を磨いたら、口臭の元である歯周病菌が減るという結果になりました。
ただ、この方法はヨーグルトの酸が歯のエナメルを溶かす可能性があり、虫歯になりやすくなるデメリットがあるようです。
歯周病を予防・改善して口臭の原因をなくすには、LS1やロイテリ菌などの口内環境を正常化する乳酸菌を摂取して、身体の内側からケアするというのが良いかもしれません。
乳酸菌で口内の善玉菌が優勢になれば、気になる口臭や口の中のネバつきも改善されるでしょう。乳酸菌はオーラルケアの心強い味方になってくれるので、日々の口臭ケアに上手に取り入れてみてはいかがでしょうか。
どんなときに乳酸菌を摂れば良い?
朝起きると口がネバネバしたり口臭が気になったりする人も多いのではないでしょうか。口臭予防のために乳酸菌を摂るのにベストなタイミングは、就寝前です。
唾液には口臭を予防したり、歯周病菌を流したりする役割がありますが、就寝中は食べたり飲んだりしないため、唾液の分泌が促されません。
そのため、就寝前の歯磨きはもちろん、口内環境を良くする乳酸菌をこのタイミングで摂取するのがおすすめです。また、眠っている時は腸が活発に動くため昼間起きていて飲食している時よりも、乳酸菌の効き目が強くなるとされています。
乳酸菌を摂るなら、腸のゴールデンタイムと呼ばれている就寝前に摂ることで、寝ている間に乳酸菌に効果的に働いてもらい、口内に悪い細菌が増殖するのを防ぐことができます。
乳酸菌はヨーグルトやチーズ、味噌などの食べ物から摂取するのも良いですし、サプリメントやタブレットなどで手軽に取り入れることもできます。
寝る前にお腹が空いている場合は、水を一杯飲んでから乳酸菌を摂るのがおすすめです。空腹で胃酸が濃くなっていると、乳酸菌が死んでしまう可能性があります。
もし乳酸菌が胃酸で死んでしまっても、悪玉菌をおさえる効果は残されているのですが、生きたまま腸に届くようにすることで、より乳酸菌の効果が発揮されることとなります。摂取するタイミングにも気をつけて乳酸菌を摂ることで、口臭予防の効果が増すことでしょう。