運動は花粉症対策にも効果的だった!その理由とおすすめの運動とは

運動は花粉症対策にも効果的だった!その理由とおすすめの運動とは

2月から3月と聞くと、多くの方がスギ花粉で悩まされる時期です。いわゆる“花粉症の時期”というやつです。花粉症は、目や鼻に刺激を与え、症状が重い人だと、生活に支障をきたしてしまう場合もあります。
そんな花粉症ですが、花粉症対策として「運動が最適」といわれています。なぜ、運動が効果的なのでしょうか。花粉症の時期に外にでると、余計に症状を悪化させてしまうのではないでしょうか。今回は、なぜ花粉症対策に運動が良いのかについてご紹介します。

花粉症発症の原因はひとつじゃない

実は、花粉症を発症してしまう原因はひとつではありません。アレルギーに弱い体質の方や、子どものころから花粉を体内に吸収している場合は、早いうちから発症しやすいといわれています。都心などに住んでいる場合は、花粉にさらされる期間が短いため、大人になってから発症しやすくなります。


次に、生活習慣が乱れている人です。生活習慣が乱れていると、どうしてもアレルギー体質になりやすくなってしまいます。睡眠不足などにより、自律神経の乱れを生じさせ、免疫機能を低下させてしまうからです。


自律神経を乱す原因としては、“ストレス”もあげられます。ストレスをため込むことは、花粉症発症へつながりやすくなりますので、なるべく発散させると良いでしょう。


最後に、都心で暮らしている人です。都心は、郊外と異なり排気ガスなどの大気汚染が進んでいます。1985年に発表された東京大学物療内科の村中正治助教授(当時)らの研究結果によると、排気ガスの多い都会のほうが、郊外に比べ花粉症の発症率が高いといわれています。


(※1)また、研究の中では、「花粉と排気ガスが結びつくことで花粉症を発症させる」と書かれていることから、都会のほうが発症率が高いともいえるのではないでしょうか。

参考サイト(外部)

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運動不足で体力が低下すると免疫力が落ちる

私たちの体内には、NK細胞(ナチュラルキラー細胞)という免疫細胞が存在します。免疫細胞とは、一般的には“白血球”と呼ばれており、この白血球の中にいるリンパ球の中に、NK細胞という細胞が存在します。NK細胞は、運動によって活性化されるという性質を持っており、運動をしなければ、その活動を低下させてしまうのです。


もし運動しなかった場合、NK細胞は活発に活動しなくなり、免疫力が落ちてしまいます。そこにウイルスなどがやってくると、免疫能力が低下していますので、簡単にNK細胞がうまく機能せずウイルスに侵入をゆるしてしまうのです。


そうなると、花粉症になったり、風邪を引いたりしてしまいやすくなります。風邪などを引かないようにするには、まずは体を動かす運動をし、NK細胞の活性化に努めると良いでしょう。

ウォーキングなどの有酸素運動で自律神経を整えよう!

自立神経を整えるためには、がむしゃらに運動するだけでは効果はありません。有酸素運動と呼ばれる運動が効果的です。有酸素運動であれば、交感神経と副交感神経が交互に作用し、自律神経のバランスがとれるようになります。バランスが保たれるようになれば、免疫力も向上し、花粉症などにも強くなるのではないでしょうか。


先ほど、花粉症になる原因に「生活習慣の乱れ」をあげました。これは、自律神経の乱れにも影響します。睡眠不足の場合は、睡眠時に作用する交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、交感神経が優位になります。


そうなると、バランスが乱れ、交感神経を使って生活していかなければならなくなります。その乱れを戻すために、有酸素運動で体を動かすことが重要であるといわれているのです。自律神経の乱れは、さまざまな部分に影響を与えます。


それを防ぐには、まず自律神経を整えなければなりません。しかし、注意しなければならない点があります。それは40歳以上の方の過剰な運動です。一般的に40歳以上になると、SOD酵素が減少してくるといわれています。


SOD酵素は体内の毒になりうる活性酸素を分解してくれる酵素です。中年以降の運動のしすぎは、活性酸素をムダに増やしてしまい、減少したSOD酵素で分解しきれず結果的に免疫力の低下を招いてしまうおそれがあります。


なにごともやりすぎは良くないということですね。

ヨガや呼吸法で自律神経を整えるのもおすすめ

自律神経を整える方法には、「ヨガ」というものがあります。ヨガは、体を温めてくれる効果があるだけではありません。日々無意識で行っている呼吸を意識して行うため、交感神経と副交感神経のバランスがとれ、自律神経の調整に役立ちます。


これだけは、良く分からないという方もいると思いますので、ひとつの例をあげます。緊張時に、深呼吸をすると肩の力が抜け、リラックスした気分になる方も多いはずです。

これは、深い呼吸により、副交感神経が優位に立ったからです。今まで、交感神経が優位だったものが深呼吸することにより、副交感神経優位に変わります。これにより、自律神経のバランスがとれ、リラックスしたムードで緊張をほぐすことができるのです。


ヨガでは、正しくかつ深い呼吸法を習うことができます。また、ヨガは有酸素運動の一種としても知られていますので、自律神経を整えたいというのであれば、ヨガなどを習うと良いでしょう。


このように、体を動かすことで自律神経の乱れを直し、アレルギー体質からの脱却を狙うことができます。アレルギー体質から脱却することができれば、花粉症になりにくくなりますので、実質的に花粉症対策に運動が良いということをいえるのではないでしょうか。


もし、花粉症から抜け出したいという方は、有酸素運動をしてみてください。運動することで、体内の細胞が活性化され、花粉症から抜け出せるかもしれません。

B/Hマガジン編集部

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