ビタミンCの爆弾!?
ローズヒップティーハーブティーは植物の葉や果実を使ったお茶のことで、一般的には乾燥したものが知られていますが、生のままでお茶にする方法もあります。美肌といえばビタミンCが有名ですが、「ローズヒップティー」はハーブのなかでもビタミンCが豊富に含まれています。
ローズヒップというと、観賞用のバラを思い浮かべるかもしれませんが、ローズヒップティーに使用されているのは、ドックローズという品種の野ばらの実を乾燥させたものです。原産国であるチリでは、ローズヒップは若返りの秘薬といわれるほど美肌効果が高いといわれています。
ビタミンCが豊富な食べ物といえばレモンが有名ですが、ローズヒップにはレモン約20個分のビタミンCが含まれています。ビタミンCは熱に弱いので、お茶にしたら壊れてしまうのでは?と思うかもしれませんが、ローズヒップティーのビタミンCはほかのビタミンによって守られているため、熱を加えても壊れないのです。
また、ローズヒップティーにはビタミンCだけでなく、トマトの約8倍ものリコピンも含まれています。リコピンは抗酸化作用が高く、メラニンの生成を抑制する効果があるといわれているので、美白効果も期待できるでしょう。
ローズヒップティーは直接カップに入れてお湯を注いて飲むのですが、カップに残った実に溶け出し切らなかった栄養が残っていることもあるので、身の方も食べることをおすすめします。そのままだと食べにくい場合は、ビタミンやミネラルがたっぷり含まれているハチミツをかけて食べるとおいしくいただけます。
寝つきを良くして肌の調子アップ!カモミールティー
美肌を作るためには、質の良い睡眠も欠かせないといわれています。睡眠不足が続くと肌のターンオーバーが乱れて、古い角質が残るので肌荒れがおきやすくなります。睡眠不足を防ぐためにおすすめなのが「カモミールティー」です。
カモミールとは、ギリシャ語で「大地のりんご」という意味で、香りはまさにりんごのような甘さがあります。なんと、古代エジプトの頃から薬草として使われていたともいわれるほど、歴史があるハーブです。和名ではカミツレといわれていて、見たことや聞いたことのある人も多いかもしれません。
カモミールはアロマテラピーで使用されることも多く、香りにもリラクゼーション効果や安眠効果があるといわれています。また、カモミールティーには体を温める作用があるため、ヨーロッパでは子どもの風邪予防として利用されることもあります。
さらに、カモミールにはアズレン誘導体という、抗アレルギー作用や消炎作用のある成分が含まれているので、荒れた胃の粘膜を修復したり口内炎を改善したりという効果も期待できます。
自然療法が盛んなドイツでは、濃く入れたカモミールティーで口をすすぎ、口内炎や歯肉炎の治療に使うこともあるようです。カモミールティーはお湯を注ぐとふわっとした甘く優しい香りが部屋いっぱいに広がるので、その香りも心地良い眠りへと導いてくれるでしょう。
はじめてハーブティーを飲む人など、飲みにくいと感じたらミルクやハチミツを加えると飲みやすくなります。
優れたアンチエイジング効果!ルイボスティー
最後におすすめするハーブティーは「ルイボスティー」です。アンチエイジングや美肌に力を入れている人なら、聞いたことがあるのではないでしょうか。ルイボスティーに使われているルイボスは、南アフリカでしか育ちません。
ルイボスティーには「SOD(スーパーオキシドジムスターゼ)」という酵素が含まれています。SODは活性酸素を除去して、体の免疫力を高めるとともに、細胞の新陳代謝を活発にする美肌に効果的な酵素です。
そのため、肌の老化を防いだり紫外線によるダメージを防いだりという嬉しい効果が期待できます。紫外線は美肌の大敵といわれているので、大量に紫外線を浴びてしまった後はルイボスティーを飲むようにすると良いかもしれません。
また、気をつけていてもいつの間にかできてしまった大人ニキビには、ルイボスティーをパッティングすると効果的だといわれているので試してみてください。ルイボスティーの効果は、美肌やアンチエイジングだけではありません。
亜鉛やミネラルが豊富に含まれているので、体温を上昇させ血液やリンパの循環を良くします。そのため、余分な水分や老廃物を排出するデトックス効果もあるのです。むくみや冷えに悩む人にも、おすすめのハーブティーといえるでしょう。
ハーブティーにはカフェインが入っていないので、寝る前でも安心して飲めます。
美肌つくりのためにも、今回ご紹介したハーブティーを飲んで、気に入ったものを見つけてみてください。