身近なお茶が喘息にいい!?お茶の効能と活用法

喘息になると季節の変わり目や気温差があるときだけではなく、早朝や夜間等に症状が出ることも少なくありません。このため、十分に眠ることができず体調不良に陥ってしまうといった悩みを持ち、少しでも改善させたいと願っている人もいることでしょう。
実は、ほとんどの人が飲んだことがあるお茶は喘息への効果が期待できる飲み物です。また、お茶のほかにも喘息に効果があるといわれている飲み物や食べ物があります。そこで毎日の生活の中で無理なく飲めるお茶の持つ効能と具体的な活用法について、喘息対策のために知っておきたい飲み物や食べ物の情報とともに紹介します。

こんな効果も!?お茶の働きとおすすめの飲み方

呼吸時にヒューヒューとなる喘鳴(ぜんめい)、咳や痰、息切れ、息苦しさなどの症状が出る病気が喘息です。しかし喘息はこのような症状が出ていないときでも気道に炎症を起こし続け、いつ発作が起きてもおかしくない状態になっています。


気道の炎症の原因となっているのがダニやその死骸、ホコリ、花粉、食べ物といったアレルゲンのほか、タバコの煙などといった刺激です。喘息の発症を少しでも抑えるようにするためにはアレルギー物質などにより起こる気管支の炎症を防ぐことが大切となります。


お茶には渋みや苦みを出すカテキンと呼ばれる成分が含まれていて、カテキンには気管支の収縮を抑え抗ヒスタミン作用がある成分が含まれています。アレルギー物質の影響を抑制する働きをもった抗ヒスタミン作用は気管支の炎症を抑えることへの効果が期待できるのです。他にもカテキンには強い殺菌作用があるため、インフルエンザ予防のほか虫歯や口臭予防にも適しています。


血液中にあるコレステロールの増加を防ぐ役割もカテキンにはあるため、お茶は食べすぎや飲みすぎ時にも最適な飲み物です。過剰に上がったコレステロール値を下げることで肝臓を正常に働かせてくれます。肝臓は食べ物からの栄養を代謝しアルコールなどの有害物質を分解したうえで老廃物を排出する胆汁の生成を行う役割を持った飲食の消化に重要な臓器です。


さらに美肌作りに効果的な抗酸化作用もカテキンがもつ働きのひとつです。老化の原因となる活性酸素の働きを防ぎ、お茶に含まれる他の成分やビタミンCとともに美しい肌作りを目指すことを可能とします。お茶を効果的に飲むためにはカテキンが豊富に含まれている煎茶がおすすめです。カテキンは茶葉に多く含まれていることから、粉末にして茶葉ごと摂取すると高い効果が期待できます。茶葉をそのまま摂取する場合には農薬などが使用されていない有機栽培のものを選ぶと安心です。

他にもある!喘息対策によい飲み物や食べ物

お茶以外にも喘息対策として効果が期待できる飲み物や食べ物を意識的に摂取することはおすすめです。喘息の原因である気管支の炎症を抑えるにはお茶にも含まれているビタミンCのほかビタミンEの摂取も効果的となります。ビタミンCを多く含む食べ物にはたとえば、ピーマンやブロッコリー、じゃがいも、キャベツなどがあります。果物もビタミンCを多く含む代表的な食べ物です。ビタミンCは鉄分と一緒に摂取すると体内への吸収率がアップします。


このため、鉄分を多く含むレバーやあさり、卵黄、ひじきなどと一緒に食べるのも良いでしょう。ただし、ビタミンCは水溶性です。水で洗ったり、さらしたりするだけで栄養素が流出してしまいます。また、熱に弱いという特徴もあるため、炒めたり、茹でたり、煮たりしても栄養は大きく減少してしまうのです。効率よく摂取したいと考える場合にはサプリメントなどを上手に利用すると良いでしょう。


強い抗酸化作用を持つビタミンEが多く含まれている食べ物の代表的なものがアーモンドや落花生などのナッツ類や緑黄色野菜です。タラコなどの魚卵、うなぎなどにも多く含まれています。ビタミンEの吸収率を高めるためには油と一緒に取ることが大切です。ビタミンE自体を多く含むコーン油やひまわり油、大豆油などで調理するなど油脂と一緒に食べるようにすると効果的でしょう。


飲み物では、たとえば炎症を和らげるカモミールティーや咳などの症状を落ち着かせるジンジャーティーがおすすめです。炎症を抑える働きをもったはちみつに抗菌作用のある大根を漬けた大根ドリンクも効果が期待できます。

知っておこう!喘息発作を誘因する可能性のある飲み物や食べ物

喘息の発症を防ぐためには発作の原因であるアレルゲンになる飲み物や食べ物に注意が必要です。アレルゲンとなるものは人によって、またそのときの体調によって異なっています。ただしアレルゲンとなりやすいといわれている飲み物や食べ物はあります。


たとえば3大アレルゲンといわれている卵や牛乳、小麦を使用した料理です。他にも蕎麦や落花生、エビやカニといった魚介類はアレルギー症状を発症する人が多い食べ物といわれています。人によってはイワシやイカ、アワビ、大豆、果物のオレンジなどがアレルゲンとなるケースもあります。過去にこれらの飲み物や食べ物を摂取して、かゆみや蕁麻疹が出た経験がある人は注意しておくようにしましょう。


刺激に敏感な喘息には唐辛子やこしょうといった香辛料も発作の誘因となる場合があります。香辛料は料理に使用されているか判断しにくいため特に気をつけましょう。また里芋や山芋、クワイなどは身体にかゆみを感じさせたり、気管支を収縮する働きにより喘息を引き起こしたりする可能性を持った食べ物です。これは里芋などにアセチルコリンという、アレルゲン症状の誘因となる化学物質と同じ物質を含んでいることが理由となっています。


喘息に効果的な栄養素であるビタミンCを多く含むものに果物があります。しかし果物自体にアレルゲン反応を示す場合には摂取を避けなければいけません。摂取を控えるのは生の果物だけではなくジュース類も含まれます。

いつ発症するかわからない喘息は症状を誘引するものに注意しながら毎日の食事を摂取することが重要です。食事前や食間にお茶を飲むことや喘息に効果的な飲み物や食べ物を意識的に摂取することが発症の予防につながることでしょう。

B/Hマガジン編集部

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