酵素の秘密を知ろう!酵素とは一体なんのこと?

私たちは、日々野菜や果物・魚介類などの食事をして、ビタミンやミネラルなどの栄養素を体内に取り入れています。しかし、いくら栄養素を取り入れていても、酵素がなければ体内に吸収されず、意味がなくなってしまうことをご存知でしょうか?人間は誰でも、生きていくのに十分な量の酵素を蓄えて生まれてきます。しかし酵素の量には個人差があり、一生で作られる酵素の量にも限りがあるといわれています。ここでは人間が生きていくのに必要不可欠な酵素について、詳しくご紹介します。

酵素が身体に必要不可欠な理由

「きちんと食事をしているのに、どうも調子が良くないな。」そんな風に感じたことはありませんか?私たちの体は食べたものから作られており、肉や野菜などの食事を摂ると、ビタミンやタンパク質などの栄養素を補給することができます。ただし、魚や肉などの食事はいわば原材料にすぎず、いくら原材料を体の中に取り込んでも、酵素という食物をエネルギーに変えてくれる作業員がいなければ、食事の意味がなくなってしまいます。例えば、工場では材料があっても作業員がいなければ何も作れないのと同じで、体の中に酵素がなければ、人間は生きていくことができないのです。

酵素は体内で作られ、体内酵素には消化酵素と代謝酵素の2種類があります。消化酵素とは、食べたものを体内で消化し、タンパク質やミネラルなど生きていくのに必要な栄養素を取り込むために必要な酵素になります。一方代謝酵素は、体の免疫力を高めたり自然治癒力を高めたりするのに必要な酵素といわれています。風邪をひいたときに、せっせと働いて体を治そうと働くのは、こちらの酵素になります。

生きていくのに必要不可欠な酵素ですが、食べ過ぎや睡眠不足などの生活習慣の乱れや喫煙ストレスなどによって、酵素が不足することもあります。もし体内の酵素が不足してしまうと、栄養素が十分に吸収されず、体内のデトックス作用が弱まることにつながります。その他にも免疫力や自己治癒力が下がり、血行が悪くなって風邪をひきやすくなるなど、生命の維持活動に影響を及ぼす可能性もあります。

酵素が含まれる食べ物を知ろう!

酵素は体内で自然に作られるものですが、その量には限界があります。そのため、より健康的な生活を送るには、食事から酵素を効率よく補うことが求められます。しかし注意したいのが、酵素は熱に弱いので、加熱した食べ物には酵素が含まれないということです。

酵素を食べ物から摂るには、生野菜や果物・お刺身など、生のものを食べることが必要です。中でも果物には酵素がたっぷり含まれており、パパイヤやパイナップル・いちごなどの果物を食べると、酵素をしっかりと補うことができます。

酵素を効果的に取るためには、果物を食前に食べるのがおすすめです。食後に果物を摂ると、一緒に食べたご飯やおかずに邪魔をされて、せっかくの酵素が効率よく腸に届かなくなってしまいます。果物の酵素は、食べてからおよそ30分で腸に届くといわれています。そのため、果物を食前に食べることで速やかに酵素が腸へと到着し、酵素がお腹の中を綺麗にしたり、後から来る食べ物を分解したりと、せっせと働いてくれるはずです。

しかし、生ものが酵素を摂るのに良いと言っても、毎日生ものばかりたくさん食べることはなかなか難しいものです。そこでオススメしたいもう一つの食品が、みそや納豆・ぬか漬けなどの発酵食品です。発酵食品は、発酵する期間が長いほど酵素の働きが強くなるといわれています。ちなみに、発酵食品も果物と同じように食前に食べるのがおすすめです。ただし、例えばぬか漬けだけを30分前に食べるというのも難しいですから、食事を始める時はまず納豆やぬか漬けから食べるというような形で、食事に取り入れてみるのをおすすめします。

発熱と空腹と酵素の意外な関係

「体調を崩して熱が出たときは、少しでも何かを食べて体を回復させないと。」そんな風に考えて、食欲がなくても無理に食事を取ろうとしてはいませんか ?私たちは風邪を引いて熱が出たり体調を崩したりすると、食欲が減って何も食べたくなくなります。それは体の自然な反応で、何も食べずに熱を出すことで、体を回復させようとしているのです。

体内の酵素は、消化と新陳代謝のために使われています。つまり何も食べなければ、新陳代謝のためだけに全ての酵素を使うことができ、その分怪我や病気を早く修復させることができるのです。また、体調が悪い時は体内のウイルスが増えている状態ですが、人間の体は熱を出し体内の酵素を活性化させることで、体の修復を行っています。

そのため熱を出したり食欲をなくしたりさせて自然治癒力を高めている時に、無理やりご飯を食べさせたり解熱剤を使って熱を下げてしまうと、体内のすべての酵素を体の回復に使おうとする自然治癒力を邪魔してしまうことになるのです。

熱が出て食欲がない時に、無理して食事を取ろうとする必要はありません。だんだんと体が回復すれば、熱も下がり食欲も出てくるはずです。体調を崩した時は、頭であれこれ考えるよりも体の声を聞くことの方が大切です。「食欲がない」という体の声を無視するのではなく、体内の全ての酵素を体の回復へ専念させるために、時には食事を減らすことも効果的なのです。

酵素は、口から取り入れた食物を栄養素に変えてくれるなど、大切な役割を持っています。もともと人間の体に備わっているものですが、果物や発酵食品などを食べることで、酵素の量を増やすこともできます。消化酵素と代謝酵素のそれぞれの性質をおさえ、より健康的な生活を送れるよう、体内酵素のコントロール方法をしっかりと理解しておきましょう。

B/Hマガジン編集部

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