むくみ解消に期待!菌のかたまり「きのこ」
立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事をする人に多い悩みのひとつが「むくみ」です。長時間歩いたあとや寝起きにむくみを感じる人も少なくないでしょう。むくみは体の中の水分がうまく循環できずに溜まってしまうと発生しますが、実は腸の働きが原因の可能性があります。腸には水分の循環をする役割があるリンパが集中しています。そのため、腸の働きが鈍くなるとリンパの流れも悪くなり、むくみやすくなるのです。
腸の働きを正常に保つためには腸内環境を整えましょう。腸内環境を整えるためには、腸内に存在している善玉菌を増やすことが大切です。
多くの食材の中でも「きのこ」は菌のかたまりで、菌そのものを摂取することができる食材です。さらに、善玉菌を増やすためにはエサとなる食物繊維とオリゴ糖が必要になります。きのこには食物繊維が豊富なので、善玉菌のエサとなり善玉菌を増やすことができるのです。また、きのこには低カロリーで種類が豊富というメリットもあります。
善玉菌を増やす「ヨーグルト」
「ヨーグルト」も善玉菌を増やす食材のひとつです。善玉菌の代表といえば乳酸菌です。
乳酸菌が含まれているヨーグルトを食べて腸内環境を整えましょう。善玉菌は酸性の環境が好みなのですが、乳酸菌は腸内を酸性に傾けて善玉菌が住みやすい環境にしてくれます。さらに、腸内を酸性にすることで、悪玉菌が増殖することを防いでくれます。
ちなみに、ヨーグルトを食べるのは食後がおすすめです。なぜなら、食後は胃酸の強度が弱まるため、乳酸菌を生きたまま腸まで届けることができるからです。
また、眠り始めてから4時間が最も腸が動く時間帯なので、腸内環境を改善するには夕食後に食べるのが効果的といえます。
それから、一度にたくさん食べたからといって、すぐに腸内環境が良くなるわけではありません。乳酸菌は長い間腸の中で生きていくことができないため、毎日定期的に食べた方が効果は期待できるのです。ヨーグルトにはたくさんの種類がありますが、1カ月ごとにヨーグルトを変えてみると自分の体に合うものを見るけることができるでしょう。
腸を元気にする「甘酒」や「塩麹」
「甘酒」や「塩麹」も乳酸菌を含む食材です。甘酒には米麹から作るものと酒粕から作るものがあります。
米麹から作る甘酒には砂糖は一切使用されず、アルコールも含まれておりません。
一方、酒粕から作る甘酒は砂糖や少量のアルコールが含まれています。甘酒には腸内環境を整える乳酸菌が含まれているだけでなく、善玉菌のエサとなる食物繊維も含まれています。
甘酒を飲むと疲労回復も期待できるので、おやつ代わりに飲むのも良いのではないでしょうか。
塩麹は麹に塩と水を加えて作ります。塩麹には乳酸菌で腸を元気にしてくれるほか、料理をおいしくする万能調味料として使えるというポイントがあります。たんぱく質を分解して柔らかくするので、肉料理や魚料理に使用することはもちろん、野菜を漬けて簡単に漬物を作ることも可能です。毎日の料理に使えば効率よく乳酸菌を摂取できます。
毎日食べたい!菌の優等生「納豆」
「納豆」は納豆菌を大豆に植え付けて作ります。この納豆菌には、腸内で善玉菌を増やしつつ悪玉菌を抑制するという働きがあります。納豆菌は酸に強いので、長い間腸内で生きられるというのが特徴です。
さらに、腸内に留まっている間も発酵を続けて、腸内を善玉菌好みの酸性に傾けてくれます。腸内環境を良くするためにさまざまな働きをしてくれる納豆菌は、まさに菌の優等生です。
効果的に納豆菌を摂取するためにはポイントがあります。「数日間冷蔵庫で寝かせる」「食べる前はよく混ぜる」ということを意識すると納豆菌が増えやすくなります。また、乳酸菌が含まれているキムチや、たんぱく質が含まれている生卵を一緒に食べると納豆菌の増殖を助けてくれるのです。納豆は腸内環境を整えるだけでなく、美容や健康にも効果が期待できるため毎日継続して食べたい食材といえます。
おいしく食べて美しい腸内環境づくりを
腸内環境が整っていることで得られるメリットがいくつもあります。例えば、はじめに紹介したむくみ解消だけでなく、便秘・下痢の改善、美肌・アンチエイジングなどです。
また、免疫力が上がることやダイエット効果といった健康面でもメリットもあります。
腸内環境を整える食材はさまざまなので、好みやライフスタイルに合わせて試してみてください。仕事や家事で忙しくて、毎日決まった食材を食べられないという場合はサプリメントを摂取するという方法もあります。美容と健康のために美しい腸内環境を目指しましょう。