こんなところに原因が?冬のアレルギーに要注意!

こんなところに原因が?冬のアレルギーに要注意!

寒い冬に、くしゃみや鼻水といった症状が現れたときには真っ先に風邪を疑いがちです。しかし、アレルギー症状が起きる原因はさまざまで、生活習慣や環境などの身近なところにも原因が潜んでいます。冬の風邪に似た症状は、実はアレルギーが原因だったということもあるので注意が必要です。アレルギーの症状や原因について知り、症状が起きたら放置せず適切な対応をとりましょう。ここでは、生活の中で気をつけておきたいアレルギーの対策方法について説明していきます。

カゼ?アレルギー?まずは医師の診察を

人の体には、体内に入った異物を排除しようと体の中に抗体をつくる「免疫」というシステムがそなわっています。アレルギー反応は、免疫システムによる防御反応が過剰に起きてしまうことで発症する傾向です。アレルギーを起こす原因物質を「アレルゲン」といい、広く知られている花粉のほかにも、ダニやほこり、ペットの毛といったハウスダストもアレルゲンの一種です。花粉は季節性のものですが、ハウスダストによるアレルギーは一年を通して発症します。

アレルギーは、アレルゲンが体内に入ることで発症するため医師の診察で判断できます。鼻水やくしゃみが出るアレルギー性鼻炎の場合は、鼻の中の状態を観察し、鼻水の中に好酸球(こうさんきゅう)という細胞があるかを調べるのです。また、原因物質は、皮膚の反応や血液検査で見つけることができます。鼻水や鼻づまり、くしゃみなどの症状が出ていて、熱や風邪のような症状がほかにない場合は、アレルギーの可能性も視野に入れましょう。風邪はウイルスが原因ですが、花粉やハウスダストによるアレルギーの場合、アレルゲンが体内に入り込まないようにすることも必要です。対処の仕方が違うので、疑わしい症状が出たら早めに診察を受けて症状の原因を知りましょう。

冬アレルギーの原因は暖房器具かも?

アレルギーの原因の一つに、ハウスダストがあります。ダニの死がいやふん、動物の毛などを含む室内のほこりやカビなどが、空気中に舞い上がって体内に入り込むことでアレルギーの症状が引き起こされるのです。暖房器具を使用していない間に、内部にほこりやカビがたまってしまうと、使用したときに吸いこんでしまうことがあります。ファンヒーターや空調などの温風で、ハウスダストを部屋中にばらまいてしまっている可能性もあるのです。また、断熱・気密性が高くなった日本住宅では、高温多湿となった室内でアレルギーの原因とされるダニが繁殖しやすくなっています。カーペットや寝具は、ダニが繁殖しやすい場所として気をつけることも多いかもしれません。

しかし、エアコンのフィルターにたまったほこりもダニやカビが繁殖しやすく、使用する前にきちんと掃除することが大切です。冬にアレルギー症状が起きた場合は、室内のハウスダストが原因になっているかもしれません。空中に原因物質が飛んでいる環境は、改善しない限り症状はいつまでも続いてしまいます。ハウスダストが体に入り込まないようにすることが一番の予防方法となるため、暖房器具のフィルターは清潔にしておくと安心です。室内の換気にも注意をして、ダニやカビなどのアレルゲンを掃除してこまめに取り除くようにしましょう。

これってアレルギー?血管運動性鼻炎

くしゃみや鼻水、鼻づまりといったアレルギー性鼻炎と似たような症状に「血管運動性鼻炎」があります。気温の変化で起こるアレルギーといわれていて、朝起きたときやお風呂あがり、暖かい部屋から寒い場所に出たときなどに起こりやすい傾向です。また、熱くて刺激の強い食べ物を食べているときにも症状が現れることがあります。

鼻や目のかゆみはなく、周囲の温度や状態に慣れると症状が治まってくることが特徴です。鼻の粘膜の自律神経が過敏に反応して起きると考えられていて、寒暖差と刺激物が原因であることが多いとされます。風邪と似たような症状があり、アレルギーの原因となるアレルゲンを特定できない場合は血管運動性鼻炎の可能性があるのです。対策としては、不規則な生活や栄養バランスを見直して、自律神経を整えることがあげられています。

体質改善でアレルギーに強いカラダ作りをしよう!

生活環境のさまざまなところでアレルゲンに注意することは大切ですが、アレルギーに負けない体づくりも重要です。ストレスや疲れがたまると免疫力が低下し、症状の悪化につながるとされています。忙しい毎日でゆっくり休養を取ることができないかもしれません。そのような場合、体の免疫機能が正常になるように、日々の食事から体質改善を行っていくこともアレルギーの対策方法といえます。腸内環境が良くなると免疫機能が活性化するので、食事内容を見直すことから始めましょう。

高タンパク質、高脂肪の食事が多いと腸内環境が乱れてしまいます。腸内の悪玉菌を減らし、体に良い影響を与える善玉菌を増やすことで免疫力が高まります。悪玉菌を増やさないためには、高カロリーの食べ物、加工食品や食品添加物を多く含む食事は控えるようにしましょう。乳製品や発酵食品に多く含まれる乳酸菌は、腸内の細菌バランスを整えて、腸内の腐敗を抑えたり便秘を改善する効果があります。また、食物繊維は腸内の悪玉菌や有害物質を減らす効果があり、善玉菌を増やすことが期待できるのです。食物繊維は野菜や果物だけでなく、海藻や豆類、きのこ類にも多く含まれています。しかし、バランスの良い食事を心がけていても、不足している栄養素もあるかもしれません。そのようなときはサプリメントを利用する方法もあります。酵素サプリは、腸の消化や吸収を助けてくれる働きが期待できますので、腸内環境を良くしてアレルギーに強い体を目指しましょう。

参考サイト(外部)

アレルギー症状のメカニズムや対処法:アレルギージャーナル

B/Hマガジン編集部

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