離乳食スタート時における離乳食の与え方
離乳食をスタートすると、子どもの体内に未経験の食品が入ってきます。いきなり大量に与えると、子どもの体を驚かせることになり、嘔吐や下痢などを招いてしまう恐れがあります。少量ずつにしたほうが、アレルギー反応が起こった場合も軽度で済みやすいです。また、食品は1回の食事につき1種類にするのが望ましいでしょう。多くの種類を与えてしまうと、アレルギーが発症したときに原因の食品を特定しづらくなります。また、かかりつけの病院の営業時間を考慮することも忘れてはいけません。営業時間外だと、アレルギーが発症したときに処置が遅れてしまうからです。食べてすぐに発症するとは限らないことも計算に入れておきましょう。
要チェック!子どもの変わった様子からアレルギーの有無を見抜く!
子どもの変わった様子からアレルギーの有無が分かる場合があります。自己判断だけで済ますのは良くありませんが、どのように変わるのかを知っておくと参考になるでしょう。アレルギーの症状はさまざまですが、第三者からも分かりやすいものとして、じんましんや湿疹といった肌の変化が挙げられます。離乳食を食べた子どもの口の周辺を観察してください。赤くなっているようであれば、アレルギー反応が起こっているのかもしれません。
他に分かりやすい症状としては、ぜんそくや嘔吐が挙げられます。一方、発熱や頭痛は見ているだけでは気付きにくい変化です。食後にだるそうにしていたり、泣きやまなかったりする場合は、発症している可能性があります。
食物アレルギーになりやすい食べ物
アレルギーを引き起こす可能性のある食品はとても多いといえます。そのなかでも、子どもが特に食べる機会が多いのは卵と牛乳です。この2つはアレルギーが発症しやすい食品なので、初めて与えるときは十分気を付ける必要があります。いろいろな食品に含まれているため、パッケージの成分表を確認することを忘れないでください。同様に、多くの食品の材料になる大豆もアレルギーの原因になりやすいです。
また、子どもが好きなメロンやマンゴー、キーウィといったフルーツを食べて発症することも珍しくありません。さらに、米やそばといった主食によって起こるケースも見受けられます。その他に、ピーナッツやニンニク、セロリなども該当するので要注意です。
もしも離乳食でアレルギーが発症してしまったら?
アレルギーが発症した場合は、与えた食品や時刻を焦らずにチェックしておきましょう。そのうえで病院に連れていって、医師にできるだけ詳しく伝えてください。また、家を出る前に行える対策もあります。じんましんが出てかゆそうにしている場合は、そこを冷やしてあげましょう。かゆみによって上がっている温度を下げると、気分が落ち着きやすいです。血管が収縮して血流が弱まるため、知覚が鈍ってかゆみがやわらぐ効果も期待できます。
ぜんそくの場合は座らせると楽になる場合もありますが、呼吸が苦しそうなら救急車を呼ぶことも考えなければなりません。どのような症状でも最初は医師に診察してもらい、2度目以降は初診で受けた指示に従いましょう。
代替食品を利用してメニューのレパートリーを増やそう!
ただでさえ離乳食をスタートしたばかりの子どもが口にできるものは多くありません。そのうえ、アレルギーによって食品の制限が大きくなると、摂取できる栄養に偏りができてしまいます。それを避けるために重要なのが、代替食品を使って料理をすることです。たとえば、小麦が原因でアレルギーが起こる場合、普通のうどんを食べられません。しかし、小麦の代わりに米の粉で作った麺を使えば問題なく食べられます。
また、卵が原因のアレルギーの場合、ホットケーキの材料として使えませんが、代わりに重曹やベーキングパウダーで膨らませられます。このように、うまく代替食品を利用すれば、子ども用のメニューのレパートリーを増やすことも可能です。
心配しすぎないで!子どものアレルギーは成長と共に治る可能性が!
アレルギーで苦しむ子どもを見ているのは非常につらいものです。そのため、原因の可能性がある食べ物を徹底的に除外しようとする親も見受けられます。しかし、そのような生活は、親と子どもの両方にとって大きなストレスになりかねません。子どもは胃腸が未発達であるため、食べ物を摂取したときにアレルギー反応を起こしやすい傾向です。言い換えると、成長するにしたがい、症状が軽減していく可能性があります。
また、酵素サプリを飲める年齢になれば、アレルギーがあっても栄養バランスを整えやすくなります。現状の大変さが続くとは限らないので心配しすぎる必要はありません。今回紹介した知識を身に付けたうえで、前向きに考えるようにしましょう。
参考サイト(外部)
アレルギー症状のメカニズムや対処法:アレルギージャーナル