アレルギー表示は義務なの?
アレルギー表示の制度は2001年に始まって以来、見直しが繰り返されて、2015年の4月からは食品表示法として改定されました。アレルギー表示は、アレルギー物質が常に原材料として使用されている加工食品や、一定量以上が含まれている加工食品で義務付けられています。加工食品とは、箱・ビニール袋で包装されている食品やペットボトルや缶、ビンなどの容器に詰められている食品のことです。
ただし、加工食品は原材料が変更されることもあります。そのため、以前食べたことがあっても原材料が変更されて、食べられなくなっている可能性も考えられます。さらに、似ている食品でも原材料が違うこともあるため、購入するたびにきちんと表示をチェックしましょう。それから、缶やビンに詰められていても酒類には表示義務がないため、購入する前に製造元に問い合わせてみてください。
ちなみに、対面販売や外食料理ではアレルギー表示の義務はありません。たとえば、小売店で販売されている弁当やパン、菓子などです。お店で調理をして、その場で提供する場合は厳密にアレルゲン検査を行うのが難しいということが理由です。お店が自主的に食物アレルギーに配慮したメニューを表示しているところもありますが、そうでない場合は使用している食品をお店の人に確認しておきましょう。また、外食をする際は、症状が出たとき用の薬があれば薬を持参し、近隣の救急病院も調べておくと安心です。
必ず表示される「7品目」
食品表示法では、食物アレルギーを引き起こす食品のなかでも、表示する必要性が高い食品をいくつか定めています。発症者数が特に多く、重症になる傾向がある「特定原材料」が「えび」「かに」「小麦」「そば」「卵」「乳」「落花生」の7品目です。これらの食品は、原材料名としてそのまま表示されているものだけではありません。代替表記といい、原材料名以外の表記も許可されているのです。
たとえば、「えび」を「エビ」と表記したり、「落花生」を「ピーナッツ」と表記したりすることがあります。これらの場合は、原材料名が含まれているため比較的わかりやすいのですが、注意したいのが「乳」です。「バター」や「チーズ」「アイスクリーム」など、「乳」という字を使用しない加工品の名前で表示されることがあるので、しっかり確認しましょう。
また、2020年3月までは移行措置期間とされているため、旧表示法で表示されているものもあります。「卵」が含まれている食品を、そのまま「マヨネーズ」や「オムレツ」など、「乳」が含まれる食品を「ラクトアイス」「脱脂粉乳」といった表示です。この場合、見落としてしまう可能性があるので注意してください。
表示が推奨されている「20品目」
特定原材料に準ずる食品として、表示が推奨されている食品も20品目あります。魚介類では「あわび」「いか」「いくら」「さけ」「さば」です。「いくら」を「すじこ」や、「さけ」を「サーモン」「しゃけ」などと代替表記していることもあります。肉類は「牛肉」「鶏肉」「豚肉」で、代替表記されている可能性があるのは「ビーフ」「チキン」「ポーク」などです。果物は「オレンジ」「キウイフルーツ」「バナナ」「モモ」「リンゴ」で、野菜は「まつたけ」「やまいも」です。ほかにも「カシューナッツ」「くるみ」「ごま」「大豆」「ゼラチン」があります。
アレルギー物質として表示される食品は全部で27種類になるので、避けたい食品が一目でわかるように表にしたり、まとめたりして表示するものも増えています。しかし、表示義務のある7品目だけをピックアップしている食品も少なくないため、注意が必要です。また、注意喚起表示として「本品製造工場では○○を含む製品を製造しています」と表示されていることが少なくありません。これは、意図的ではなくても、アレルギー物質が混入してしまう可能性を否定できないため表示しています。しかし、このような注意喚起は表示義務がないので、表示されていないからといって同じ工場で作られていないとはいいきれません。
アレルギーが気になるならばサプリがおすすめ
アレルギーは免疫が過剰に反応して起こる防衛反応なので、免疫調整をしておくという方法もあります。免疫が過剰に反応しないように身体を整えるには、腸内環境を整えるということが大切です。なぜなら、免疫細胞の多くが腸内に集中しているからです。腸内には善玉菌と悪玉菌が混在していますが、健康のためにはふたつのバランスがとれていることが理想的といえます。しかし、悪玉菌が増えてしまうと、毒素を排出して免疫細胞に影響を与えてしまうのです。そこで、腸内環境を整える効果が期待できるのが乳酸菌のサプリです。サプリなら乳酸菌が生きたまま腸まで届きますし、毎日気軽に摂取できます。
また、免疫調整のためには規則正しい生活や適度な運動を行うほか、お菓子やジュースの摂り過ぎを防ぐことも大切です。サプリと生活習慣の改善で腸内環境を整えましょう。
アレルギー表示をしっかりチェックしよう
食物アレルギーの症状を避けるためには、アレルギー表示をしっかりチェックすることが大切です。表示義務のある食品とそうでない食品、代替表記についても意識して確認してみてください。また、小売店や外食など、アレルギー表示の義務がないお店の食品を購入する場合は、お店の人に確認してから購入した方が安心です。アレルギー表示を理解して、安心して食品購入ができるようになりましょう。
参考サイト(外部)
アレルギー症状のメカニズムや対処法:アレルギージャーナル