アレルギー血液検査の種類と費用を徹底比較!

アレルギー血液検査の種類と費用を徹底比較!

アレルギーは、特定の食べ物や飲み物などを摂取したり、花粉やハウスダストなどに触れたりすることで起こります。そもそも、アレルギーは人間の体が持つ免疫機能という仕組みが関係しているため、誰にでも起こる可能性があります。そのため、自分がどんなアレルギーを持っているか、アレルギー血液検査を実施して、しっかりと理解しておくことが必要です。そこで、ここではアレルギー血液検査の種類と費用などについて解説していきます。

アレルギー血液検査とは

アレルギー血液検査とは、採取した血液を検査し、アレルギーの陽性・陰性をチェックする診断方法です。アレルギー血液検査にはさまざまなタイプがあり、アレルギーの有無や程度、どんなアレルゲンに反応するかなどを詳しく調べることができます。主な血液検査としては、「IgE検査」「Viewアレルギー39検査」「TARC検査」などがあります。

IgE検査の内容と費用

IgE検査は、その手法や内容によって、大きく2種類に分かれます。1つは、すべてのアレルゲンに対してIgE抗体の反応を調べる検査方法です。端的に説明すると、アレルギー体質がどうかを調べる検査です。IgEとは、免疫に関連するタンパク質のことで、この数値が高い場合、即時型(I型)のアレルギーを持っている体質である可能性が高いといえます。その検査の特性から、「非特異的IgE検査」「総IgE」「IgE RIST(リスト)」などと呼ばれます。

もう1つは、アレルゲン別にひとつひとつのIgE値を調べる検査方法です。アレルゲンごとに反応するIgE抗体の量を調査し、即時型アレルギーの原因となるアレルゲン抗体の有無を確認します。調査対象となるアレルゲンはかなりの量にのぼり、代表的なものは食品・花粉・ハウスダスト、さらにダニ・動物・昆虫などです。IgE抗体の数値が高い項目が、アレルギー反応を起こす、もしくは起こす可能性があると判断できます。しかし、場合によっては数値が高いにもかかわらずアレルギーの症状が出なかったり、数値が低いのに強いアレルギー反応が出たりするケースもあるのです。その検査の特性から、「特異的IgE検査」「IgE RAST(ラスト)」などと呼ばれます。

検査するアレルギー項目を選択する場合、1回の検査で調べられるのは一般的に13項目までです。アレルゲンのセットで検査する場合、検査の優先度の高いアレルゲンをセットで調べられます。検査結果は0~6の7段階のクラスで判定され、仮にスギ花粉の判定のクラスが0なら、スギ花粉についてのIgEはほとんどないということになります。判定のクラスが2以上であれば、アレルギー反応が陽性となり、クラスが高くなるほど強いアレルギー反応を起こしやすい傾向が見られます。

検査費用は診察を受ける病院やクリニックによって異なりますが、保険適用の3割負担なら、検査するアレルギー項目が1種類で800円前後、10種類で3800円前後、13種類で4800円前後となります。

Viewアレルギー39検査の内容と費用

Viewアレルギー39検査とは、2015年4月に新しくできた血液検査のセットです。アレルギー症状が起こりやすい39種類の項目について、13項目分の検査費用で検査することができます。多くのアレルゲン反応を1度に検査できるため、自覚のなかったアレルギー原因を発見できる可能性があるのがメリットです。具体的な検査項目は、スギ・ヒノキ・ブタクサ・ヨモギ、さらにイヌ・ネコ・ヤケヒョウヒダニ、そして卵白・小麦・エビ・サバなど、日常生活で摂取・接触しやすいものとなっています。Viewアレルギー39検査の費用は、3割負担で5000円前後です。

TARC検査の内容と費用

TARC検査とは、アトピー性皮膚炎の重症度の判定を行うための検査です。TARCは「Thymus and activation-regulated chemokine」の略で、「タルク」「ターク」などと呼ばれます。TARCの数値は、アトピー性皮膚炎が重症化するほど上昇し、軽快化するほど減少するという性質を持ちます。そのため、TARC検査によってTARCの数値を測定すれば、アトピー性皮膚炎の病状を客観的に評価できるので、高い有用性が期待できるでしょう。2008年7月1日から健康保険が適用されることになり、一般的な病院やクリニックなどでも検査が受けられるようになりました。

具体的な有用性としては、現在の治療が患者のアトピー性皮膚炎に効果的に作用しているかを確認できる点が挙げられます。さらに、患者の体質に合った治療方法を探す際、合理的に数値で認識できます。また、病状を客観的に評価できることで、明確な治療目的を設定することが可能です。それから、皮膚の外観的に治療効果が現れているものの、内部で炎症が残っているようなケースでも、TARCの数値を調べることで状態を把握できます。

TARC検査費用は3割負担で600円程度、そこに判断料がくわわるので、1回の検査は1000円前後です。

サプリによる体質改善もおすすめ

アレルギーやアトピーの症状を抱えている場合、病院やクリニックに通い、適切な治療を受ける必要があります。しかし、専門家の治療に合わせ、自身で体質改善に取り組むことも重要です。そこで効果的なのが、サプリの利用です。胃腸機能の向上、皮膚・粘膜機能の向上、炎症の軽減など、さまざまな用途に役立つサプリがあるので、自分に合ったものを見つけましょう。

しっかりと検査して対処法を見つけよう

アレルギーを引き起こすアレルゲン物質は、日常生活のなかに無数に存在します。そのため、自分がなにに対してアレルギーを持っているのか、しっかりと検査して認識し、対処法を理解しておくのが賢明です。自分はアレルギーかもしれないと感じている人や、原因のわからない体調不良を抱えている人などは、1度医療機関に出向き、アレルギー血液検査を受けてみると良いでしょう。

参考サイト(外部)

アレルギー症状のメカニズムや対処法:アレルギージャーナル

B/Hマガジン編集部

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