発熱や頭痛はただの入り口?食物アレルギーにはさまざまな症状が!

発熱や頭痛はただの入り口?食物アレルギーにはさまざまな症状が!

急にじんましんや発熱といった症状が現れた場合は、食物アレルギーであるかもしれません。食物アレルギーは比較的よく知られていますが、具体的にどういったものであるのかをしっかりと理解している人は少数です。食物アレルギーを軽くとらえていると、生命にかかわる重大な問題に陥ることもあるため、十分に注意しましょう。それでは、食物アレルギーとは一体どのようなものなのでしょうか。この記事では、食物アレルギーに関するよくある疑問について解説します。

食物アレルギーとは

食物アレルギーは、本来であれば無害であるはずの食べ物に対し、体が異常に反応してしまうことです。体には免疫という機能が備わっています。免疫とは「疫を免れる」という意味で、より具体的にいえば、流行病などの病気から免れるための機能をいいます。体の中にできてしまったガン細胞などの悪い細胞や、体の外から入ってきたウイルスなどをやっつけ、健康な体を維持するために免疫は必要不可欠です。

しかし、安全であるはずの食べ物に対し、免疫が有害なものと誤って判断して、食べ物を攻撃してしまうことがあります。これが食物アレルギーです。免疫が有害と判断したものを攻撃するために、体はわざと発熱したり、体の機能を低下させたりします。これがアレルギー反応と呼ばれるものです。また、たとえ薬などで食物アレルギーの症状を和らげたとしても、免疫としてはアレルギー反応によって有害な物質の撃退に成功したと判断します。よって、一度でも食物アレルギーの症状が出た場合、同じ食べ物を食べた際には、繰り返し同じ症状が現れることになります。

ちなみに、どういった食べ物が有害なものとして判断されるのかは人によって異なります。そのため、自分にどのような食物アレルギーがあるのかを知ることが大切です。

食物アレルギーの症状

食物アレルギーにはさまざまな症状があるため、実際に起きた際には症状に合った対処法が必要となります。そのためにも、症状の種類について知っておくことが大切です。食物アレルギーの症状として最も多いのが、皮膚に現れる症状です。食物アレルギーを持つ人の80~90%が皮膚に関する症状を持っているといわれています。具体的には、かゆみやじんましん、むくみといったものです。

次に多いのが呼吸器に関する症状。患者の約3割に見られます。具体的な症状としては、ぜんめいや呼吸困難、咳などがあります。3番目に多いのが粘膜に関する症状で、患者の2~3割が経験するものです。粘膜症状には「体の表面に現れるもの」「体内で起こるもの」の2種類があります。体の表面に現れる場合は、まぶたや唇が腫れたり、体内だと気道が腫れたりすることもあるのです。ひどい場合には、腫れによって気道がふさがってしまうこともあります。

最も危険であるのがショックです。食物アレルギーの症状としては1割程度と比較的低いものの、症状が現れた場合には生命にかかわる問題となります。このように、食物アレルギーの症状は多様であり、危険度も大きく異なります。「食物アレルギー」の一言ですべての症状を一緒に考えるのではなく、個別に症状を吟味していくことが大切です。

風邪やインフルエンザとの見分け方

食物アレルギーの症状と風邪やインフルエンザの症状は非常に似ています。食物アレルギーの症状には発熱やのどの痛みなどがあり、風邪やインフルエンザにも同じような症状があります。両者を見分けることはできますが、素人が見分けるのは非常に困難です。病院に行って医者に判断してもらうのが最も確実でしょう。しかし、食物アレルギーの場合は、きっかけとなる食べ物の摂取が必ずあります。多くの場合、食べ物を摂取してから早いと数十分、遅くても数時間以内に症状が出ます。そのため、食事のあと急に症状が出た場合には、食物アレルギーの可能性を念頭において、その後の対応を考えるのがよいでしょう。

原因となる食物のかわりにサプリで栄養摂取

食物アレルギーになってしまうと、基本的には該当する食べ物の摂取を避けなければなりません。そのため、栄養素が豊富な食べ物を食べられない場合には、1日に必要な栄養素の摂取が難しくなってしまうことがあります。そんなときに便利なのがサプリです。適切にサプリを選択することで、アレルギーで摂取できない食べ物の分まで栄養を補給することができる可能性があります。

食物アレルギーを疑ったらすぐに病院へ

先ほども紹介したように、「食物アレルギーなのか」「風邪やインフルエンザなのか」を判断するのは難しい傾向です。食物アレルギーである場合、これからの日常生活に大きな影響を与える可能性があります。そのためにも、できるだけ早くに食物アレルギーであるのかどうかを判断することが大切です。

また、食物アレルギーの症状がひどい場合やショック症状が見られる場合は極めて危険な状態であるため、早急に適切な処置を施さなければなりません。すぐに病院で治療を受けましょう。ちなみに、食物アレルギーは未然に防ぐことができます。完全に特定できるわけではありませんが、血液検査を受けることで、ある程度のアレルギーを把握することが可能です。自分にどのようなアレルギーがあるかを知りたい場合は、病院で血液検査を受けてみましょう。自分の体への理解を深めることが、食物アレルギーへの一番の対策です。

参考サイト(外部)

喘息の主な症状や原因、治療法など:アレルギージャーナル

B/Hマガジン編集部

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