食べ物によるアレルギーはすぐに出る!今まで平気だったのに?

食べ物によるアレルギーはすぐに出る!今まで平気だったのに?

今まで普通に卵を食べていた人に、ある日突然じんましんができるといったことがあるようです。食物アレルギーは小さい子どもが発症するものと思っている人が多いかもしれませんが、実は大人になってから突然発症する例が増えています。しかし、その症状が食物アレルギーなのか判断することは難しいものです。食物アレルギーとは一体どんなものなのでしょうか。ここでは、食物アレルギーの原因や症状、大人になってからの発症、行っておくと安心なアレルギー検査などについて見ていきましょう。

食物アレルギーの原因は?

人間の体には、外部の細菌やウイルスから身を守る働きが備わっており、体内に異物が侵入すると反応して攻撃しようとします。しかし、攻撃が過剰になると、かえって自分自身を傷つけてしまうアレルギー反応を起こしてしまうのです。アレルギー症状を引き起こす特定の物質を「アレルゲン」と呼び、卵アレルギーの場合は、卵がアレルゲン食品となります。アレルゲン食品は多岐にわたりますが、中でも卵・牛乳・小麦に反応する人が多く見られます。

特に、幼児期はこれらの3つの食品が主な原因となっていますが、年齢と共に摂取する食品が増えるため、アレルゲン食品も増えていくのが特徴です。たとえば、7~9歳の子どもでは甲殻類が原因食品の1位となり、そばや果物類、魚類などでもアレルギーを発症しています。

アレルギー性の症状とは?

食物アレルギーは、アレルゲン食品を摂取した直後から約2時間以内という早い段階で、アレルギー性の症状を発症するのが特徴です。これを「即時型食物アレルギー」と呼び、中でも0~1歳の幼児に多く見られ、年齢が上がるにつれて患者数は減少する傾向にあります。症状でもっとも多く見られるのが、かゆみやじんましん、発疹などの皮膚症状で、全体の約9割を占めています。他には、目の充血・涙・くしゃみなどの粘膜症状、息苦しさ・咳などの呼吸器症状、腹痛・吐き気・嘔吐といった消化器症状が主な症状です。

ひどい場合は、意識が低下したり血圧が急激に低下したりする「アナフィラキシーショック」が起こる可能性もあります。アナフィラキシーショックを起こすと命に関わることもあるため、すぐに救急車を呼び処置をしてもらいましょう。

大人でも突然発症するからこわい

食物アレルギーは幼児期に発症するものだというイメージがあるかもしれませんが、実は大人になってから突然発症する例が増えています。今まで普通に食べていた食品を摂取すると息苦しさを感じたり、じんましんが出たりしますが、発症の原因ははっきりと解明されていません。公益財団法人日本アレルギー協会によると、20代成人では全体の約1%の人が食物アレルギーを持ち、その中の10人に1人はひどいショック症状などを発症しているとされています。

大人のアレルゲン食品は幼児と異なり、桃やリンゴ、梨などの果物・野菜類がもっとも多いのが特徴です。大人になってから発症したアレルギーは治療が困難とされているため、一人ひとりの体質や生活習慣なども考慮したうえで、対策を考えることが大切といえます。

アレルギー検査で原因を特定しよう

たとえば、フルーツサンドイッチを食べた後にじんましんが出たとしましょう。この場合、「パンに使用されている小麦に反応したのか」「中の具に使用されているフルーツに反応したのか」がわかりません。食物アレルギーはひどいと命に関わることもあるので、アレルゲン食品はなるべく避けたほうがいいのです。食事をした後にアレルギー症状が出た場合は、できるだけ早く何に対してアレルギーがあるのかを特定したほうがいいでしょう。

アレルギー検査は採血をするだけという手軽なもので、牛乳・卵・小麦・魚類など複数の項目について一度の検査で調べることが可能です。まずは、アレルギー検査を行っている医療機関に問い合わせて、検査によって調べることができるアレルゲンを確認しましょう。

原因食物を避けるためにサプリの活用も

ある特定の食品を口にすることができなくなると、その食べ物から摂取できるはずの栄養素が体内で不足してしまいます。たとえば、牛乳や乳製品がアレルゲン食品の場合にはカルシウム不足が心配です。カルシウムは骨や歯を強くする栄養素なので、不足すると成長が阻害されたり、骨がもろく骨折しやすくなったりします。このような場合には、カルシウムをサプリメントで摂取するといいでしょう。合わせてカルシウムの吸収をアップさせてくれるビタミンDや、骨にカルシウムを効率良く取り込む働きがあるビタミンKなども一緒に摂取すると効果が高まります。

自己診断をせずにまずは病院へ

食物アレルギーの症状が目のかゆみや咳など比較的軽い場合、ある特定の食品に対するアレルギー反応だと判断するのは難しいものです。中には風邪の症状に似たものもあることから、病院に行かずに済ませてしまう人も多いでしょう。一度ならまだしも、何度か違和感を覚えることがあるようなら、早めに病院を受診したほうが良さそうです。放っておくと気づかないうちにアレルギーがひどくなり、突然命に関わる症状を発症することもあります。また、症状が軽いうちに、医療機関でアレルギー検査をしておくと安心です。

参考サイト(外部)

アレルギー症状のメカニズムや対処法:アレルギージャーナル

B/Hマガジン編集部

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