体調や気分がよくないのは遅発型食物アレルギーかも!?

体調や気分がよくないのは遅発型食物アレルギーかも!?

特に理由が思い当たらないのに気分が悪かったり、体調がすぐれなかったりする体調不良には、さまざまな原因があります。その原因の一つが、「遅発型食物アレルギー」です。しかし、多くの人は体の不調が遅発型食物アレルギーのせいだと自覚することができません。仕事や人間関係のストレスのせいだと思い込んで、ずっと不調のまま日々を過ごしてしまうことも多い傾向です。今回は、自覚しにくい遅発性食物アレルギーの特徴について解説していきます。

遅発性のアレルギーとは

食物アレルギーというと、食べたらすぐに症状が出る「即時型食物アレルギー」を思い浮かべる人が多いかもしれません。即時型食物アレルギーは、食べてからすぐに喘息やじんましんなど、明らかな症状が出ます。時にはアナフィラキシーショックなど命に関わる状態に陥ることもあるのです。食物摂取から症状が出るまでの時間が短いため、食物が原因だとわかりやすいアレルギーといえます。

一方で、食べてから数時間、時には数週間後に症状が出る食物アレルギーを、「遅発性食物アレルギー」と呼びます。食物を摂取した後すぐに症状が出ないため、食物アレルギーが不調の原因だと気づけないケースが多い傾向です。また、即時型アレルギーは幼少期に発症して年齢を重ねるとともに治まっていくことが特徴といえます。それに対し、遅発型アレルギーは年齢に関係なく症状が現れます。これも、遅発型アレルギーの大きな特徴です。

遅発型の食物アレルギーの症状

「なんとなく体調が悪い」といった慢性的な不調が遅発型食物アレルギーの大きな特徴です。まずは消化器官系の症状です。消化不良や便秘、腹痛、吐き気、下痢などの症状が現れます。次に、皮膚症状です。肌荒れや湿疹、にきびなど、肌の表面に症状が出ます。その他、鼻水、鼻詰まりなど呼吸器系の症状や、頻尿など泌尿器系の症状など、一般的なアレルギー症状と同じような症状も多く現れます。しかし、食物を摂取した後すぐに症状が現れるわけではないので、アレルギー症状だと自覚できない可能性が高いのです。

また、遅発型食物アレルギーは精神面にも影響を及ぼします。うつ症状や集中力不足、イライラなど、情緒が安定しない状態が続いた場合は、遅発型食物アレルギーが原因かもしれません。加えて、慢性疲労や倦怠感、口内炎など、遅発型食物アレルギーの症状には一見するとストレスが原因のようなものが多く見られます。この特徴が、食物を食べてからすぐに症状が出るわけではないという特徴と相まって、アレルギーが原因だと気づきにくくさせているのです。

遅発型の食物アレルギーの原因は?

遅発型食物アレルギーの原因は、大きく分けて2つです。まず、1つ目は即時型食物アレルギーと同じく「食物そのもの」に原因がある場合です。特定の食物を毎日欠かさず食べていたり、大量に摂取したりした場合にアレルギー症状が出ます。このケースでは、その食物を一定期間食べないようにすれば、アレルギー反応が弱まります。あとは、自分の体調を見ながら食べるようにすればよいでしょう。

2つ目の原因は、腸内環境の乱れです。人間の腸内には、約100兆もの腸内細菌が存在しています。この腸内細菌が、食べたものを消化・吸収するために、とても大切な役割を果たしているのです。タンパク質を例に解説します。食事で摂取されたタンパク質は、小腸の消化酵素の働きでペプチドやアミノ酸に分解されます。分解されたタンパク質は、通常腸内から外に出ることはありません。なぜなら、腸内細菌が腸内に粘膜のバリアを張り、腸の外に余計なものが入り込まないようにしているからです。

しかし、何らかの原因で腸内環境が乱れると、腸の粘膜に隙間ができてしまいます。この隙間から、タンパク質やペプチドが血液中に流れ出てしまうのです。十分に分解されていない成分が血液中に入り込むと、体がアレルギー反応を起こします。これが、遅発型食物アレルギーが起こるメカニズムです。腸内環境の乱れが原因の場合は、特定の食物だけでなく、さまざまな食物にアレルギー反応が起こります。

栄養補給はサプリを活用

特定の食物にアレルギーがあったり、腸内環境に問題があったりする場合でも、栄養補給はサプリメントがおすすめです。ビタミン類やミネラル類など、自分に必要な栄養素をピンポイントに摂取することができます。毎日を健康に過ごすためにも、サプリメントを上手に使いましょう。

長い目で症状の改善を目指していく

遅発型食物アレルギーは、特定の食物が原因で起こるパターンと腸内環境の乱れが原因で起こるパターンの2つがあります。特定の食物が原因の場合は、しばらくその食物を食べないようにしなければなりません。腸内環境の乱れが原因の場合も、生活習慣を見直すなど改善には時間がかかります。アレルギー症状の改善に取り組んでいる間の栄養素の摂取には、サプリメントを活用するとよいでしょう。アレルゲンの含まれないサプリメントなら、手軽に栄養を補給できます。健康な生活を送れるように、長い目でアレルギーの改善を図っていくことが大切です。

参考サイト(外部)

アレルギー症状のメカニズムや対処法:アレルギージャーナル

B/Hマガジン編集部

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