止まらないくしゃみや鼻水…スギ花粉の時期を楽にしたい!今からできる対策5つ

止まらないくしゃみや鼻水…スギ花粉の時期を楽にしたい!今からできる対策5つ

くしゃみや目のかゆみなど、花粉が飛び始めるとさまざまな不快症状に悩まされる人が多く見られます。花粉症のシーズンがやってくると憂鬱になるので、できるだけ症状を軽く済ませたいと考える人も少なくありません。花粉症を乗り切るためには、まずは花粉症のメカニズムや知っておきたい対策について知識を深めておきましょう。そこで今回は、スギ花粉の時期を楽にするためのポイントや押さえておきたい花粉症に関する情報を詳しく紹介していきます。

そもそも「花粉症」ってどうして起こるの?

春先になるとくしゃみや目のかゆみに悩まされている人でも、なぜ不快症状が起こるのか詳しくは知らずにいる人も多いことでしょう。花粉症になる人もいれば、マスクやメガネをせずに外出してもなんともない人もいます。この違いは、アレルゲン物質である花粉に対して身体が反応するかどうかです。花粉症の人は、花粉が花や目の粘膜に付着すると身体が過剰に反応して、鼻水や涙で外に出そうとします。一方で、花粉症ではない人は、身体が花粉を刺激であると認識しないため症状が起こらないというわけです。

花粉症は、季節性アレルギー性鼻炎といって、花粉が飛ぶ時期だけ症状が起こるのが特徴です。日本には花粉症の原因となる植物が約60種類あります。一方で、ほこりやダニに反応する季節性アレルギー性鼻炎は季節を問わず身体が過剰に反応してしまうのが特徴です。どちらか一方の体質の人もいれば、どちらにも反応してしまう人もいます。後者の場合、季節を問わずくしゃみ・鼻水・目のかゆみなどに悩まされているはずです。

花粉症の主な症状とは?

花粉症といえば、目のかゆみ・くしゃみ・鼻づまりなどの症状が多いですね。他にも、熱っぽい・皮膚のかゆみ・下痢などが現れることもあります。これらの不快症状が原因となって、睡眠不足や思考の低下などさまざまな影響が現れるのが特徴です。とくに鼻の三大症状であるくしゃみ・鼻水・鼻づまりは、睡眠不足やストレスを招くこともあります。症状の現れ方は人によって異なり、軽く済む人もいれば仕事や勉強が手につかなくなるほどひどい症状に悩まされる人もいます。

花粉症の症状は薬によって、ある程度抑えることが可能です。自分はどのような症状が起こりやすいか知っておくことで、自分に合った花粉症対策を考えることができるでしょう。目のかゆみがひどければ眼科、鼻炎なら耳鼻科というように症状に合わせて受診することがポイントです。

スギ花粉の時期はいつからいつまで?

植物によって花粉が飛散する時期は異なります。スギ花粉の場合、早ければ2月下旬頃から飛散がはじまり、目のかゆみやくしゃみといった不快症状が現れる人もいるでしょう。スギ花粉の飛散は3~6月が最も多く、この時期になるとマスクやメガネを着用して外出する人が多く見られるようになります。日本では、戦後にスギの木の植林に力を入れていました。伐採されずに育ったスギの木は開花適齢期を迎えているため、スギ花粉による不快症状に悩む人が増加傾向にあるというわけです。

5月下旬から6月頃になると、症状が落ち着く人がほとんどです。しかし、スギよりも少し遅れて飛散が始まるヒノキに対しても症状が現れる人は、スギ花粉の飛散が終わった後もヒノキの花粉に悩まされることになります。また、花粉の飛散は地域によって時期が異なるため、生活しているエリアの飛散時期をチェックしておくことが大切です。

花粉症は一度なってしまうと良くならないの?

アレルギー体質の人は、キャパシティーを超えるアレルゲンが体内に溜まると皮膚のかゆみや鼻の三大症状などが現れます。今はまだ花粉症の症状が現れていない人でも、次の春には花粉症デビューをする可能性もあることを頭に入れておきましょう。幼児期に花粉症を発症するケースも多く、体内の花粉に対するキャパが小さければ年齢に関係なく発症することがわかります。つらい花粉症の症状から解放されたいと考える人は多いものの、完治を目指すことはむずかしいと考えられています。しかし、治療や予防をすることで症状を和らげられることを頭に入れておきましょう。まずは、自身の体質や症状の原因をしっかりと把握することが大切です。

花粉症を乗り切るための対策1【医療機関を受診する】

花粉症かもしれないと思ったら、まずは医療機関を受診することが大切です。花粉症の初期症状は、風邪に似ているためそのままにしてしまう人が少なくありません。鼻水やくしゃみなどが長引くときには、花粉症を疑ってみましょう。風邪と花粉症の大きな違いは、目のかゆみとサラサラとした鼻水です。耳鼻科や内科では、アレルギー検査によって花粉症の有無を調べます。皮膚のかゆみがみられるときには皮膚科を受診し、アレルギー検査をしてもらうことも可能です。また、より専門的なアレルギー科のある病院で診てもらうのも良いでしょう。

すでに花粉症に悩まされている人も、花粉の飛散が始まる前に病院を受診することが大切です。症状が出る前に薬の服用を開始すれば、症状がひどくなるのを防ぐことができます。仕事や家事などに支障をきたすほどつらい場合は、鼻粘膜切除や舌下免疫療法などの治療を受けることも可能です。ただし、治療方法は病院によって異なるので、すべての医療機関で治療が受けられるというわけではありません。

花粉症を乗り切るための対策2【花粉症グッズを揃える】

できるだけ花粉が体内に入り込まないように、花粉の飛散が本格化する前に花粉症グッズを準備しておくと良いでしょう。マスクやメガネを着用することで、鼻や目の粘膜に花粉が付着することを予防できます。普通のマスクやメガネでも予防に役立ちますが、花粉症対策として作られた商品のほうがより花粉を防ぐ効果が高めです。コンタクトレンズをつけている人は、花粉の飛散が落ち着くまではメガネで過ごすなどの工夫を心がけましょう。ドラッグストアには花粉症対策アイテムの品揃えが豊富です。鼻炎薬や目薬なども合わせて購入できるのでとても便利ですが、症状が改善されないときには悪化させないためにも早めに病院を受診することが大切です。

花粉症を乗り切るための対策3【家に花粉を入れない】

外出先での花粉症対策は万全でも、帰宅時に外から室内に花粉を持って帰ってしまうということがあります。室内に花粉が入り込むと、夜眠るときにも症状が出てしまうので注意が必要です。また、自分は症状がなくても家族に花粉症の人がいる場合は、家に花粉を入れないように配慮しましょう。帰宅したときには、家に入る前に玄関先で服や頭についた花粉をしっかり払い落すことで、室内に入り込む花粉を最小限にすることができます。

天気が良い日は布団や洗濯物を外に干したくなりますが、取り込むときに花粉まで一緒に室内に入ってしまいます。花粉が飛散する時期は、室内干しをしたり布団乾燥機を使ったりするようにしましょう。また、空気清浄機や加湿器を使って空気中に花粉が舞わないようにするのもひとつの方法です。家の中に花粉を入れないように神経質になりすぎると、今度は室内の空気が滞ってしまいます。花粉の飛散が少ない雨の日や花粉の飛散が少ない時間帯を狙って換気をすると良いでしょう。花粉症の症状がひどくなると、体調を崩しやすくなりストレスが溜まってしまいます。家にいるときぐらいは快適に過ごせるように、室内環境を整える工夫をしましょう。

花粉症を乗り切るための対策4【花粉情報をこまめにチェック】

夏は熱中症情報、冬は乾燥情報がニュースや天気予報で伝えられます。同様に花粉の飛散が多くなる春先には、花粉飛散情報が伝えられているのでチェックしてみましょう。花粉の飛散は天気や風の強さによって量が変わってきます。気温や環境の変化によって花粉の飛散が始まる時期は毎年異なるので、2月下旬頃から花粉情報はチェックするようにしましょう。花粉症の症状を悪化させないためには、早めの予防が大切です。

最高気温が高く湿度が低い日は、花粉の飛散が多くなります。雨の日は花粉の飛散は少ないものの、翌日はそのぶん多くなる傾向にあるのでとくに注意が必要です。インターネットやテレビの花粉情報や気象情報をチェックすることは、花粉症を悪化させないために欠かせない対策といえるでしょう。

花粉症を乗り切るための対策5【食事や生活習慣を改善する】

健康維持と美容効果を高めるためには食事や生活習慣の見直しが大切です。花粉症の改善も、ライフスタイルの改善が大きく影響してくることを覚えておきましょう。花粉症に悩んでいる人は、甘いものや脂質を摂り過ぎないことが大切です。さらに、コーヒーなどカフェインが含まれているものは刺激となるので控えたほうが良いでしょう。一方で、腸内環境を整えてくれるヨーグルトやアレルギー反応を抑制する働きを持つ青魚は積極的に摂取しましょう。また、緑黄色野菜に含まれるビタミンA、イチゴやブロッコリーに多いビタミンC、ナッツ類やカボチャに多く含まれるビタミンEなどもアレルギー症状に効果が期待できます。

身体の免疫力が低下していると、花粉症の症状は悪化してしまいます。質の良い睡眠・栄養バランスのとれた食事・適度な運動を心がけることで、免疫力を高めホルモンバランスを整えることができるでしょう。飲酒や喫煙が習慣になっている人は、花粉症の症状が悪化するリスクがあります。アルコールは血管を拡張させ喫煙は鼻の粘膜を刺激するため、花粉症を改善するためには控えたほうが良いでしょう。

花粉症を知って必要な対策を!

花粉症になると、目のかゆみや鼻炎以外にも皮膚のかゆみなどの不快症状が現れるのが特徴ですね。花粉が飛散するシーズンは植物によって異なりますが、自身のアレルゲンとなる植物を知っていればある程度予防をすることができます。また、花粉症は一度発症すると完治がむずかしいものの、病院で治療を受けたり薬を服用したりすることで症状を和らげることが可能です。

花粉症を乗り切るためにできる対策は多々あります。まずはできることから始めてみると良いでしょう。花粉症対策シーズンになるとドラッグストアには花粉症対策グッズが数多く並びます。外出時は体内に花粉を入れないように気を配り、室内にも花粉を持ち込まない工夫が必要です。また、腸内環境を整え、抗酸化作用を高めるビタミンA・C・Eを多く含む食事を意識し、睡眠をしっかり取って花粉症に負けない身体を作りましょう。花粉症シーズンを乗り切るためには、花粉症を知って必要な対策を心がけることが大切です。

花粉症情報サイト(外部)

花粉症の主な症状や原因、治療法など:アレルギージャーナル

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