スキンケアの基本その1.正しいメイク落としと洗顔方法
ほとんどの人が毎日行うメイク落としや洗顔は、間違った方法を実践していると肌に負担をかけることになるので正しいやり方を身につけましょう。まずは、メイク落としですが、種類がいくつかあり、そのなかでも比較的肌に刺激が少ないのは「ミルクタイプ」や「クリームタイプ」です。洗浄力が高めなものは「ジェルタイプ」「リキッドタイプ」「オイルタイプ」「拭き取りタイプ」などがあります。できれば肌への刺激が少ないタイプを選びたいものですが、汚れをきちんと落とすことを考えるとメイクの濃さに合わせて使い分けるのが良いでしょう。
はじめに、手の雑菌が肌に付かないようにハンドソープで手を洗い、目元などのポイントメークを専用リムーバーで落としておきます。それから、パッケージに記載されている規定量のクレンジングを、皮脂の多いTゾーン、頬、皮膚の薄い目や口の周りという順番で馴染ませます。メイクとクレンジングが馴染んだら、30~32度くらいのぬるま湯でしっかりすすいで完了です。すすぎを熱いお湯ですると、肌の潤いを保つのに必要な油分や水分まで落としてしまうため、触ってみてぬるいと感じるくらいの温度で行います。
次は、正しい洗顔のやり方です。クレンジング後の場合はそのまま洗顔料を泡立てますが、洗顔のみの場合ははじめに手を洗って清潔にします。その後、ぬるま湯で顔を予洗いして汚れを落としやすくしておくことがポイントです。洗顔料を泡立てネットなどでよく泡立てたら、Tゾーン、頬、目元や口元の順番で洗っていきます。目元や口元はデリケートなので、泡をのせる程度で十分です。最後に、ぬるま湯で泡をしっかり洗い流し、清潔なタオルでやさしく水気を拭き取ります。
スキンケアの基本その2.紫外線対策と保湿ケア
綺麗な肌をつくるには、紫外線対策と保湿ケアも欠かせません。紫外線はシミやそばかすの原因になるだけでなく、シワやたるみまで引き起こすことがあるため、普段から紫外線対策を意識して生活をしましょう。紫外線対策といえば日焼け止めですが、正しく使用しなければ十分な効果が得られない可能性があります。日焼け止めはムラなく塗ることが大切なので、少しずつ肌にのせて伸ばしていくのがコツです。顔の場合は、1円玉程度の量を額・両頬・鼻・あごの5箇所にのせて、まんべんなく塗ります。眉間や小鼻、生え際は塗り忘れが多い部分なので注意が必要です。ただし、日焼け止めは長時間効果を発揮するわけではないため、2~3時間ごとに塗り直しをします。また、レジャーシーンや汗をかきやすい季節は、耐水性のあるウォータープルーフタイプを使用すると安心です。
それから、肌に潤いを与えて綺麗な肌を保つためにもスキンケアアイテムは正しい順番で使いましょう。洗顔後、最初に肌に付けるのは、肌に潤いを与える「化粧水」です。次に、有効成分を補うための「美容液」を使用し、最後に「乳液・クリーム」で蓋をします。スキンケアアイテムはパッケージに記載されている規定の量を使用すると効果を実感しやすくなります。もったいないからと使用量を減らすと肌と手の間に摩擦が起きて、刺激を与えてしまうのです。スキンケアアイテムを肌に付ける際は肌に刺激を与えないよう、手のひらを使って優しくハンドプレスで馴染ませます。
スキンケアの基本その3.食生活と運動
食生活と運動で、身体のなかから綺麗な肌をつくることも大切です。なぜなら、古い細胞から新しい細胞に生まれ変わる新陳代謝を滞りなく行うためには、身体のなかからも働きかける必要があるからです。新陳代謝を促進させるには、体内の活性酸素を増やしすぎないようにしなければいけません。活性酸素はストレスや紫外線、大気汚染などが影響して増加するもので、増えすぎると体内で処理しきれなくなってしまいます。
そんな活性酸素から身体を守ってくれるのは「ビタミンA(β-カロテン)」「ビタミンC」「ビタミンE」などの栄養素で、抗酸化物質とも呼ばれています。ビタミンAはニンジンやカボチャに多く含まれ、粘膜を保護する役割もあるといわれています。ビタミンCはトマトやブロッコリーに多く含まれていて、コラーゲンを生成するときにも必要な栄養素です。ビタミンEは紫外線のダメージから肌を守ってくれて、アボカドなどに多く含まれます。
また、運動をすることで、老廃物をスムーズに排出したり新陳代謝を促したりといった効果が期待できます。数ある運動のなかでも、綺麗な肌をつくるのに効果的なのが「ウォーキング」「水泳」「ランニング」などの有酸素運動です。有酸素運動を行うと心臓や血管の機能が高まるため血液やリンパの流れが良くなります。その結果、老廃物が排出されやすくなり、新陳代謝に必要な栄養素が身体の隅々まで届くのです。
正しいスキンケアを知って肌が綺麗な人になろう!
正しいスキンケアを知り毎日の生活に取り入れていれば、きっと綺麗な肌を手に入れることができるはずです。そのためにも、身体の外側と内側の両方からアプローチをして、人に自慢したくなるような肌を目指しましょう。