ダイエット成功のカギ?パントテン酸を知ろう!

身体を動かし、基礎代謝を上げ、痩せやすい身体を作るというのはダイエットの基本です。とはいえ、身体に負担をかけすぎると、体調を崩してしまいますし、なにより長続きしません。脂肪を燃焼させるための働きかけはもちろん大切なことですが、それだけではなく、脂肪燃焼を効率化させるために必要な栄養素を摂取することも必要です。そこで、今回はダイエット成功のカギとなるパントテン酸という栄養素について紹介していきます。

そもそもパントテン酸とは?

パントテン酸は、水溶性のビタミンの一種で、その名前の由来は広くどこにでもあるという意味から来ています。その意味通り、パントテン酸はさまざまな動植物食品に含まれている栄養素です。体内に取り込まれた糖質、脂質、タンパク質というのは、酵素の働きかけによって分解され、エネルギーへと変換されていきます。パントテン酸は、この酵素の補助として重要な役割を持つ栄養素です。酵素がエネルギー源を分解するためには、パントテン酸が生み出す物質が必要となります。つまり、パントテン酸と酵素のエネルギー代謝をアップさせることができれば、エネルギーをよく消費することができる身体を作ることが出来ます。

脂肪というのは、エネルギーに変換されずに体内に蓄積された糖質や脂質が変化したものです。一方で、一度変換されたエネルギーは、エネルギーのまま体内に蓄積されることはありません。ダイエットというのは、結局のところ体内にあるエネルギー源をどれだけエネルギーへと変換できるか、というのが肝になります。運動や食事制限でダイエットを試みている方も、エネルギー変換を行う酵素の支えとなるパントテン酸を意識した食生活を送ることで、さらに効率よくダイエットを行うことができるようになります。

不足すると体に悪影響も?パントテン酸の作用とは?

パントテン酸は多くの食品に含まれている栄養素です。また、腸内細菌によって体内でも合成されます。そのため通常の食生活で不足することは滅多にありません。ただし、極度の食事制限によるダイエットを試みている方などは、欠乏症に陥ることも十分にあり得ます。パントテン酸は、糖代謝や脂肪酸代謝において重要な支えとなる物質です。これが不足してしまうと、まず初期症状として疲れやすくなったり、食欲がなくなったり、便秘になったりします。さらに症状が進むと、めまい、動悸、頭痛が酷くなります。最終的には成長障害を起こしたり、手足の知覚の異常がみられたりする場合もあります。

パントテン酸は、体内に摂取されることで活性化し、さまざまな働きをします。ダイエットに役立つ、多くの酵素反応の他にも、善玉コレステロールを増やしたり、ホルモンや抗体を作ったりと役立っています。つまり、ダイエット効果以外にも、パントテン酸というのは体調を整える上でとても重要な働きをしているということになります。

パントテン酸が含まれる食品は?

パントテン酸がより多く含まれている食品としては、動物性食品であれば豚や牛、卵や鶏のレバーが代表的です。魚介類の中ではタラコやウナギ、イワシなどにも多く含まれています。植物性食品の中では、納豆、ブロッコリーなどがパントテン酸を多く含んでいます。また、栄養が少ないというイメージがあるキノコ類の中でも、シメジ、ヒラタケ、ナメコはパントテン酸が豊富です。パントテン酸はダイエット効果以外にも、多くの物質の生産にも関与しているので、肌荒れや風邪、コレステロール値が高いといった悩みの解消にも役に立ちます。

ただし、パントテン酸は調理の段階で損失されやすいので注意が必要です。パントテン酸は、熱に弱く、酸やアルカリによって破壊されやすいといった性質を持っています。パントテン酸をより多く摂取するためには、過度な加熱を避けたり、酸性の調味料を少なめにしたりするなどの工夫が必要となります。食品の煮汁を利用できる料理などは、排出されたパントテン酸を余すことなく摂取することができるので、オススメです。毎日の献立の中に、パントテン酸を多く含んだ食品や料理を一品加えるだけでも、十分な量を摂取することは可能でしょう。

パントテン酸を摂取して健康を維持しよう!

ダイエット成功のカギとなるパントテン酸は、決して特別なものではなく、日頃から当たり前のように摂取している栄養素です。さまざまな食品の中に含まれ、さらには体内でも合成されるこの栄養素は、ありふれたものだからこそ、体内ではとても重要な働きをしてくれています。単にダイエット効果があるだけではなく、ホルモンや抗体など、健康を維持するために必要な役割も担っています。意識してパントテン酸を摂取するためには、食品の料理法に一工夫が必要となりますが、サプリメントによる摂取も可能です。ただし、サプリメントによる摂取には注意も必要です。パントテン酸の過剰摂取による過剰症は基本的にないとされています。これはパントテン酸というものが体内で利用されずに余ると、尿に溶けて排出されるからです。しかしサプリメントによるパントテン酸の過剰摂取の実験で、体調不良を訴えた被験者もいたという報告があります。サプリメントを利用する際は、用法を守った上で、適量を摂取するようにしましょう。

B/Hマガジン編集部

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