花粉症の時期に目が乾くのは「ドライアイ」かも?症状や対策を解説

花粉症の時期に目が乾くのは「ドライアイ」かも?症状や対策を解説

花粉症の時期になると、目のかゆみや充血に悩む人も多いのではないでしょうか。しかし、花粉症による症状ではなく、根本的な原因はドライアイの可能性もあります。目の乾燥が気になっている人、目薬が手放せない人は注意が必要です。さまざまな原因でドライアイを引き起こし、花粉症の時期に悪化しているケースもあります。ドライアイの症状や原因、放置する危険性などを確認しておきましょう。また、花粉症とドライアイの関連性についても紹介します。

ドライアイの症状や原因は?

ドライアイとは、目の粘膜にトラブルが起こることで、目に必要な涙の量を一定に保てなくなる状態です。目の表面が乾燥し、細菌の侵入やまばたきの摩擦により、目の表面に傷が付きます。その結果、常に目の違和感を覚えている状態や、乾燥により目を開けていられない状態、強い痛みを感じる状態になるのです。ドライアイの原因はさまざまですが、パソコンやスマートフォンの画面を見ていると、まばたきの回数が減少するため、ドライアイの原因となります。

空気の乾燥や、エアコンの風が顔に当たる環境の場合、ドライアイの原因になるだけではなく症状も改善しないでしょう。さらに、コンタクトレンズを使用している人は、目の水分が蒸発することがドライアイにつながります。ソフトコンタクトレンズの場合、まばたきをするとレンズと目のあいだに摩擦が起こるため、ドライアイの症状が進行することがあるのです。外部刺激だけではなく、薬の服用や眼精疲労を緩和する市販の目薬が、ドライアイを引き起こす原因になる場合もあります。精神安定剤などの服用、防腐剤入りの目薬の使用は涙の量を減らす作用があるため、ドライアイにつながるでしょう。

なぜ花粉症でドライアイになるの?

花粉症に関連したドライアイの症状は、アレルギー性結膜炎と呼ばれる病気の可能性もあります。アレルギー性結膜炎になると、結膜が炎症を起こしている状態となります。アレルギー性結膜炎は、目の充血やかゆみ、目がゴロゴロするという症状が特徴です。ドライアイと花粉症によるアレルギー性結膜炎は、それぞれ別の病気であると感じる人も多いのではないでしょうか。しかし、両者の関連性は深いと言えます。ドライアイを起こしていると、涙の分泌量が減少するため、目に侵入した細菌や花粉を涙で流せません。

つまり、目の表面に花粉が付いたままの状態になり、アレルギーによる炎症を起こします。反対にアレルギー性結膜炎を起こしていると、目の表面に十分な量の涙を維持できません。これは、アレルギー性角膜炎による涙の成分の変化が原因です。涙の成分変化や、涙の維持ができないことで、ドライアイの症状が進行するという悪循環になります。花粉症でドライアイの症状が見られた場合、ドライアイもしくはアレルギー性結膜炎いずれか一方の治療で、花粉症時期の目の違和感が軽減される可能性があるでしょう。ただし、花粉によるアレルギー性結膜炎とドライアイが同時に起こる場合もあるため、注意が必要です。

実は意外と怖い!ドライアイを放っておくとどうなる?

ドライアイは、治療や改善を試みなければ重大な病気につながることもあります。ドライアイは目の表面が乾燥している状態であり、まばたきをする際はもちろん、まばたきをしていないときにも痛みを感じるなど、日常生活に支障をきたします。ドライアイの痛みにより眼精疲労を引き起こし、肩こりや首こりなど全身の不調につながることもあるでしょう。また、目の表面が乾燥すると、外部刺激でも簡単に傷がつく状態です。ほこりやメイクなど異物が付着することや、まぶたを擦っただけでも傷が付く可能性があります。

傷が付くと、角膜がはがれる角膜上皮剥離など、重大な病気を起こす可能性があることも認識しておかなければなりません。角膜上皮剥離や目の表面が傷つくこと、乾燥は、視力低下の原因となります。ドライアイは、目の乾燥や眼精疲労による痛みを引き起こすことが一般的です。しかし、眼精疲労による一時的な目の痛みなのか、目の表面にトラブルが起こっているのか、素人では判断できません。正しい判断と適切な治療を行わなければ、ドライアイの症状が進行し、病気の合併症を起こすケースもあります。怖い病気を予防するためにも、放置しないことが重要です。

目のケアも忘れずに!花粉症時期のドライアイ対策

ドライアイは、さまざまな原因で涙の分泌量が減少する病気です。目の違和感による痛みや、目の表面が傷つき視力が低下するケースもあります。しかし、一時的な目の不調、ドライアイ、花粉症によるアレルギー性結膜炎の3つは、自己判断ができないのです。目がかゆい、異物が入っているように感じる、目が充血する場合、自己判断で目薬や薬を服用することは避けましょう。たとえば、花粉症のアレルギー症状による目のかゆみだと考えていた症状でも、根本的な問題はドライアイというケースも珍しくありません。

そのため、眼科を受診し、原因を見つけて正しい治療を行う必要があります。季節を問わずドライアイの症状がある人は、花粉を涙で流すためにも、花粉症時期のドライアイ対策を徹底しましょう。

花粉症情報サイト(外部)

花粉症の主な症状や原因、治療法など:アレルギージャーナル

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