生薬の一つ「葛」の効果に注目!葛湯で健康かつ美しい身体を手に入れよう

生薬の一つ「葛」の効果に注目!葛湯で健康かつ美しい身体を手に入れよう

健康や美容に効果が期待できるものの一つに葛湯があります。これまでに葛湯を飲んだことがある人もいれば、初めて耳にした人もいることでしょう。クセがなく飲みやすい葛湯は、健康や美容に気を付けている人々のあいだで注目されています。人気の理由を知ることで、葛湯に対する新しいイメージも得られるかもしれません。そこで今回は、葛湯が幅広い世代の人々に愛される理由や成分・効果など、気になる葛湯について深掘りしていきます。

葛湯とは?

葛湯の原料となる葛は、生命力が強い植物として有名です。しかし、葛の生産が盛んな地域も少なくなり、国産の葛粉を使用した葛湯は減少傾向にあります。市販されている葛湯は、葛の根から抽出された葛粉を用いているのが特徴です。葛の花は秋の七草の一つで、赤紫色の可愛らしい花を咲かせます。葛の花と根は漢方薬として人々の健康を支え、葉は家畜のえさとなりツルでひもやカゴを作るなど余すところなく使える植物として重宝されてきました。

お湯に溶かして飲む葛湯は、さまざまな用途のなかで最もポピュラーな葛の使い道です。寒い時期や風邪を引いたときなどに葛湯を飲む習慣もあり懐かしさを感じる人もいることでしょう。日本では、自然の恵みやオーガニック食材の魅力がクローズアップされることも増えています。そのため、健康志向の人や美容に興味がある人のあいだでは、葛湯が持つ効果にも注目が集まっています。さらに、子どもから高齢者まで幅広い世代の人々の心をつかむ葛湯は、日本だけでなく海外の人々にも人気です。観光土産として購入する人も多く、葛湯の魅力は世界中に発信されています。

葛湯の成分と効能

葛は葛湯以外にも葛餅・葛きりなど和菓子の材料にも使われています。また、漢方薬である葛根湯にも用いられるなど幅広い活用方法がある植物です。葛の根には、ダイゼインやプエラリンと呼ばれる成分が含まれており、解熱・鎮痙の効果があると考えられています。また、10~15%はデンプンで、葛湯にとろみがあるのはそのためです。デンプンが多いと聞くと片栗粉やコーンスターチと同じではないかと思われがちですが、荒れた土地でも育つ生命力は他の植物にはない葛特有のものといえます。

炭水化物であるデンプンは、胃腸に優しく身体に負担をかけずにエネルギー補給できるというメリットがあります。つまり、風邪を引いたり体調を崩したりしたときに葛湯を飲むのは理にかなっているというわけです。生薬として使われる葛は、身体を温めつつ回復を促してくれる万能な植物といえるでしょう。葛を粉にしてお湯で簡単に飲めるように加工された葛湯は、砂糖などで食べやすく味つけされている商品が多く見られます。

葛湯の種類

葛湯はすべて同じと思っている人も多く見られますが、実は葛湯には「吉野葛」と「吉野本葛」の2種類があります。葛粉の割合によって呼び方が異なり、成分表示にもしっかりと明記することがルールです。葛粉100%であれば「吉野本葛」、さつまいものデンプンを50%程度混ぜたものを「吉野葛」といいます。国産の葛粉は生産量が少ないため、さつまいものデンプンが配合されている「吉野葛」はリーズナブルな価格で手に入れることが可能です。また、さつまいものデンプンならではの粘りがしっかりでるのもメリットの一つとされています。とはいえ、葛粉の割合が減る分身体に良いとされる成分も少なくなってしまうというデメリットもあることを知っておきましょう。

葛湯を選ぶときには、成分表示に注目して葛粉の配合割合に注目することがポイントです。また、葛湯のなかには飲みやすく香料や着色料が加えられている商品も多いため、添加物が気になる人は成分をチェックしてから購入すると良いでしょう。身体に良い葛湯を目指して砂糖など使用する材料にこだわっているメーカーもたくさんあります。せっかく健康や美容に効果が期待できる葛湯を飲むなら、目的に合わせて商品を選ぶことが大切です。

葛湯の作り方

市販されている葛湯は、粉末をコップや器に入れてお湯を注いで飲むのが一般的です。ゆっくりかき混ぜながらお湯を注ぐと、粘りがでて飲むというよりは「食べる」という表現がぴったりの葛湯ができあがります。スプーンですくって食べたりお湯の分量が多ければとろみのあるドリンクとしても楽しんだりできるのが魅力です。このときお湯がぬるいと葛湯本来のとろみがつかなくなってしまうので、熱いお湯を注ぐようにしましょう。

砂糖などが加えられた市販の葛湯ではなく葛粉から作る場合は、甘みをプラスするために砂糖を好みで加えるのがポイントです。葛粉を器に入れて少量のぬるま湯でしっかり溶かしてから熱湯を加えて手早く混ぜます。あらかじめ器を温めておくことで、葛湯が溶け残ることなくダマがないなめらかな仕上がりになります。最後に砂糖を加えてよく混ぜれば優しい味わいの葛湯が完成します。身体を温めて胃腸の回復も助けてくれる葛湯は、冷えが気になる女性や健康志向の人にもぴったりの飲み物といえるでしょう。

B/Hマガジン編集部

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