お酢との違いを知って上手に活用しよう！
お酢と黒酢の違いとは？
黒酢には人が生きていくうえで欠かせない成分「アミノ酸」が豊富に含まれています。アミノ酸には体内で合成される非必須アミノ酸と体内では作ることができない必須アミノ酸がありますが、黒酢には必須アミノ酸9種類のうちトリプトファンを除く8種類が含まれています。
必須アミノ酸は食事から摂取する必要があるので、黒酢は健康を保つためにとても重要な役割を果たしていると言えるでしょう。また、ビタミンB2やB6、B12、パントテン酸、ナイアシンなどのビタミン類や、マグネシウム、カリウム、カルシウム、リン、鉄分などのミネラルも豊富に含まれています。
味つけや根菜類のあく抜きに便利な米酢は白米から作られますが、黒酢は精米する前の玄米を用いて作るのが特徴です。精米よりも玄米のほうが栄養価も高いので、完成した酢の栄養成分にも大きな違いがあらわれます。
また、米酢は金属容器で発酵させて4カ月ほどで完成しますが、黒酢は壺の中でゆっくりと発酵させるので出来上がるまでに1年以上かかるのが一般的です。中国の伝統酢である香酢も玄米やもち米で作られていますが、発酵や熟成を促すために何度も人の手が加えられます。同じ穀物を発酵させた酢でも、米酢・黒酢・香酢はそれぞれ違いがあることを知っておきましょう。
栄養成分の宝庫！黒酢がもたらすさまざまな効果と効能
驚くべき黒酢パワーとは？
黒酢はダイエット効果だけでなく、生活習慣病の予防や便秘解消にも効果があると言われています。なぜそのような効果があるのか、黒酢の栄養成分や、どんな症状に効果があるのかをいくつか紹介します。
黒酢に含まれるグリシンには質の良い睡眠づくりに効果があり、翌朝すっきりと目覚めることができます。また、肥満の予防や二日酔いの防止、体臭の原因となる雑菌を除菌することもできます。黒酢は、健康面でもエチケットケアの面でも私たちの生活に非常に役立つことが分かっており、注目度も高いためさまざまな商品が開発されています。
黒酢はどうやって作られるの？
黒酢の作り方
一般的に黒酢はダイエットや美容や健康に良いとされていますが、黒酢の製法を知ることによって黒酢の良さをより深く理解することができるかもしれません。ここでは黒酢と一般的なお酢との違いや作り方、効果アップが期待できる手作り黒酢について説明します。
おいしい黒酢、おすすめの黒酢とは？
日本で最初に黒酢を作ったのは、鹿児島県霧島市福山町です。福山町の気候は冬の時期であっても比較的暖かく、平均気温も高めで、屋外で黒酢を作るには最適であるといわれている地域です。福山町では米酢を作る際に壷を使い、屋外で醸造する方法が江戸時代の頃から行われています。壷で熟成する工程において、熟成期間が長くなると琥珀色に色が付き始めたことが黒酢を作るきっかけになったといわれていますが、中国大陸から伝わったなど諸説あります。
いずれにしても、福山町で作られる黒酢が後に「鹿児島の壷造り黒酢」と呼ばれるようになります。黒酢が正確に作られた時期は定かではありませんが、江戸時代後期にはすでに生産されていたことがわかっているため、鹿児島の黒酢には200年以上の深い歴史があります。壷や屋外で作るその独特な製法がもっとも特徴的ですが、他の黒酢とは比べ物にならないほど味や栄養価にも差があります。せっかく飲むのであれば栄養価が高くておいしいものを選びたいもの。自分好みの黒酢を探してみましょう。
毎日の食生活に黒酢を取り入れよう！
黒酢を飲むならタイミングも大事！黒酢の飲み方
スーパーやドラッグストアには多くの黒酢が並び、インターネットでもたくさんの商品が紹介されています。多くの人が注目している黒酢ですが、実際にはどのように飲めばいいのでしょうか。そこで、1日に飲む黒酢の適量や飲むタイミングなど飲み方を紹介します。黒酢習慣を始めたいという人は参考にしてみてください。お酢が苦手な方はサプリメントで摂取するのもおすすめです。
黒酢を使った人気のレシピ
まろやかな香りと独特のコクが持ち味の黒酢は、アミノ酸や酢酸、ビタミン、ミネラルなどの疲労回復、冷え性の改善、便秘やむくみの予防に効果に期待できる成分が、豊富に含まれる調味料です。その他、肌の調子を整えてくれるセリン、シスチン、グリシンなどの成分も含まれます。黒酢の旨味やコクを活用するためにも、「飲む」だけではなくいつもの料理に少し加えてみましょう。ここでは、黒酢を使った人気のレシピをピックアップしてみました。
効果的に摂ることで血液がサラサラになり、新陳代謝がアップし身体の免疫力が上がるほか、アミノ酸の一種であるアルブミンには余分な水分や老廃物を排出するデトックス効果（むくみ解消）など、まさに栄養の宝庫である黒酢。毎日の美と健康のために、さっそく取り入れてみてはいかがでしょうか。
