知っておきたい!黒酢での薄毛対策と注意点

知っておきたい!黒酢での薄毛対策と注意点

黒酢は、身体を柔らかくする、身体によいなどの理由から、健康志向の人に好まれている酢の一種です。また、黒酢に含まれる成分は、健康維持だけではなく、育毛や薄毛に対する作用も注目されています。しかし、黒酢には健康のサポートや育毛、薄毛への作用が期待できますが、飲み方を誤ると健康を害する可能性もあるのです。現段階で生活の中に黒酢を取り入れている人は、黒酢をそのまま飲んでいる人も多いのではないでしょうか。そこで、黒酢と髪の毛の関係、危険な飲み方と正しい飲み方について紹介します。

育毛剤にも含まれている!黒酢はアデノシンを作成する

黒酢は、酢の主成分「酢酸」が身体の細胞に入ることによって、育毛剤にも含まれる成分「アデノシン」を生成することが特徴です。アデノシンには、血管を拡張する作用があるため、血液循環が促進されて冷え症の解消や血圧低下にもつながります。また、生活習慣の乱れにより血液がドロドロとした状態の人であれば、血管の拡張によって血流を健康な状態に戻す効果が期待できることも特徴です。血液がドロドロとした状態では血行が悪くなるため、頭皮に栄養を届けられなくなり、頭皮環境が悪化します。

血液循環を体感することは難しいため、黒酢摂取前後の血圧の上下によって判断するとよいでしょう。ただし、血圧が低下したあとに黒酢を摂取することをやめると、すぐに元の血液に戻ってしまいます。高血圧な人、血液の状態が悪い人は、黒酢を継続的に摂取することが大切です。

血行促進が期待できる!イノシトール

薄毛や抜け毛が進行する理由は、生活習慣の乱れや高血圧による血行不良が挙げられます。髪の毛は、頭皮に存在している毛母細胞と呼ばれる細胞が分裂することによって成長します。毛母細胞は、頭皮の毛細血管を通る血液から運ばれる栄養素や酸素を利用して細胞分裂を行うことが特徴です。頭皮の血行が悪くなると毛母細胞が活性化せず、発毛や育毛に悪影響となります。

頭皮の毛細血管は髪の毛の10分の1ほどの太さであり、血液の状態が悪いと、すぐに栄養が届かなくなってしまうのです。十分な栄養を吸収できなくなった髪の毛は弱く、細くなり、薄毛や抜け毛につながるため、血行を促進することは重要なポイントの1つとなります。ただし、頭皮の血行だけを促進させる部分的なマッサージなどでは効果を得にくいといえるでしょう。血液とともに循環する栄養素が重要であり、全身の血行を促進しなければ、食べ物によって摂取した栄養素を届けられないためです。

また、血行が悪くなると頭皮の筋肉も硬直し、さらなる血行不良を引き起こすという悪循環になります。黒酢に含まれ、血行促進が期待できる成分である「イノシトール」は、ビタミンと同等の働きをする成分ではありますが、ビタミンとしては扱われることがない特殊な成分です。イノシトールの主な作用として、脂肪の循環を調整することが挙げられます。イノシトールがしっかりと働くことによって、肝臓に脂肪が蓄積しにくくなるのです。その働きは、「抗脂肪肝ビタミン」とも称されています。

加えて、イノシトールには、神経細胞へ栄養を与える作用があることも特徴です。神経細胞は、髪の毛を生成する指示を出す伝達機能と大きな関わりがあり、神経細胞の活性化によって育毛を促すことにもつながります。さらに、食事や飲み物から摂取した栄養素を神経細胞へ供給することで、細胞の活性化にも影響を与えるのです。イノシトールの作用で頭皮を正常な状態に維持できれば、髪の毛が細くなる、新しく育たない、抜け毛の進行といった頭皮トラブルを予防できるでしょう。

一般的な酢より黒酢!アミノ酸が豊富

酢には醸造酢と合成酢の2種類があり、黒酢は醸造酢に分類されます。黒酢は1000mlに対して180g以上の原料を使用して醸造された酢であり、香りや豊かなコクが特徴です。また、黒酢は栄養価が高くおいしいといわれている理由には、新陳代謝に必要不可欠なアミノ酸が豊富に含まれていることが挙げられます。酢によってもアミノ酸の含まれている量は異なり、比較をしてみると、穀物酢が100mlあたりおよそ50~80mgですが、黒酢はおよそ600mgです。アミノ酸は、食べ物の味を決める、旨み成分として重要であるほか、人間の身体を構成しているタンパク質を生成する成分でもあります。

アミノ酸の摂取量が足りないと、栄養不足による肌トラブルを起こす可能性があるのです。皮膚が薄い頭皮はトラブルを起こしやすく、栄養不足によって髪の毛の成長にも影響を及ぼすでしょう。さらに、アミノ酸には脂肪の吸収を抑制する作用もあり、油の多い料理を摂取する機会が多い人にも必要な成分です。脂肪を吸収すると血液がドロドロになり、血行不良や高血圧を引き起こす可能性があり、頭皮や身体の健康にも影響を与えます。

加えて、アミノ酸不足による、ほかの臓器に対する影響を軽減するためにも必要です。例えば、アルコールを摂取した場合、アルコールを分解するためには、髪の毛を生成するために重要なアミノ酸を多量に消費します。そのため、肝機能が低下し、薄毛や抜け毛を引き起こす可能性が高いです。アミノ酸は、頭皮や髪の毛への影響も含め、健康を維持するために欠かせない成分であるといえるでしょう。

黒酢を直接摂取は危険!薄毛を進行させてしまう可能性も

黒酢の摂取を習慣化すると、身体の健康だけではなく髪の毛にもよい影響を期待できます。しかし、誤った摂取方法で習慣化してしまうと、薄毛を進行させる可能性があるため注意が必要です。一般的な酢と比較をすると、黒酢の酢酸は濃度が高いため、一般的には原液のまま摂取すると刺激が強いといえます。そのため、酢酸によって胃をはじめとする消化管に大きな負担となり、ダメージを与えることもあるのです。内臓に負担がかかると、腹痛や下痢といった症状を引き起こします。内臓に対するダメージは、育毛に必要な栄養素を循環させること、生成することを妨げるため、薄毛の進行につながるリスクがあるでしょう。

これで怖くない!薄毛対策で内臓を痛めず黒酢を摂取するポイント

内臓に対するダメージの原因は酢酸の濃度が高いことであるため、濃度を低くする工夫をする必要があります。黒酢を摂取するときには、料理の調味料や食べ物に混ぜるなど、薄めるようにして摂取することがポイントです。また、酢酸は歯を溶かす作用もあるため、摂取したあとは口をゆすぐといったケアをすると安心でしょう。

ドリンクで薄めて飲む

最も簡単な飲み方は、黒酢を水や炭酸で割る方法です。黒酢を大さじ1杯、水は150ccが目安であり、常温よりも冷やすと飲みやすいでしょう。特に、炭酸割りは黒酢の酸味がまろやかになるため、長期間飲んでいる間に飽きてしまった人にも最適です。黒酢の酸味を和らげる飲み方として、蜂蜜と割る方法もあります。ふたの付いた容器に、黒酢と蜂蜜を1:1の割合で混ぜて常備しておくことが有効です。黒酢と蜂蜜を混ぜたもの大さじ1杯に対し、150ccの水を注ぐだけでよいため、手軽にアレンジドリンクを楽しめます。

また、牛乳と黒酢、蜂蜜をしっかりと混ぜると、ヨーグルトに似た状態になることが特徴です。黒酢大さじ2杯、蜂蜜大さじ1杯を混ぜたあとに、150ccの牛乳を注ぎます。蜂蜜と黒酢、牛乳などを合わせてマイルドに仕上げる飲み方は、子供でも飲みやすい方法です。さらに、黒酢にジュースを混ぜるとさっぱりとして飲みやすいため、黒酢が少々苦手であるという人でも飲みやすいでしょう。リンゴジュースやオレンジジュース、トマトジュースなど、味を変えて楽しみやすいことも魅力です。

お酒が好きな人は、ワインに黒酢を混ぜれば、ポリフェノールとアミノ酸を同時に摂取できる栄養ドリンクとして飲む方法もあります。黒酢大さじ1杯に、赤ワイン60ccが目安です。黒酢をドリンクで薄めて飲む場合には、基本的に5倍以上に薄めた状態にして、一度に多量摂取をしないように注意します。また、食事中や食後といった空腹以外のタイミングで飲むことによって、消化管や内臓への負担を軽減することも大切です。

普段の料理に取り入れる

黒酢を摂取することを習慣化するためには、普段の料理にも取り入れることを意識するとよいでしょう。黒酢を自然に取り入れるための、5つのアレンジ方法を紹介します。1つ目は、茄子のナムルです。1cmほどの厚みに切った茄子に、黒酢と少量の蜂蜜を加えて半日~1日程度、冷蔵庫で冷やします。蜂蜜を加えることで酸味が強すぎず、食べやすくなるでしょう。2つ目が、鶏肉と野菜の黒酢煮込みです。 野菜には、ジャガイモやニンジンなど、好みのものを加えます。いつもの煮物に少量の黒酢を入れるだけで、旨み成分のアミノ酸が作用し、コクと旨みがあがることが魅力です。

3つ目は、黒酢あんかけであり、唐揚げや天津飯にかけて楽しめます。4つ目は、黒酢を入れて角煮を作る方法です。酢酸によって豚肉の柔らかさが増すことが特徴ですが、角煮の甘さの邪魔にならないよう、少量ずつ加えて調整することもポイントとなります。5つ目は、酢飯を作る際に黒酢を使用する方法です。黒酢を使用したほうが仕上がりはまろやかになるため、小さな子供でも食べやすいでしょう。

ほかにも、ミカン果汁と黒酢を混ぜると、簡単にポン酢風味の調味料が完成します。鍋の付けダレにしたり、手羽を煮込んだりと、さまざまな料理のアクセントとして取り入れることが可能です。ミカン果汁を混ぜるだけであり、味の調整も個人の好みで行えることも魅力の1つといえます。

適切に黒酢を摂取して薄毛対策を!

黒酢には、アミノ酸やアデノシン、イノシトールといったさまざまな成分が含まれていることが特徴です。血行促進に効果が高いため、栄養バランスの整った食事を意識しながら黒酢を摂取すれば、頭皮に十分な栄養を届けることにつながります。頭皮を正常な状態に保ち、薄毛や抜け毛といった頭皮トラブルを防ぐことが期待できるのです。ただし、摂取方法を誤れば、育毛、薄毛ケアに至らず、内臓にダメージを与えてしまいます。単純に摂取すればよいわけではなく、摂取方法も工夫しなければなりません。ドリンクとして飲む際の薄め方、料理に加えるアレンジ方法など、黒酢の旨み成分であるアミノ酸を活かした方法で、おいしく摂取しましょう。

B/Hマガジン編集部

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