あなたは大丈夫?痩せすぎに潜む危険な症状!

あなたは大丈夫?痩せすぎに潜む危険な症状!

女性が健康的な生活を送り、容姿を整えるためにはダイエットもひとつの方法です。ただし、ダイエットは単に体重さえ落とせばいいわけではありません。むしろ、痩せすぎによって逆に健康状態が悪くなるリスクも潜んでいます。成人病や疲労感の原因になり、体調を崩しかねないのです。また、痩せすぎることで精神面にも負担がかかり、ストレスが蓄積されていくこともあります。この記事では、間違ったダイエットによって過剰に痩せてしまうデメリットについて解説します。

痩せすぎで考えられる健康面の症状とは

ダイエットにおいて、あたかも脂肪は「悪」と解釈されがちです。そのため、無条件に脂肪を落として体重を少なくすることをダイエットの目的にしている人もたくさんいます。しかし、実際には痩せすぎによってさまざまな弊害が起こる危険もあるので注意しましょう。まず、皮下脂肪が減ることで体が熱を保ちにくくなり、冷え性がひどくなる傾向があります。脂肪と一緒に筋肉まで落としてしまった場合は、より寒さへの耐性が弱くなるでしょう。

次に、筋肉量が少なくなって、疲労がたまりやすくなるケースも出てきます。そのほか、貧血や胃下垂、生理不順なども痩せすぎの人に多く見られる症状です。顔色が悪くなったり、皮膚が荒れやすくなったりするときもあります。ダイエットとはあくまでも余計な脂肪を減らし、体調を管理するための行為です。体に最低限必要な脂肪や筋肉まで落としてしまうと、健康状態に問題が生じかねないのです。

糖尿病も!生活習慣病にかかりやすくなる

ダイエットをするメリットのひとつとして「生活習慣病防止」が挙げられます。しかし、痩せすぎている人も、太りすぎている人と同じくらい病気にかかりやすくなってしまいます。たとえば、代表的な生活習慣病である「糖尿病」は過剰なダイエットで痩せすぎたことが原因で発症する可能性があるのです。

糖尿病は筋肉量と密接な関係があります。筋肉量が減ると、体のエネルギー源として重要なブドウ糖を体内に貯蔵しておくことが難しくなります。その結果、体は血糖値を高めてバランスをとろうとするのです。血糖値が高い状態が続くと糖尿病になってしまい、生活に不自由をきたします。若い頃は糖が体内に蓄積しにくいため、糖尿病の発症率はそれほど高くありません。しかし、年齢とともに糖は分解されにくくなり、発症率は高まります。糖尿病にならないためには、過度に痩せすぎた体を見直すことが大切だといえるでしょう。

女性ホルモンが減少する

急激なペースでダイエットを行った場合、体が変化についていけずさまざまな不調をきたす可能性があります。たとえば、女性ホルモンの減少は大きなリスクといえるでしょう。女性ホルモンが不足すると生理不順などのトラブルが出てきます。また、睡眠障害やイライラがひどくなるタイプの人もいます。

何より、動脈硬化にかかる危険性が高まるのは無視できないポイントです。女性ホルモンに含まれる「エストロゲン」という成分には血行を促進させる作用があります。量が減ればそれだけ血のめぐりも悪くなってしまうのです。動脈硬化は脳卒中をはじめとする、大病を引き起こす症状です。こうした大病にかかると深刻な後遺症を患ったり、生命が危険にさらされたりします。いつまでも健康的に毎日を送るためには、女性ホルモンが極端に減らないように体重をコントロールしましょう。

痩せすぎで考えられる体力面の症状とは

ダイエットをあせるあまり、体力を低下させてしまう女性も少なくありません。ダイエットで体力が失われる主な要因は「食習慣の変化」と「筋肉量」です。極端な食事制限によって体重を落とした場合、胃の容量が縮んでしまい十分な食事をとれなくなります。こうした現象を「少食になった」と歓迎する人もいます。しかし、健康を維持するために必要な栄養量を摂取できなくなっているため、徐々に体力は奪われていきます。

また、筋肉も大量に減らしてしまったダイエットでは、わずかな運動にも耐えられない体になりがちです。ダイエット前には気にならなかった動きにも体がついていけなくなります。しかも、筋肉は栄養素を保管しておくための役割も担っています。肝心の筋肉がないと、体は失われたスタミナを取り戻すための方法をなくしてしまうのです。その結果、疲れやすいだけでなく体力回復にも時間がかかるようになっていきます。

痩せすぎで疲労が溜まりやすくなる

体重が少なくなりすぎると、疲労が溜まりやすくなりがちです。その理由として「脂肪の不足」が挙げられます。脂肪には「体のエネルギーを補う」という役割があります。激しい運動などでスタミナが奪われた際、体は脂肪を燃焼させてエネルギーを持続させます。つまり、脂肪が少ないとそのぶん、疲労感に襲われるまでの時間も短くなるのです。肥満体になるまで太る必要はないものの、適度に脂肪を残しておくことは大切です。

また、筋肉量を減らしてまで痩せた人は新陳代謝も低下しがちです。筋肉は全身に血液をめぐらせる機能も持っています。そして、血液によって酸素が全身に供給されることで、体は疲労を回復させます。つまり、痩せすぎの人は酸素がなかなか行き渡らないため、疲れがとれにくくなるのです。そのほか、無理なダイエットの影響で消化器官にダメージを受けてしまっているケースもあります。胃腸が正常に働いていないと、疲労回復に必要なだけの栄養量を摂取しづらくなります。

痩せ過ぎてしまうことで老化が早まる

体重が極端に減り、パワー不足におちいると老化までのスピードも速くなります。また、痩せすぎて新陳代謝が低下することで肌コンディションを整えにくくなることも老化の一因です。そのほか、ダイエットと老化の関係において重要な物質が「活性酸素」です。活性酸素は本来、細菌やウイルスから肌を守ってくれるための物質です。それ自体が悪ではなく、むしろ、適度に生み出されているぶんにはアンチエイジングにもいい影響を及ぼすでしょう。

ただし、痩せすぎて免疫力の低下した体では、外敵から健康を守ろうとして活性酸素が大量発生する傾向があります。活性酸素が効きすぎてしまうと肌への負担が大きくなり、シミやシワが増えていきます。その結果、肌が荒れてしまって実際の年齢以上の見た目になることも珍しくありません。なお、苦しいダイエットのストレスによっても、活性酸素が発生してしまいがちです。

痩せすぎで考えられる精神面の症状

ダイエットによって女性ホルモンの分泌が狂ってしまうと、精神面が不安定になっていきます。ささいなことでイライラしたり、集中力が低下したりするなどの症状が起こるでしょう。また、ダイエットのきびしさ自体がストレスになるケースもあります。食事制限によって好物を食べられない状態が続くと、冷静さを保てなくなるのも自然な傾向です。それに、ダイエットでは禁じられがちな糖分には脳を活性化させる働きもあるため、思考力が低下する恐れも出てきます。

本来なら睡眠時間をじっくり確保するなどの方法で、ストレスは解消できます。ただし、女性ホルモンのバランスが乱れていると睡眠も浅くなりがちです。1日のストレスが睡眠によって消えないため、翌日にまで持ち越されていきます。つまり、痩せすぎによる精神面の不安定さは一時的なものではなく、長期的になりかねません。ダイエットは段階的に、体だけでなく心もケアしながら行いましょう。

ストレスが溜まりやすくうつ病になりやすい

精神疾患のひとつ「うつ病」は、際限なく気分が落ち込み、何事にもやる気がなくなってしまう症状が特徴です。そして、痩せすぎの人はうつ病になる確率が増えてしまいます。なぜなら、脳を正常に働かせるだけの栄養分を吸収しにくくなっているからです。痩せすぎによって消化器官が弱まると、タンパク質や油分、アミノ酸といった脳に欠かせない栄養素が供給されづらい状態になります。

そのうえ、痩せすぎの人は体内に不足しているエネルギーを食事から補おうと、炭水化物を食べすぎる傾向があります。すると、すい臓で生まれるインスリンホルモンの質が低くなりがちです。インスリンホルモンには抑うつ効果があるため、質が下がればストレスに対する耐性が弱まります。その結果、ストレスが溜まっていき、うつ病にかかるケースも出てくるのです。急激にダイエットをした後ほど、ストレスに襲われる可能性は高くなるといえるでしょう。

精神が不安定になりやすい

ホルモンバランスや栄養不足によって、痩せすぎの人は精神が不安定になりがちです。そのほか、ダイエットによって心のあり方が変わることも精神面に影響を与えます。たとえば、ダイエットは「依存症」を招きやすい行為です。体重が減っていく気持ちよさが忘れられなくなるうえ、再び太りたくないという恐怖ものしかかってきます。その結果、体重が十分に落ちても食事制限を止められず、拒食症などを引き起こすことがあります。

また、痩せすぎによってもたらされるさまざまな不調も、心にダメージを与えるでしょう。せっかく努力して痩せたのに、体調不良などの症状が起こっては「報われない」という気持ちにもなります。そして、自虐的な気分になったり、他者に対して攻撃的になったりする確率もゼロではありません。自分の心を苦しめるような、無理のあるダイエットは避けて、健康的に痩せるよう心がけましょう。

痩せすぎは逆にデメリットが多くなる

ダイエットは健康になったり、自分に自信をつけたりするために大切です。しかし、痩せることだけを目的にしてしまうと心にも体にも弊害が起こります。正しいダイエットでは生活習慣を整え、長期的な「太りにくい体づくり」に主眼を置いています。ダイエットを目指すなら、あせらず自分の体調を見極めて行うようにしましょう。

それでも、食事制限や激しい運動をともなうダイエットでは栄養が不足しがちです。そこで、サプリメントを摂取しながらダイエットを続けることが得策です。サプリメントはカロリーが低いので、食事制限の邪魔になりません。それでいて、必要な栄養量を計算しやすいメリットもあります。肌荒れや免疫力低下といったダイエットのデメリットにも対処可能です。健康面と精神面を両立させるダイエットには、サプリメントを取り入れてみましょう。

B/Hマガジン編集部

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