ガサガサ肌とお別れしたい!乾燥肌にぴったりの洗顔料の選び方

ガサガサ肌とお別れしたい!乾燥肌にぴったりの洗顔料の選び方

肌の乾燥が気になるのは、空気が乾燥する寒い季節に多いトラブルというイメージが世間にはあるようです。しかし、たとえ湿度が高くなる夏でも室内やオフィス、電車の中などはクーラーが効いていて空気が乾燥しているため、乾燥肌は一年を通してのメジャーな肌トラブルの一つといっても差し支えないでしょう。 そこで今回は、そんな気になる症状に対処するために肌を乾燥させる原因をしっかりと見つめ直し、乾燥肌と相性のいい洗顔料の選び方や正しい洗顔方法について紹介します。

どうして肌は乾燥するの?

肌から皮脂や水分が足りなくなってしまうと起こるのが乾燥肌です。皮膚の一番外側は角質層に覆われていて、健康な状態ではこれがバリアの役割を果たし、肌から水分や脂質が出ていかないようにしたり、外界からの刺激を防いでいます。角質層には角質細胞が並んでおり、その隙間を細胞間脂質が埋めて、角質細胞同士をつなぎとめているのです。ちなみに、角質細胞にはアミノ酸などの天然保湿因子が詰まっていて、細胞間脂質はセラミドや脂肪酸、コレステロールなどで満たされています。

何かのきっかけで角質層にある天然保湿因子が少なくなったり、角質細胞の隙間を埋めている細胞間脂質が減ったりしてしまうと、バリア機能が正常に働かなくなります。すると肌から水分が逃げて脂質が足りなくなり、ガサガサした乾燥肌になってしまうのです。肌のバリア機能をいかに良い状態でキープできるかが大切になるのです。

肌のバリア機能が低下する原因はいくつかありますが、その一つにターンオーバー(新陳代謝)の異常があります。肌が健康なコンディションにあると、皮膚の一番奥で作られた新しい細胞が古い細胞を押し上げながら表面に現れ、古い細胞は老廃物となってはがれ落ちます。こうしたサイクルを約28日の周期で繰り返し、いつも新しい細胞に入れ替わっているのです。しかしターンオーバーが乱れると、古い細胞がいつまでも残ってしまったり、天然保湿因子や細胞間脂質がうまく作られずに少なくなり、肌は水分や脂質をキープできません。

バリア機能を乱すその他の原因としては加齢、紫外線など外界からのダメージ、間違ったスキンケアなども考えられます。たとえば間違った洗顔方法を続けていると、バリア機能が低下して肌の乾燥につながる危険性があるわけです。

乾燥肌を促進する洗顔方法

一日頑張った肌は、メイクや皮脂などの汚れなどでいっぱいです。肌荒れを防ぐためにも洗顔で汚れをきれいに落とす必要はありますが、度を越して洗い過ぎるのも肌には悪影響を及ぼします。刺激をいかに抑えて優しく洗うかが重要なのです。顔を洗う回数は一日に1~2回ほどで十分で、洗顔料の量も多く使い過ぎないように注意します。泡を顔に長く乗せておくのもよくないので、30~40秒程にとどめましょう。

物理的な刺激をできるだけ避けることも大切です。汚れを落とすことばかりに気を取られ、洗顔ブラシやクロスを使うとダメージが大きくなる可能性があります。洗顔の時に顔をこすってしまうと、本来、まだ剥がれ落ちる時期ではない細胞まで落としてしまい、ターンオーバーのサイクルが乱れてしまいます。すると角質層のバリアが弱り、乾燥肌の症状が進みかねません。目や口の周り、そして頬は皮脂腺が少ないパーツなので、洗顔の時には摩擦を与えないように特に気を付けます。

また、洗顔時の水温も重要です。温度が高いと皮膚表面の皮脂がすばやく落ちるのでさっぱりしますが、肌の角質層の中にあるアミノ酸やセラミドなどの保湿成分まで溶け出してしまいます。保湿成分が失われてしまうと肌の乾燥に結びつくので、顔を洗う時の水温はおよそ34℃に設定し、熱くしすぎないようにします。洗顔後のタオルドライも、こすらずにそっと清潔なタオルで肌表面を押さえるのが正しい方法です。

水洗顔ってどうなの

雑誌や美容系のテレビ番組で、水洗顔の特集を目にしたことがある人も多いことでしょう。水洗顔とは文字通り、洗顔料を使わずに水やぬるま湯のみで顔を洗う方法です。刺激を抑えた洗顔として評判になり、メディアでも紹介されるようになりました。肌の乾燥が特にひどいときには、水洗顔でいたわってあげるのも効果が期待できます。

さすがにフルメイクをした日のスキンケアには向きませんが、朝の洗顔のときなどの汚れが比較的少ないタイミングには、ぬるま湯で丁寧に洗顔すれば十分きれいになります。朝晩毎日同じ洗顔方法を繰り返すことにこだわる必要はないので、その日の肌のコンディションやスケジュールなどに合わせて、いつもの洗顔の代わりに水洗顔でデリケートになった肌をケアしてあげることも、乾燥肌対策には有効なのではないでしょうか。

洗顔料で顔を洗う習慣を続けてきた人にとっては、ぬるま湯だけで済ませることに物足りなさを感じることもあるようですが、特に肌の乾燥がひどいときのレスキューと考え、肌の調子に合わせながら上手に通常の洗顔方法と組み合わせればいいでしょう。

洗顔料はどれがいい?アルコールフリーなら安心!

肌の乾燥が気になるときの洗顔料ですが、刺激の少ないアイテムなら安心できます。洗顔料を選ぶときには、配合されている成分表をチェックする習慣をつけましょう。香料や着色料が添加されているものや、パラベンなどの合成保存料には注意が必要です。界面活性剤も肌の角質層にダメージを与えて、天然の保湿成分を溶かしてしまう作用があるため気を付けます。

また、アルコール(エタノール)は、肌から水分も油分も取り去ってしまう性質を持っています。その分、汚れはすっきりとよく落ちて爽快感もあるのですが、残念ながら乾燥肌には刺激が強すぎる場合も多いのです。あまり神経質になりすぎる必要はありませんが、肌がガサガサになって悩んでいるときには乾燥対策を第一に考えて、念のためにエタノールが入っていないアルコールフリーの洗顔料を使ってみましょう。

保湿成分が入っているかもチェック

洗顔料は本来、汚れを落とすためのアイテムです。しかし、保湿成分が配合されていて、肌を穏やかに洗い上げると同時に潤いを与えることを目的とした洗顔料もあるので、乾燥肌に悩んでいる人は使用感を試してみるのも価値があるでしょう。洗顔料に含まれている保湿成分としてメジャーなものとして、セラミドやヒアルロン酸などが挙げられます。これらは化粧水や乳液にも配合されている優秀な保湿成分ですが、すぐに洗い流してしまう洗顔料に入っている場合でも、本当に効き目はあるのでしょうか。長い時間をかけて洗顔すると負担がかかるので、洗顔料を肌に乗せている時間は短く、30~40秒程度のことでしょう。その後、洗い流してしまいますが、肌に接触している間に保湿成分が浸透しているのならば、その分は洗顔料をすすいでからも肌の中にとどまってくれるはずです。

肌にダメージを与えるような成分が入っていないことはもちろん重要ですが、できるだけ多くの保湿成分を補うためにセラミドやヒアルロン酸などを配合している洗顔料で優しく洗い上げることでも、乾燥肌の改善は十分に期待できるのではないでしょうか。

フォームか石けんか自分に合ったタイプを知ろう

化粧品売り場には、数多くの洗顔料が種類も豊富に並んでいます。乾燥が気になる肌には、いったいどのタイプを選べばいいのでしょうか。洗顔料を原材料で大きく分類してみると、フォームと石けんの2種類に分けられます。それぞれの特徴を比較してみましょう。

石けんのメリットは、天然の油脂などから作られたナチュラルな洗顔料という点です。つまり、肌にも環境にも優しく、安心して使えるアイテムだと言えます。デメリットは、石けんのPh値はフォームよりもやや高めで、弱アルカリ性であることです。健康な肌は弱酸性なので、Ph値でみるとフォームよりも石けんのほうが刺激が強いことになります。ただその分、洗浄力も高めです。

フォームは泡立てるのが簡単なのでスキンケアにかける時間も短縮できますし、しっかりした豊かな泡が肌と手の間に入るため、摩擦を防いでくれます。フォームには保湿成分を配合したものが多いので、肌に潤い成分を与えながらの洗顔が可能です。デメリットは、界面活性剤が入っていること。界面活性剤は肌の角質層には、刺激が強い成分です。

石けんにもフォームに長所と短所があるので、肌のコンディションや好み次第で、交互に使い分けてみるのもいいでしょう。

ニキビができているときは?

ティーンエイジャーにできるニキビは過剰な皮脂分泌が原因になっていることが多いのですが、大人のニキビは乾燥からできてしまうこともよくあります。乾燥から肌のバリア機能が落ちたり、ターンオーバーが乱れたりしたことが引き金となってニキビができるのです。ですから、乾燥を悪化させないように洗いすぎに気を付け、皮脂を取りすぎないようにします。皮脂の取りすぎは乾燥にもつながりますが、皮脂の過剰分泌の原因にもなりえます。刺激を与えないように優しく洗ってから、十分に保湿することが重要です。

正しい洗顔料と内側からのケアで乾燥肌対策しよう

自分の肌に合った洗顔料を選び、刺激を与えない方法で顔を洗うことが肌を乾燥から守る上で重要であることがわかりました。しかし、乾燥肌を防ぐためにできることは、なにも外側からのケアだけではありません。体の内側から改善できることもたくさんあります。

肌のターンオーバーを乱し、バリア機能を低下させてしまう原因にはストレスがあります。日常生活を送る中でストレスをなくすのは難しいですが、適度な運動やマインドフルネスを取り入れて、ストレス解消を心がけましょう。睡眠不足も肌に悪影響を及ぼすので、忙しくてなかなか時間の確保が難しいという人は、せめて質の良い睡眠にこだわってみます。

また、食生活も肌のコンディションと深い関係があります。細胞を作る材料となる栄養素はたんぱく質です。良質なたんぱく質を十分に摂取するために、肉、魚、大豆をバランス良く食べましょう。皮膚の状態を正常に保つ働きをするビタミンAを摂るためには緑黄色野菜や卵 、肌の再生を促すビタミンB2やB6は豚肉や納豆、レバーなどに含まれています。

アルコールや甘いものの摂りすぎに注意しながらバランスの良い食生活を心がけ、肌に合った洗顔料を使った正しいスキンケアを続けていれば、潤いのある健康な肌を手に入れられるのではないでしょうか。

B/Hマガジン編集部

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