気になるカサカサ肌!肌の保湿にはセラミドがいい?

気になるカサカサ肌!肌の保湿にはセラミドがいい?

乾燥肌の人は、どれほど保湿ケアをしても粉を吹いてしまったり、乾燥が原因で痒みや痛みを感じたりなど、1年を通して悩みが尽きないものです。しかし、「乾燥肌だから」と簡単に諦めることはありません。乾燥肌の人がスキンケアに取り入れるべき成分や、スキンケア方法を身につけることで、症状が緩和する可能性もあるのです。保湿に欠かせない成分であるセラミドについて、また、セラミドを食品から摂取する際に有効な方法なども見ていきましょう。

セラミドにも種類がある?それぞれの特徴とは

セラミドにはたくさんの種類が存在します。使用するスキンケア化粧品に配合されているセラミドが肌の状態に適していない種類の場合、効果を実感できないことがあります。そのため、表示内容やセラミドの種類をチェックしておきましょう。まず、人間の肌に存在するものとほとんど同じ構造の「ヒト型セラミド」の場合、表示方法はヒト型ナノセラミドやセラミド1、セラミド2といった成分で書かれています。保湿力や浸透力もあり、天然セラミドと比較すると価格が安いことが特徴です。天然セラミドとは、ウマスフィンゴ脂質・ビオセラミドなどの表示がされていて、人間の肌に存在するセラミドと性質が似ています。動物の脳や脊髄から抽出されることが最大の特徴で、値段も高くなっています。

ほかに、合成セラミドや植物性セラミド、ミルクセラミドなどがあります。合成セラミドの表示方法はL-グルタミン酸で、肌のセラミドに似ていますが石油などから作られるため値段が安いことが特徴です。コメヌカスフィンゴ糖脂質と表示されることもある植物性セラミドは、大豆やトウモロコシなどから抽出して作られています。刺激が少なく、値段も安くなっています。ミルクセラミドは、乳糖、乳エキスと表示されることがあり、植物性セラミドと比較して吸収しやすく、値段も安くなっています。

肌のエイジングケアにもセラミドが有効

エイジングケアをするのであれば、肌に浸透しやすく、肌本来の機能を改善、向上する効果が期待できるセラミドを使用することが有効です。なかでも、ヒト型セラミドもしくは天然セラミドが効果的でしょう。いずれもスムーズに浸透し、肌との親和性も高く、エイジングケアには最適なセラミドです。

バリア機能を取り戻すためにもセラミドを補充しよう

セラミドは人間の肌に存在する保湿成分であり、角質層で水分を維持する働きがあります。乾燥肌の人は、セラミドが足りないために水分が蒸発してしまう状態のため、セラミドを補給する必要があるのです。肌の保湿に重要な成分として知名度が高いのはヒアルロン酸ですが、ヒアルロン酸は角質層に作用することはなく、角質層の下にある真皮に働きかけます。そのため、肌の保湿を重視するのであれば、まずはセラミドを与えることが重要です。セラミドによって、肌本来の保湿機能やバリア機能を取り戻し、水分や皮脂を維持する機能を向上させましょう。

セラミドが含まれる食品とは?身体の中から潤いを取り戻す

セラミドが含まれる食材を摂取することによって、身体の中から肌の潤い効果を改善することが期待できます。セラミドが比較的多く含まれる食材として、こんにゃくやワカメ、米ぬかなどのほか、コーヒーや紅茶などの飲み物があります。こんにゃくには米ぬかと比較すると15倍ものセラミドがはいっており、最もセラミドを多く含んだ食材だといえます。野菜では、ホウレン草やニンジン、トマトなど赤や緑の緑黄色野菜を摂取するとよいでしょう。抗酸化作用が期待でき、セラミドの生成を阻害する活性酸素の除去にも効果が期待できます。大豆やタマネギ、キャベツといった野菜も、血行促進作用がありセラミドを肌まで届ける役割を担っているため、乾燥やシワ予防にもつながるのです。

セラミドは、肌が生まれ変わる途中で生成されるものであるため、ターンオーバーを促進するビタミン類と同時に摂取しましょう。一緒に摂取したい成分はビタミンの一種であるナイアシンと呼ばれるもので、セラミドが含まれる食材とともに摂取すると、セラミドの合成をサポートする作用があります。鶏肉やレバー、ブリ、さば、キノコ類にも含まれ、ナイアシンそのものは糖質や脂質などからのエネルギー生産、粘膜の健康・血流の促進、アルコール分解などの働きもある成分です。特に、肌に対して大切な成分であり、ナイアシン不足による肌の炎症を起こすこともあります。セラミドを含んだ食材だけではなく、セラミドの生成を補助する食材も摂取することが大切です。

スキンケアは保湿重視!正しい肌のお手入れ方法とは?

セラミドを含むスキンケア化粧品を使用したお手入れ方法のポイントは、水分を与えるだけではなく「保湿」をすることです。洗顔後は乾燥しやすい状態のため、すぐにタオルで余分な水分を拭き、化粧水で肌を整えます。タオルは柔らかいものを使用し、肌に刺激を与えないように可能な限り優しく拭くことも意識しましょう。そして、美容液で美容成分を肌に乗せ、最後に乳液や美容クリームでふたをしてください。ふたをすることで、肌に乗せたすべての成分を閉じ込め、保湿成分の蒸発も防ぐ効果が期待できます。セラミドに関する正しい知識とスキンケア方法を身に付け、乾燥しにくい肌を目指しましょう。

B/Hマガジン編集部

化粧品・サプリブランドの「B/H collect」編集部によるwebマガジンです。
美容・健康・サプリメント・スキンケアのお役立ち情報からお悩み解決方法まで、幅広い情報をお届けします。