腫れやむくみって何?原因や解消法について
皆さんはこれまでに、腫れやむくみを経験したことがありますか?
腫れやむくみは日常でもよく起こるものですが、
・水を飲み過ぎたのか顔の腫れやむくみが戻らない
・手足や指がむくんで見た目がひどい
・たくさんの水分やお酒を飲んだ次の日に顔やまぶた、目がむくむ
・夕方になるとふくらはぎがむくんで靴下やストッキングの跡が残る ・指で押すとむんでいるところがへこむ
・朝、顔を見るとむくんでいる
・起きたら指輪がむくんで外れない
・指が朝になるとパンパンになっている
などなど腫れやむくみを繰り返してしまうと「むくみの原因がなぜなのか知りたい」「予防法や対策、解消方法を知りたい」と思いますよね。 繰り返す腫れやむくみは、もしかすると病気が理由で起こっている可能性もあるためにチェックすべきことや原因、対策法を知っておく必要があります。 そこで今回は、腫れやむくみの起こるチェックポイントや原因、対策法などについてご紹介させて頂きます。
腫れやむくみとは?日常的にあるかまずはチェック
そもそも腫れやむくみとは何なのでしょうか。
まず1つ目は「むくみ」について。 むくみとは浮腫(ふしゅ)と医学用語では呼ばれており、体の中の水分と関係が深いです。
人間の体は50〜75%が水分でできており細胞内液に3分の2程度、細胞外液に残りがあり血液や細胞間に水分を含みます。 毛細血管をめぐって全身に栄養素をめぐらせたり、老廃物を排出するのが水分の役割ですが、水分のバランスが崩れてしまうと、皮下組織に水分が溜まってしまいます。 これによって手足がむくんだり顔がはれたようになってしまうのです。 膨らんでいるところを押さえるとへこむことが特徴で、靴下の跡が残るのもむくみの症状の1つ。 むくみは血液循環が悪いところに長時間座っていると足元に現れやすくなっており、溜まっているのは水分なのでそのまま脂肪になることはありません。
つづいて2つ目に「腫れ」を見てみましょう。 腫れは腫脹(しゅちょう)と呼ばれ、炎症などが原因によって体の組織や器官の一部分に血液成分が溜まり腫れ上がることを言います。 腫れ上がると
・熱感がある ・発熱する ・赤くなる
・かゆみや強い痛みを伴う
などして、しびれや痛みもあることから動かしにくくなってしまいます。 腫れやむくみは生活の中でよく起こるかもしれませんが、何らかの病気が隠れていることもあります。
もしも大丈夫だと判断して放置してしまうと、危険な場合もあるのでまずはセルフチェックを行ってケアすることが大切になってきます。
まずは腫れやむくみの特徴を知ろう
腫れやむくみには、特徴があります。 例えば腫れやむくみがあるところを指で押してみて、指の跡が残る場合は「圧痕性浮腫(あっこんせいふしゅ)」、残らないときには「非圧痕性浮腫(ひあっこんせいふしゅ)」と区別します。
また体の全身に起きるときには全身性と言い、左足だけなどと片側だけ起こるときには局在性と言われます。
腫れやむくみのセルフチェックすべきポイント
腫れやむくみのセルフチェックすべきポイントがあります。 病院に受診する前にチェックシートを作っておくと原因も分かりやすくなりますので、以下の項目を参考にして自分の症状をメモしてみてください。
・腫れやむくみは突然出ますか、2〜3日で消えますか
・腫れやむくみは何日程度つづきますか
・腫れやむくみは片足や片手、一部分ですか(全身性または局在性のどちらか)
・腫れやむくみはどこで起きますか(手や腕、足、顔、喉、目の周りなど)
・腫れやむくみを強く押すとへこんですぐに戻りますか
・腫れやむくみはいつ出ますか(朝や夕方など)、いつ消えますか
・腫れやむくみの起きるきっかけはありますか(ある食べ物を食べたとき、薬を飲んだときなど)
・蚊に刺されたような赤みやふくらみはありますか
・強い痛みやかゆみなど、症状はありますか
・家族に同じような腫れやむくみの症状がある方はいますか
・怪我や妊娠中、生理、睡眠不足や疲れ、ストレス、薬の服用で腫れやむくみを起こしたことがありますか
・腫れやむくみが起こる前にお腹が痛くなったり吐き気、胃痛、気分が悪い、疲れやすいなどの症状はありすか
・腫れやむくみは何歳から始まりましたか(年齢)
・腫れやむくみの検査や治療をしたことがありますか
・腫れやむくみの治療で抗ヒスタミン剤などが効かなかった経験はありますか
・現在、女性ホルモン剤や男性ホルモン注射、血圧を下げる薬などを服用していますか
・胸が痛い、急に息苦しくなる、呼吸困難、喉のつまりなどを感じたことはありますか
くり返す腫れやむくみは病気ではなく一過性の可能性も
腫れやむくみを繰り返すと「何か大きな病気かもしれない...」と心配になってしまうかもしれませんが、一過性の場合もあります。
例えば、食材や薬、植物などにアレルギー反応があり、皮膚の膨らみ(むくみ)を急に見せるような「蕁麻疹」。 他にも
・術後や点滴後にリンパ液が回収できずに手足がむくむリンパ性浮腫
・最近などの感染によって起こる炎症性浮腫
・静脈に瘤のように盛り上がる静脈性浮腫
などが挙げられます。 このような場合には数日で消失したり、治療ですぐに治せる場合も多くなっています。 しかし上記以外に、大きな病気が潜んでいる可能性もあるために放置はしないようにしてください。
むくみは病気が潜んでいることもある?
腫れやむくみは健康な人や高齢者など、年齢や健康状態を問わずに起こります。 健常者の場合は水分や塩分を控えることで予防ができることもありますが、病気が潜んでいる場合もあるためにそのままにしておくのは危険です。 ではどのような病気が潜んでいるのでしょうか。
全身性のむくみで、指で押してもへこみがしばらく戻らない場合
全身性のむくみで指で押すとへこみ、しばらく戻らない場合。 このようなときには肝臓や腎臓、心臓の病気が潜んでいる可能性があります。 もしも
・尿が多い、少ない
・体重増加 ・息切れする、疲れやすい
などという症状があるときには、医療機関の受診を早めにしましょう。
全身性のむくみで、指で押しても跡が残らない場合
全身性のむくみで、指で押しても跡が残らない場合は、甲状腺機能低下症である可能性があります。 もしもこの病気になると
・汗をかきにくい
・便秘になる
・寒がりになる
・いつも眠い
・体重増加
などといった症状がありますので、当てはまっているか確認してみてください。
局在性のむくみで、指で押してもへこみがしばらく元に戻らない場合
片足だけにむくみがある場合は考えられるのが、エコノミークラス症候群。 エコノミークラス症候群とは水分や食事を十分にとっていない状態で車や飛行機などの狭い座席に長時間座って足を動かさないと起こります。
長時間立ち仕事をしている場合も同じ。 これは重力が影響して下半身に水分が溜まり、心臓に戻れない場合に起こっているのです。 むくみができるメカニズムは血流の低下によるもの。 私達に必要な酸素や栄養素は血液によって届けられ、老廃物や二酸化炭素を受け取ったら心臓へと戻ります。
もともとはふくらはぎの筋肉が動くとポンプのように血液などを心臓に戻しますが、運動不足により筋肉量が低下するとむくみが出やすくなり、それ以外にも冷え性になりやすくなってしまうというトラブルもあります。 長時間その姿勢でいると重力によって水分が溜まり、血流が悪くなると血液が固まってしまう場合も...。 そして静脈の中に血の塊、つまり血栓ができてしまい血管がふさがれてむくむのですが、血栓が肺に詰まって肺塞栓や脳に詰まる脳梗塞などの原因にもなるために、すぐに医療機関の受診が必要になります。
また40歳を超えると膝の痛みが増えてきますよね。 変形性膝関節症という加齢が原因で膝の関節が変形する病気があり、これが起こると膝の痛みによって運動不足になりふくらはぎの筋肉量が減ることでむくみやすくなります。 このようにむくみは様々なことが原因なのです。
局在性のむくみで、指で押しても跡が残らない場合
部分的でなおかつ押さえても跡が残らない場合は、アレルギー性の蕁麻疹が考えられます。 この場合は、前述にもありましたが食材や薬、植物などのアレルギー反応によって、皮膚の膨らみ(むくみ)を見せている可能性があります。
また蕁麻疹と勘違いしやすいもので血管性浮腫も挙げられます。 これは口の中や喉、舌、首、皮膚、まぶた、唇などといった皮膚やその他消化管などが突然むくむ病気です。 血管性とあることから、血管が腫れるイメージですがそうではなく皮膚のいたるところに症状が出るのが特徴です。
消化管が腫れると吐き気を伴う腹痛が起こり、唇や舌が腫れてくると喉も続いて腫れ、呼吸困難を引き起こす可能性もあります。 血管性浮腫は遺伝性もあるために、同じ症状のご家族がおられる場合には注意が必要です。
むくみの原因は様々ある
むくみには様々な原因があります。 例えば、
・料理に含まれる塩分の食べ過ぎ
・水分の摂り過ぎ
・アルコールの飲み過ぎ
・ストレスや睡眠不足
など、簡単には原因は判明しません。 しかし「むくむ」というのは、何らかの意味があるので原因を突き止めて、予防や解消をしなくてはいけません。 では、どのようなことが原因でむくみは起こるのでしょうか。
一過性に起こるむくみについて
まずは一過性に起こるむくみを起こす原因を見てみましょう。
長時間の立ち仕事や座ったままなど同じ姿勢で過ごすことによるむくみ
一過性のむくみは、
・長時間立ち仕事をしている人
・座ったまま作業するデスクワークの多い人
などが引き起こしやすいです。 長時間同じ姿勢でいると、血液の循環が悪くなり水分の多くが血管から漏れ出してしまいます。 そして重力によって足に水が溜まることでむくんでしまうのです。
一過性むくみの原因とは?
一過性むくみの原因は様々です。 例えば、
・水分や塩分の摂り過ぎ
・生理によるホルモンの変化
・無理なダイ工ット
・睡眠不足やストレス
・運動不足
などでも起こります。 運動不足はむくみの原因に繋がりがあるように思えませんが、運動不足は腸内環境の悪化を招いてしまい腸のむくみを引き起こしてしまうのでng。 むくみはそれぞれの原因がありますが、塩分を控えたり、適度に休む、ストレッチするなどして改善が見込めます。
慢性的なむくみの原因について
つづいては、慢性的なむくみの原因を見てみましょう。
心臓やその他臓器に障害がある
慢性的なむくみは数日経っても治らなかったり、指で押さえると跡がなかなか消えないのが特徴です。 こういった慢性的なむくみは、心臓や肝臓、腎臓などのいった臓器に疾患がある可能性があります。 慢性的なむくみが気になる場合には、放置せずに医療機関を受診するようにしてください。
むくみは病気が潜んでいる!どのようなことが考えられるのか
むくみは一過性のものですぐ消失することもありますが、むくみがひどかったり跡が消えないなどということがあれば、体に何らかの異変があるかもしれません。 もしも深刻な場合には、腎臓病、リウマチ、膠原病、甲状腺疾患、心不全などの疾患が原因である可能性も...。 では具体的にむくみとどのような症状が出るのでしょうか。
腎臓機能の低下の現れ
腎臓機能が低下し、腎臓病を患っていたり腎不全を起こしているとむくみが現れます。 これは腎機能が低下して老廃物を含んだ水分が体の外に排出できないことが原因で起こるむくみです。 もしも圧痕性のむくみで、
・尿タンパクが出ている(尿が泡立つ)
・血圧が高い
・体重増加がある
などという症状があれば、ネフローゼ症候群や腎不全、急性糸球体腎炎である可能性があります。
心不全によるもの
もしも血液を体にめぐらせることができずに起こっているむくみだと、心不全が考えられます。 心不全は、咳が出たり息切れの症状が出るのも特徴です。
肝硬変によるもの
肝硬変は肝臓が硬くなってしまってアルブミンなどのタンパク質が合成できなくなってしまうことです。 もしもアルブミンが低下すると水分が漏れ出して全身にむくみが起こります。 むくみの他に目や肌が黄色くなったり、お腹が膨らむ、赤い斑点が出るなどという症状があれば肝硬変かもしれません。
栄養失調によるもの
栄養に偏りがあり、タンパク質が足りなくなるとアルブミンが不足します。 アルブミンが不足するとむくみを起こしてしまいます。 もしも、食事を抜くような生活をしている場合のむくみは栄養失調によるものかもしれません。
下肢静脈瘤によるもの
下半身の静脈の血管がボコボコと膨らみ、足がむくむのが特徴です。 血管が拡張していたり、こむら返りを起こす場合は下肢静脈瘤の可能性が高いです。
リンパ浮腫によるもの
リンパ節の周りの治療をしたことがあったり、ガンによる切除など手術をした場合にリンパの流れが滞ってむくみが起こります。 手術後に現れるのが特徴で、リンパ節の治療歴がある場合にはリンパ浮腫の可能性が高いです。
一過性に使えるむくみの解消法とは?
病気ではなく軽いむくみなどは自分で軽減できないか、解消できないかなど気になることでしょう。 ここでは、簡単に行えるむくみの解消法についてご紹介します。
顔に行う解消方法
まずは、顔に行う解消方法を見てみましょう。
温冷刺激を使ってみる
むくみを取る方法として、温冷刺激を使ってみる方法があります。 これは冷水と温水で交互に洗顔するやり方で、シャワーなどの入浴時にやってみるのがオススメ。 顔を温める、冷やすを交互に繰り返すと血管の収縮と拡張によってむくみの解消が期待できます。
ホットタオルで温める
ホットタオルでむくみを取るのもオススメ。 フェイスタオルやハンドタオルを水で濡らして絞り、電子レンジで30秒〜60秒ほど加熱します。 (取り出すときにはヤケドに注意してください。) 出来上がったホットタオルを顔に乗せれば、血行を促進させてむくみの解消が期待できます。
マッサージを行う
顔や足、全身のむくみに有効なのがマッサージです。 マッサージは余分な水分や老廃物の排出を促し、むくみだけでなく凝りの解消にも有効です。 顔のむくみが気になる場合には、リンパを流すマッサージがオススメ。
例えば、口周りや頬、あご、首の筋肉に溜まる老廃物を押し流すように口元を意識してア行の形を作ってみましょう。 併せて耳も揉むなどすれば、すっきり感が増しますよ。 寝起きのむくみに有効ですので試してみてくださいね。
体にできる解消方法
つづいて、体にできる解消方法を見てみましょう。
ストレッチやエクササイズも効果的
顔や足、全身のむくみに有効なのがマッサージです。 マッサージは余分な水分や老廃物の排出を促し、むくみだけでなく凝りの解消にも有効です。 例えば顔のむくみが気になる場合には、リンパを流すマッサージがオススメ。
例えば、口周りや頬、あご、首の筋肉に溜まる老廃物を押し流すように口元を意識してア行の形を作ってみましょう。 併せて耳も揉むなどすれば、すっきり感が増しますよ。 寝起きのむくみに有効ですので試してみてくださいね。
気になるところを部分的にマッサージする
気になるところを部分的にマッサージするのもオススメ。 例えば足のむくみが気になる場合には、クリームを使って
・足の付け根を手のひらで押す
・膝の裏を押す
・足全体を広げるように両手で流す
・足の甲を指で押す
などといくつかの方法を試してみてください。
心臓よりも高い位置にあげてみる
むくんだ部分をあげてみるのも解消には有効です。 例えばふくらはぎのむくみが気になる場合には、寝転んで足を持ち上げてみましょう。
心臓よりも足の位置が高くなると、血液が心臓に戻りやすくなります。 そして、その足をぶらぶらと揺らしたりゆっくりと動かしてみましょう。 重力を逆手に取るだけでもむくみ解消効果がありますので試してみてください。
入浴時に湯船に浸かる
入浴時に血行促進のために湯船に浸かるのもオススメ。 おさえておきたいポイントとしては、
・温度は熱すぎると血管が収縮してしまうので、ぬるめにする
・水圧効果を得るために湯量は少なめする
・下から上に優しくマッサージしながら浸かる
ということを意識してみてください。
食事でむくみ解消に有効なカリウムの多い食材を取り入れる
体の水分を排出するためにカリウムを摂るのがオススメ。 カリウムは余分なナトリウムを尿として排出してくれますので、カリウムが豊富な食材を取り入れてみてください。 具体的な食材は、キウイやメロン、バナナなどの果物やきゅうり、ピーマン、トマトなどといった生野菜を積極的に摂りましょう。 しかし腎機能が低下している場合にはカリウム制限がありますので、主治医に相談してくださいね。
むくみを予防する方法!
むくみはどうすれば予防することができるのでしょうか。 「本などで調べても分からない!」と悩む方もいらっしゃるかもしれません。 むくみの予防は簡単で、日頃の生活を変えれば軽度のものは起こしにくくなります。 そこでここでは手軽にできるむくみの予防法をいくつかご紹介したいと思います。
階段を登ったり足を動かす
普段から体を動かすように意識することが大切。 特にむくみを引き起こしやすい足元を動かすために ・日頃から階段を使う ・買い物は歩いて行く などして、足をしっかりと使って血行を良くするように意識してみてください。
塩分はむくみの原因なので控えめに
塩分は摂り過ぎると、塩分濃度を下げようと体が水分を溜め込むことからむくみの原因になります。 普段、減塩を気にしていない生活をしている場合には塩分量を考えて食事をしてみましょう。 また塩分濃度は低く、カリウムやマグネシウムなどを豊富に含んだ塩を選ぶと不足しがちなミネラルも摂取することができます。
排塩を助ける食べ物を摂る
塩分を摂り過ぎてしまうと、むくみだけでなく高血圧や動脈硬化の原因にもなってしまいます。 そういったことを避けるためには、排塩を助ける食べ物を摂ることが大切。
具体的には、かつお、あじ、うなぎ、とりささみ、牛もも、豆腐、納豆などカリウムを多く含む食べ物を意識すると良いでしょう。 また飲み物で挙げれば、カリウムが豊富な白ワインがおすすめ。 利尿作用のあるカリウムを摂れば余分な老廃物を排出できるので、むくみを予防することができますよ。
アルコールはむくみの原因になるので我慢する
お酒やビールなどは血行が良くなるという反面、血液中のアルコール濃度が高くなると水分処理が間に合わないことからむくみを引き起こします。 どうしてもアルコールが飲みたい場合には、ほどほどにするようにしてくださいね。
弾性ストッキングやソックスを活用する
足のむくみを予防したい方は、弾性ストッキングやソックスを活用しましょう。 おすすめは通販などで販売されているむくみ用のレッグウォーマー。 医療用のストッキングでも効果があります。 これらは、足を下から上に圧迫し、血管の中から水分が漏れ出さないようにむくみを予防するためのものです。
血行不良になる服は着ない
体を締め付けてしまう服は血行を妨げてしまいます。 血液やリンパの流れが滞ってしまうと、むくみになってしまいます。 そういったことを避けるためには、
・サイズの小さな服
・きついブラジャー
・ガードル
など、体を締め付けてしまうものは避けましょう。 サイズの合った下着や衣類を身に着けて予防してくださいね。
お風呂上がりに体を冷やさない
体が冷えてしまうと血行不良になり、むくみの原因になってしまいます。 そういったことを避けるためには、お風呂上がりなどに体を冷やさないようにすることが大切。 夏場だからと夜に薄着で寝てしまったり、冬に厚着せずに体を冷やしてしまうなどということがあれば血行が悪くなってむくんでしまいます。
漢方を使って予防する
むくみは漢方によって予防することができます。 例えば、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)。 これは余分な水分を排出し、冷えやむくみを解消するという女性に人気の漢方です。 妊娠中や授乳中でも服用することができますので、むくみが気になる方は取り入れてみてください。
むくみが気になるときには病院を受診しよう
一過性のむくみだと問題ありませんが、もしも様子が違ったり悪化する、他の症状がある場合には早めの受診を心がけましょう。 特に以下の場合には注意してくださいね。
日に日にむくみが悪化する場合
これまでは軽いむくみだけだったのに、日に日に悪化しているとき。症状として全身に出てきたり、へこみが戻らない場合は病気が潜んでいる可能性もありますので医療機関を受診しましょう。
むくみだけでなく、症状が出る場合
軽いむくみだけでなく、何らかの症状がある場合。 例えば、
・発熱がある
・尿が減った
・黄疸が出ている
・疲れやすくなった
・呼吸がしにくい
・咳が出る
・寒がりになった
・お腹が痛くなるようになった
・脈が乱れるようになった
・関節が痛む などが挙げられます。
むくみ以外に何らかの症状があるときには、病気が潜んでいる可能性もありますので医療機関を受診しましょう。